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カレーは醤油 ~インドの記憶~   作者: そらら
カレーは醤油

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13/1899

2018年4月27日(金) 巨大な白いスプーン

4月27日(金)


 今日は、いよいよ私が10年間以上に渡ってお世話になった国際法人部での最後の出勤日となった。


 思えば、お日さまビールから転職し、銀行業務のことをなにも分からなかった私がなんとか一人前になれたのも、全てはこの部署のおかげ。


 同僚それぞれみんなにお別れの挨拶をしてゆく。


 会話を交わしていると、楽しい思い出が次々と蘇ってくる。


 本当に最高の同僚と巡り合えた。


 だが、私が感極まる一方で、同僚たちはインドに飛んでゆく私を楽しんでいるようにも見える。


 インド転勤とはそんなものなのかもしれない。



「それじゃ、大変お世話になりました」


 拍手の中、オフィスを出ようとした私に、一番仲が良かった部下の理沙が近付いてきた。


「はい、これ送別の品です。これがあればインドでも頑張れますよ。きっと」


 手渡されたのは、みんなのメッセージが添えてある巨大な白いスプーン。


 当然カバンには入らない。


 巨大スプーンを手に持ち歩く私を見て、家路ですれ違うどれだけの人が私のインド赴任を想像したことか。

この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。


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