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第二章ニ節

「「「乾杯!!!」」」


 ガコンと鈍い音が鳴り響く、木製のジョッキに注がれたエールが宙を舞い飛沫を上げる。こぼれることをいとわずにその中身を飲み干す。

 爽快なのど越し、冷えた液体は火照った体を冷まし、口の中にはほろ苦さを残しながらうっすらと消えて舌には苦みが残り徐々に消えて行く、その病みつきになる味がたまらずもう一杯欲しくなってくる。

 「おかわり!」と叫ぶ声がそこかしこから上がった。


「どうやらうまく機能しているみたいだな。」


 空にした木製のジョッキを覗きそうつぶやくと、ディオスが新たに注がれたエールのジョッキをもってそれを差し出してきた。


「ええ、魔方陣を使った保冷機能付きの、、、、サーバーでしたか。なかなか好評ですよ。」


「それはよかった。」


 ここはディオスが経営する酒場「鳥のルースト亭」の二階、普段は四人用のテーブルに椅子4つと言ったグループ向けの場所なのだが今は複数のテーブルをつなげて大体20人は座れる宴会場となっている。しかし今回の参加メンバーは40人は超えている。なので一階も使って今の時間は貸し切りとなっている。

 そしてもの集まりは、俺とファナのケーリュケイオスを討伐した祝いの席だった。


「旦那!串焼きお待ちしやした!」


 トトロスが階段を上がり、両手に持った大皿に山盛りの串焼きが乗っている。焼きたてなのかまだ微かに肉のはじける音が聞こえる。音もそうだが何とも言えないのはその匂いだ。

 嗅いだだけで、よだれが出そうになるくらい香ばしい香りが伝わってくる。実際今俺の隣に座っているファナと獣人族で黒い髪に細い尻尾と正三角形の耳をピコピコと動かして肉を猛禽類のごとくらんらんと輝かせている金色の目を持ったミナが、よだれを垂らす勢いで喉を鳴らしてトトロスの方を見ている。


「待たせたな嬢ちゃん達、特製ダレの肉の香草串焼きお待ち!たんと食ってくれよまだまだ焼くからな!!」


 そうしテーブルに置かれた皿からは目の前に置かれたせいか、強烈に食欲をそそる匂いがしてくる。すかさず二人の食いしん坊は両手いっぱいに串を持ちそれにかぶりつく。

 このままでは俺の分がなくなってしまうと思い俺も一本取り口に運ぶ嚙んだ瞬間に香草の破れる触感と肉から迸るタレの味が口いっぱいに広がる。確かな弾力を持った肉も口の中でほろりと解け消えて行く。

 うまい!これはエールがはかどるな!と思い代わりのエールがタイミングよく運ばれてくるのを受け取り、グイっと飲み干す。たれの甘みも相まってエールの苦みがより一層うまく感じられる。最高だ!!


「最高で最高だ!トトロスさん。」


「おう!そいつはよかった。」


 手に取った、串焼きを食べつくして新たに取ろうとするもそこには、からの皿しかなく左右の二人が全部食べてしまったようだ。


「がははは!すぐ代わりを持ってくるんで!」


 そう言ってトトロスは階段を下りていくその代わりディオスが入れ違いに上がって来た。


「ヴァン殿、お客様です。」


 その言葉に俺が顔を向けると見知った二人がいた。

 

「よう!ヴァン!!盛況だな!!」


「ど、どうも、、。」


 一人は、昼間に会ったオルスのギルマスのグラン。筋骨隆々のたくましい肉体を持ちそれに見合った顔をした禿げ頭の大男が片手を上げて声を上げる。

 もう一人は俺がこの町に来てからよく担当をしてくれるギルドの受付嬢のハーフアップ金髪エルフのルルナさんが、周囲を見ては身を小さくしてこちらに頭を下げてきた。


「グランさんルルナさんいらっしゃい。」


「おう!お邪魔するぜ。」


 問う言って、開いていた斜め横の席に座ってその隣にルルナさんが座ると、ディオスが声をかける


「お飲み物をお持ちしましょうか?」


「おう!エールを俺専用ジョッキで!」


「わ、私は普通のでお願いします。」


「かしこまりました、しばらくお待ちください。」 

 

 二人の注文を聞いたディオスは一礼して二階を下りていく、ディオスの接客を見て俺は改めて感心する。元兵士でそれなりにえらい立場にいたにもかかわらずその接客態度はここ数週間でしっかり酒場のマスターが板についたようだ。

 と言うか今変化事を聞いたな。専用?


「ここには来たことがあるのか?」


「おう!二週間前位にな、ここを知ってからはもうほかの店のエールは飲めなくなっちまった。それで、あんまり大量に飲むもんだからマスターが気を聞かせて俺専用の特大ジョッキを作ってくれてな、そうなれば来ないわけにはいかないよな。」


 ルルナさんは、以前この店で一緒に飲み交わした仲でこの店の存在は知っていたが。そういえば前にディオスに相談されたっけか大量に飲む客がいるからサーバーを増やしてほしいと言っていたなと言うのを思い出した。


「さっき下で聞いたが、、お前さんここのオーナーだったとはな、、、、それは知らなかったよ。」


「ああ、ここの連中は、、、まあ知っての通りの連中だからな、、店も調度品も俺が用意したんだ。」


 前にディオスに店を開きたいと相談されたことを思い出す。今は何とか軌道に乗ったが、始めてからはいろいろと苦労したもんだとしみじみ思った。


「ええ、ヴァン殿には本当に感謝しかありませんよ。」


 いつの間にか上って来たディオスが特大ジョッキ、人の頭がすっぽり入るくらいの物を持って現れる。


「お!待ってました。」


 両手で抱えるそれを、グランはひょいっと片手で軽々と持ち上げる、ジョッキもそうだが、中に入っているエールを合わせればかなりの重さなんだがそこはさすがと思って深く考えないでおこう、、。

 ディオスの後ろには、ポロナが来ていて、ルルナさんのエールと皿一杯の串焼きを持っている。


「エール一丁お待ちっす!ついでに串焼きのおかわりっすよ!!」


「ポロナ、配膳ありがとうな、お前も飲んでるか?」


「問題ないっす!調理場で飲みながら料理しているトトロスさんと一緒に自分も飲んで食っているっすから。じゃ!またお料理持ってくるっす!」


 そう言って騒がしくも明るい声が階段を駆け下りて行くのを見送り。改めてグランに向き直ると、、。


「それで今日はどうした?」


「ああ、、、、っとまずは乾杯しよう。Aランク昇格おめでとう!それからこれからの活躍に、、乾杯!」


「「「乾杯!!!」」」


 それを聞いていた周囲の連中も、声をそろえそう叫ぶ。手にしたジョッキの中身をグイっと飲み干す。この喉を通る爽快感はやっぱり何度味わってもたまらん。

 と目を前に向けるとグランはその特大のジョッキをぐいぐいと中身を飲み干し最後には天を向いて少し経ちドンとジョッキを机にたたきつける。反動で料理の皿が少し浮いていた。

 豪快な飲みっぷりだ、見ていて気持ちいい飲みっぷりだ。


「ッカカカカァァァァァァァァ~~~~!旨い!!!!」


「それはよかった、、。それで、、、、何か用事があったんですか?」


 余韻に引っ立ていたグランはハッと思い出したように俺の方を向くと二かっと笑い。


「おう、さっきは伝え忘れたことなんだが、町からとは別にギルドの方からも今回の件で賞金が出んだよ、、、ルルナ。」


「あ、はい!」


 串焼きに舌鼓をしていたルルナさんはグランに声を掛けられ慌てて肩に下げているバックをテーブルに置くと中に手を入れる。その大きさから彼女が手を入れる深さを見てあれはアイテムボックスのようだ。

 やがて、目的の物を見つけたようで腕を引き抜くと、その重さに取り出した刹那、彼女腕はその白い革袋を支えきれず机の上に取り落としドン!と大きな音を周囲にならし注目を浴びる。


「これだ、受け取ってくれ。」


 俺はその重そうな革袋をに手をかけもち上げる。それを唖然と見るルルナ、なんかこのやり取りは見た覚えがあるな。と思いつつ中身を確認すると。


「ギルドからの報奨金白金貨500枚だ!今回は本当にありがとう。」


 その言葉と袋の中身を気にしていた周りの人間は、唖然とし酒場内は静まり、、、『おおおおおお!』と声が上がる。


「結構な大金ですね。」


「ああ、なんせ国崩しの魔物だそれを討伐したってんならこれくらいは当然だ、実際は参加した冒険者に分配する量なんだが、闘いに参加したのはあんたとファナ嬢の二人だからな、二人合わせてそれくらいになる。」


 なるほど、本来は数十人もしくは数百位人でやるものだ。なのでその人数分の報酬が俺とファナのところに来たと言うことかと納得する。


「あともう一つ、今回討伐したケーリュケイオスの素材なんだが、、、、。」


 そう言って何かを測るように俺を見る、、。なるほど、それをギルドに打ってほしいと言うことか。

 そこで俺は考える、あれほどの大物滅多に会えずその素材の価値は計り知れない、革もそうだが牙や肉も内臓も計り知れない価値があるだろう、それに魔石だ、まだ見てはいないがいったいどれほどの魔力を秘めているか。

 しかし、今俺にそれらを生かす技術もない、、、ここはギルドに恩を売るのもいいだろうだが、何か記念品は欲しいな、、、、よし。


「全部そちらに譲ってもいいんですが、幾つかお願いががある。」


「おう、聞こう。」


「幾つかケーリュケイオスの素材で作ってほしい物があるんです。」


 そのお願いを聞いたグランさんは快く承諾してくれた。


「どれくらいで出来ますか?」


「そうだな、まずは素材の剥ぎ取り解体とそして加工も合わせると・・・・大体一か月後くらいか。」


「分かりました。じゃアいつ解体を始めますか?」


 今、ケーリュケイオスの死体は俺のアイテムボックスの中に入っている。あの巨体は倒したあの場でのちに解体しやすくするために小さく小分けにされていた。

 と言っても、あれほどの大きさだったのでその数は多い、少なくとも数百に小分けさせられまとめられている。

 あとは解体の難しい部分や専用工具が必要になる物もある。なので残りの解体をギルドの解体場でやることになったのだった。


「明日頼む、そのための準備も今日してきたが、、そうだな、、、少し調整してから開始するから昼頃にギルドに来てくれ。」 


「分かりました。」


 問う言って俺は再び残ったエールを飲み干す。話に夢中で中身はすっかりぬるくなる。ついでテーブルにあった料理群のほとんどは食べつくされていた。

 と俺の左右を占領している食いしん坊ズに目をやるとファナは俺に背を預け寝息を立て、ミナはそのかわいらしい耳を生やした小さな頭を俺の膝にのせて眠っていた。


「はは、どうやらお開きのようだな。」

 

「ああ、大分話し込んでしまったみたいだ。」


 グランが席を立ち、酔いつぶれ机に突っ伏して眠っているルルナさんを肩に担いでその場を後にする。一回に降りたグランさんはルルナさんをアイテル長椅子に寝かせてカウンターの席に座る。どうやらまだ飲む気らしい、下でディオスと話している声が聞こえる。

 周りは幾分か静かになった。女性陣の大半は椅子に身を沈め寝息を立て、飲み足りないものは、一階のカウンターに向かい新たに頼んだエールを静かに堪能している。

 俺自身も、まだ飲み足りないと思って一階に移動しようと思ったが今は動けないでいる。それは当然二人の存在。

 二人は安心しきった顔をして眠っている。温かいぬくもりとは別に俺の胸には確かな重みを感じる。この空間、中身たちと騒いで飲んで食っての時間をとても居心地がいい。

 今この時間を俺はとても大切に思う。この時間を俺は改めて守ることが出来たことが何よりの報酬だと思う。

 膝に乗った頭に手を乗せサラサラと流れるような肌触りの良い黒髪を手のひらに感じながらそう思った。

 ミナの耳がピコピコと動いてはいるが起きる気配はない。ファナも同じく小さく息を吐いて上下する背を俺は感じている。その温かさが俺が守りたかったもの、あの化け物と戦っていたこの時間を、もう少し堪能しよう。


「お疲れ様。」


 そのぬくもりに身を任せているとエールの入ったジョッキを持った白い手が横から差し出される。中にはエールが並々と注がれ、シュワシュワと音を立てている。


「ああ、ありがとうエヴァ。」


 凛とした声の持


「今日はお疲れ様です。」


「ああ、ありがとう。君も今日はありがとう。」


「ええ、まあ、、、、。」


「・・・・・」


「・・・・・」


 気まずい、エヴァとはここ最近ゆっくりと話す機会がなかった。お互いこの町で新たに生活していくために毎日のように走り回っていたからだ。

 朝は勿論昼も夜も、お互い腰を落ち着かせて話せてはいない、こうしてゆったりとした時間の中でどう話したらいいか、そういえばエヴァは騎士団の様なものを作り独自活動をしている。

 最初は、町の雑用を領主であるヴラド伯爵から許可と仕事を貰い森の中で着ていたあの深緑のハーフマントを着た一団が町の雑用をしながら活動している。

 最初はたいして稼げていなかったようだが、彼女の容姿と周りに付き従う者達が献身的に仕事をしているようで町に出ると彼女達の話をよく聞く。

 中には食い逃げや、スリによる窃盗と言った軽犯罪の取り締まりをしているみたいで、シャルルからもそんな話を聞く。グランからもギルドに登録して冒険者として活動しないかと提案は受けているようだがそのあたりの踏ん切りはまだついてないみたいだ。

 冒険者という物は、この国での制度で、神聖帝国の地で冒険者という物はないその代わりに冒険者がやっている仕事や魔物の討伐などはすべて軍の仕事であり町の掃除や整備も専用の役職があるそうだ。

 冒険者という物は、エヴァにとってはフリーターやろくでなしの集まりのように見えたそうだ。他の亡命してきた連中もそういった風に見えている者もいるようで、もともと軍人だった彼等は敬遠しているみたいだ。

 しかしここで生きて行くためには、金を稼がなくてはならない中で、何とか今に至っている。そんな彼女を俺は素直にすごいと思う。


「エヴァはすごいな。」


「!!!!!」


 俺の考えがつい口に出してしまいそれを聞いた彼女は驚きと怒りの表情で俺をにらみつけると、手にしたジョッキをぐいっと飲み干しダンッと机に叩きつけ、叫ぶように口を開いた。

 

「凄いのはあなたです!!私は!、、、!!!」」


 酒場全体にその怒鳴り声が響く、予想外のことに俺は固まってしまい。左右で眠っていた二人はびくっと起き上がる。店にいた全員が一斉に俺達の方に視線を向け固まっていた。

 数秒くらいだろうか、エヴァはハッとなる。信じられないといった表情で口を震える手で押さえ俺を見ると、両目からぽろぽろと涙をこぼしている。


「エ、エヴァ、、!」


「!!!!」


 ガタッと席を立ち引き留める間もなくその場を走り去っていくのを、俺はただ見ていることしかできなかった。






「醜い!醜い!!醜いい!!!」


(私は、なんて醜い女なの!!!祝いの席で、なんてひどいことを言ってしまったのだろう。ただ一言おめでとうって、お疲れさまって、それだけを言いに行ったのに!) 


 酒場を出た後、私の頭の中は真っ白になっていた。今いるのは館にある自室のベットの上に顔を埋めていた。いつの間に自室に戻っていたのか、徐々に酔いが覚めてくる今は冷静になった頭でさっきのことを思い出していた。

 私は彼に嫉妬したのだ。そしてその嫉妬は自分の不甲斐なさの表れで醜い感情なのだとそう感じていた。

 

(このまま私は、ここにいていいのだろうか、、、。)


 ヴァンは、私達の命の恩人だ。こちらの都合で巻き込んで彼の大切なものを奪ってしまったきっかけを作ってしまった。でも彼は私達を責めはしなかった。

 それどころか、捨てられていた私達に生きて行ける居場所を作って活力を与えてくれた。そう、全部彼がやったことだ。私ではなく、私は何をした。皆に何をしてあげられたのだ。

 故郷で共に戦い生きてきた戦友たちに何もしてあげられなかった。部隊を預かる者としての責任を果たすこともなく、私はここにいることに苦しみを感じていた。

 それでも、最近は始めた仕事は順調でこれならやっていけると思っていた。隊長として皆を引っ張っていけると思っていた。

 でも違ったのだ、実際に皆を引っ張っているのは彼だ。彼が皆に希望を与えてくれていると、今日の凱旋式でわかった。

 笑っていたのだ。皆馬上で手を振る彼を見て、とても誇らしい顔で笑っていたのだ。それを見た瞬間に私の心はぎゅっと締め付けられた。

 だが決して嫌な感情ではなった。私もみんなと同じだからだ。彼が大きな功績を得て認められることがすごくうれしかった。

 私も同じだ。彼に惹かれていた。私の中で彼の存在が大きくなっていく。なのに私は、素直になれず、皆を率いてこれたのは私自身の力だと思っていた。

 傲慢だ!私は何もしていない!!なら何をした。私は何がしたかったの。


(彼の様になりたかったのだ、彼に憧れて、彼の様に皆を引っ張って、、、、、違う。)


 私は、彼に勝ちたかったのだ。勝って皆に認めてほしかった!!

 でも勝ちたい相手は強大でそして頑張って私より頑張っている。努力している彼に、、、、、私は認めてほしかったのだ!!!


(ヴァンに認められたい、、彼の側に居られる存在になりたい!!!!)


 そう頭の中で答えが出た。そして自覚した。エヴァはヴァンのことが好きなのだ。異性として、男として、ヴァンのことを愛してしまったのだ。


「!!!!!」


 自覚した心は正直になる。鼓動が早くなり体が熱くなり喉が渇いてくる。

 頭の中では、今まで過ごしたヴァンとの思いが爆発している。透き通るような白い肌は紅潮し、目は潤んで涙があふれてくる。

 これが恋なのだと思った。そして私の体は彼を求めた。姿を、声を、温もりを求め手が自然に動く、そしてその先を求め声が出る。

 今のエヴァにはそれしか頭になかった。自覚なくただ本能に従って体は動いた。

 それは今まで味わったことのない喜び。生きてきた中で初めて感じる快感に、エヴァは溺れて行くのだ。


 コンコン!!


 ハッと目が開かれる。快楽に溺れるさなか聞こえてきた異音に、正気に戻った。

 今なにをしていたのか、動いていた手を止めそれを見ると濡れていた。


「エヴァ、、、居るか?入るぞ。」


 外から、聞こえるのは先ほどまで求めていた声。耳に入る声に体は熱くなり、頭は冷めて行く。

 

「は!はい!!」


 思わず答えてしまいハッとなる。今どんな格好をしている!と慌てて確認しようと立てあがり足に服が引っ掛かり転んだ。


「キャ!!」


 ドシン!!と大きな音と思に前に倒れ込む。それと同じくしてドアが開かれ部屋に灯りが付くと、、、。


「・・・・・・・」


「ッ!!!!」


 目の前には半身をさらけ出したエヴァの姿があり、それを見たヴァンはあまりの光景に思考が停止して。目が合ったエヴァも時が止まったように固まる。

 しかしそれも数秒のこと、彼女の顔はみるみる赤く染まり口を曲げ目を潤ませて、、、、叫んだ。

 この夜、オルスの東地区周辺で悲鳴が聞こえたと言う通報が警備兵の詰め所に届いていたのだった。

最近は、誤字脱字の修正報告をしてくれた。ユーザーの皆様この場お借り手お礼申し上げます。

報告が上がるたびに、読んで頂けていることに喜びを感じております。

今後も、このシリーズを頑張って続けていきますので、よろしくお願いします。


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