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序章第七節

 月明かりが差し始めた頃、村の周囲に炎が上がった。それを見た竜人族の村人は火を消そうと動き始めたが

次に誰かが叫びながら空を指さすとそこには黒く大きな影が空を追っていた。

 その影は次第に近づいてきて、月明かりに照らされはっきりと姿を現す。それは白く輝いた筒状の物だった。

 ファナ自身は知らないがそれは飛行船という物で。空を飛ぶ乗り物だった。

 その飛行船から突如黒いものが降ってきて村に轟音が鳴り響くとそこには長い筒状の物があった。

近くにいた者はそれに近づこうとするとそれは、赤く脈動し上半分が傘のように広がった。そして見た目はキノコ

になったそれから異形の物が姿を現し始めたのだった。一つ一つと増えるその者たちに対し近くの一人が近づく。

 

「なんだおま、、た、、え!!?!」


 そう叫び終える前に上半分が異形の振り上げた手によって消えていた。男の体からはおびただしい血が吹き上がり。

砕かれた体は、粉々にあり周囲にいるもの達に降り注いだのだ。


『いやあああああああああ!』


それを見た誰かの悲鳴が村中に鳴り響いた。その悲鳴を見てほかの人たちは怒号と共に立ち向かっていった。

 異形の者たちもそれに応戦するように進んでぶつかる。ぶつかり合うそれは最初はこちらが有利に進めていた。

竜人族である私たちは人の難10倍の力と魔力を持っている、異形のもの達もそれなりに力を持っているが、

力だけで技術も旨さも持たずやみくもに腕や足を乱暴に振り回すだけだった。しかし少ししてもう少しで

殲滅できるとゆうとき。


「ぎ、ぎゃあああああああ!」


 竜人族の一人が絶叫と共に絶命した。それを見たほかの仲間たちは目を見張る。

仲間を切ったそいつは、白い騎士だった。全身鎧に黒いマントをなびかせて、剣をふるう。

その巨大な剣は次々に仲間たちを切り屠っていく。

 

 私は、それを見ているしかなかった。周囲の死の気配に立つことができずその場に座り込んでしまった。


「ファアナ!立つんだ!!」


 そう言って私の頬をバチンと叩かれその叩いた人物に目を向ける。そこには私の父が剣を片手にこちらを見ていた。


「お、、、父さん、、?」

「ファナ!逃げろ!!逃げるんだ。!!」

「父さん!父さんも一緒に逃げよう!!怖いよ、、、、あれはだめだよ。」


 その瞳は先ほどの白い騎士に目を向ける。今戦っているのは隣のお兄さん、腕がよくこの村一番の力を持っているものだった。

その人を白い騎士は子供と大人が遊んでるような相手をほんろうしていた。


「ファナ!お前なら逃げられる!その翼で遠くへにげるんだ。」


 そう言ってお父さんは白騎士を見る、そこには戦っているお兄さんの首が飛ぶ光景が広がっていつ次はお前だとこちらを

見据える。見られたと思ったら体はすくみ足は震え全身から嫌な汗が噴き出した。父は私の前に立ち構える。


「行け!!ファナ!!行くんだ!!」

 

 そう叫んだ父は叫んで向かう、剣劇がぶつかり合い甲高い金属の音が鳴り響く。父もそれなりの腕と力があるにもかかわらず

白騎士は片手で剣を持ち相手している。明らかに本気を出さずに戦っている白い騎士を見た父さんは何回か打ち合う

白い騎士が持つ剣は、父の剣を折る。おられた衝撃でバランスを崩し背中を見せてしまう。好機と思ったのか大きく振り被った剣の

スキを突き父は体をひねって折れた県で右目をえぐるように刺した。驚いた白騎士は刺さった剣に手をかけぬことするが、

父は手を放さずにそのまま白騎士と共に地面へもつれ込んだ。


「今だ!行け!!行け!!!!!!」


 その怒号に私は走り出した全力で走り泣きながら走ったそして私は竜へと変身して空へ飛び出した。

後悔と悔しさと悲しさの混じった雄たけびと共に吠え全力で翼を動かす。すると後ろから嫌な気配がして振り返ると。

最初に降りてきた黒い筒状の物から黒い何かが打ち出され私に向かってきた。


 「!!!」


 私はそれから逃げるようにさらにスピードを上げて飛んだがそれすらも上回る速さで私を追ってきた当たると思った時咄嗟に交わしたそれが体をかすめる。


「いたっ!」


 激痛が走る今にでも墜落しそうになり、バランスを崩して落ちるが地面の寸前で飛び上がり再びスピードを出して逃げる。

今は痛みよりもすべてを失ったことから湧き上がる感情の渦でそれどころではない。痛みに耐え必死にはばたく。

暗闇の中その声がこだましていた。


 ドパアアアン!!!!


 轟音が後ろから聞き得てくる。その爆発音は大きく闇夜を照らし周辺のものすべてを吹き飛ばしていた。









 話し終えたファナは、泣いていた。最初は淡々と話していたが、次第に嗚咽が混じり顔に手を押さえて泣きながら最後まで話していた。

 俺はそんな彼女に何も声をかけられなかった。今の彼女にはそれが必要だったからだ。いっぱい泣いてもらいゆっくりと上を

向ければとヴァンは思いながらとても悲しくなり俺も少し泣いていたことに気が付く。


「私は、わたしは、、。」


 そう繰り返して泣きつ続ける。そんな彼女にファフ爺は声をかけて。


「事情は分かった。よく頑張ったな同胞よ。今はそれでいい。」


 そう言ってファナに顔を近づける。それお聞いた彼女は顔に寄りかかり泣いた。思いっきり泣いていた。







 しばらくして、彼女はファフ爺にもたれかかる様にして眠っている。目元にはまだ涙を残しているそれをぬぐう。


「大変なことになってしまいましたね。」


 彼女を見てつぶやく、いっぺんに家族を失い、すべてを失って怒りや悲しみ押しつぶされそうに見えたのだ。


「村を襲ったものは何者でしょう?」


「分からん、いくつか気になるものはあったがこれと言って覚えはない。儂自身、あまり外のことは分からないからな。」


「黒い異形の物、魔物でしょうか?それに白い騎士。やっぱりどこかの国の仕業ですかね。」


 この世界の地理や国家は俺も知らない。目覚めてからこの森を出たことがないので当たり前だが。

 もしも、どこかの国が攻めてきているのだとすれば戦争にその村は巻き込まれたことになる。

 俺自身もこの森に一生いなくてはならないわけではないのでそのうち旅にでも出たいな。と思い空を見ると、

そこには満天の星空と二つの月が浮かんでいた。

 この夜空は俺の知っているものではない、ましてや世界も、一体どんなものがあるのだろうと思ってしまう。


「気になるか?」


 そんなこと思っていると何かを察したファフ爺が声をかけてくる。


「この世界は広い、それこそ儂の知らないことも山のようにあるだろう。いつかこの森を出たいと思ったら迷わず旅立つがいい。」


 ファフ爺はそう言って寂しそうな鳴いた。



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