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2018年3月28日(水) 肝機能障害の疑い? それともパワハラの疑い?

3月28日(水)


 予定よりだいぶ早く健康診断の結果が出た。


 肝臓の診断判定は予想通り「肝機能障害」だった。


 以前は肝機能障害の()()()() だったのに、今回は疑いがすっかり晴れ、シンプルに肝機能障害とグレードアップしていた。


 せっかく検査の前日にアルコールを抜いたのに。


 これは間違いなく再検査だと思った矢先、よく見るとその下段に産業医の手書きコメントがあった。


- 肝機能障害は海外転勤を妨げるものではありません -


 え? こんなのアリなの? 


 と思っていると、タイミングよく私の内線電話が鳴った。


 電話機に表示された電話の相手は、あの憎たらしい人事担当の塚原だった。


「おめでとうございます。無事に健康診断を通過されたと産業医から連絡がありましたよ。これをもちまして内々示から正式に辞令へと切り替えさせて頂きます。いやぁ、貴職の場合、アルコールをたくさん飲まれるので再検査とかもあるのではないかとドキドキしていたんですよ。本当に良かったです。ただ、あなたが赴任されるニューデリー支社における人事もあるので、私が許可するまで、まだ海外転勤のことは内密にしておいてくださいよ」


 診断結果が出るまでの速さといい、このコメントといい、絶対に塚原が産業医にまで根回ししやがったな。


 憎らしいあのにやけた顔が脳裏をよぎる。


 これって、絶対にパワハラですよね?

この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

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