第一章七節
依頼のため森へ入った俺とファナはギルドの初依頼のため森の中に入った。順調に依頼品を採取して帰ろうとした時に森の奥から魔物の咆哮が森の奥から聞こえてきた。
気になった俺達は森の奥へと向かった。するとそこには魔物の群れに囲まれている4人の冒険者を見つけた。
「あのモンスターは、、、。」
あれは確かオーガと言われる魔物二本足の亜人種で鬼のような角が頭から生え手には丸太から削り出したように太く大きなこん棒を持っている。
それを振り回す躯体はとても大きい、しかし各個体に差があるようでその大きさは別々で、最も大きな個体で3メートルはあるだろう。
「ヴァン、、、、、。」
自分は何時でも行けるとこちらを見ているファナ。今なら魔物の背後をつける位置にいて絶好の奇襲になる。あの冒険者達もこのままでは数に飲まれてしまうだろうと思った。
ここは一気に突っ込んで場を掻きまわした後この群れのボスを叩けばあとは逃げていくだろうとおもった。
「よし!いくぞ!!」
「うん!!」
勢いよく茂みを飛び出し近くにいたオーガの背めがけて拳を繰り出す。ファナも同じように俺の隣の標的を蹴り飛ばした!
『ブッゴオオアアア!」
勢いよく吹き飛ばされたオーガは、冒険者たちの頭の上を通り越して反対側に立って居たオーガに当たりそのままボーリングのピンのように吹き飛ばした。
「加勢する!!」
中央で唖然とし俺達を見ていた4人の冒険者に、大声で声をかけるとアイテムボックスから剣のフィオロスと槍のクロトス二本を取り出すと、手近なオーガの首を切り飛ばした。
ファナも俺とは反対側に立って居たオーガを下から蹴り飛ばしその巨体が浮くと勢いよく空中で地面へと殴り飛ばしている。着地と同時に振り落とされた踵落としが、首を切り飛ばした。
その足に刃物が付いているわけでもないのにその切り口はするフォク飛ばされた首後転がっている。俺の相棒ながら恐ろしいとその光景を脇目に俺は次の獲物へとその刃を繰り出す。
「すまない!助かる!!」
冒険者の一人が、そう声をかけ勢いよく飛び出し手にしている巨大な剣が振り下ろされる。
ボゴオオオオ!と巨大な音と共に大地がえぐれ前にいたオーガを三体切り飛ばした。他の冒険者もそれに続いて攻勢に出た、一人と盾を駆使して大剣の冒険者を援護するようにうごき。ほか二人は、弓使いのようで周りをけん制する動きを見せていた。
これなら心配ないと思い、俺も眼前の敵に刃を下ろし音もなく首を飛ばす。今日は右手に持ったフィオロスが絶好調のようで迫りくるオーガの首を次から次に切り飛ばしてた。するといつの間にか冒険者の集団の近くに来ていたらしく大剣の男と目が合う。
「無事なようだな。」
俺が声をかけると、男も巨剣を肩に担いで返してくる。
「ああ、助かった、俺はアスラ、Aランク冒険者だ。お前は?」
そう言って金色に輝く腕輪を見せてくる。Aランク、この辺では最高ランクの冒険者ならあの腕前も納得がいった。俺はそれに返答すように、、。
「俺はヴァン、あっちで戦っているのはファナどっちもFランクだ。」
と言って俺も同じように腕輪を見せるように手を掲げる。するとその男は目を大きくし俺の腕輪を見てくる。
「Fランクだって!嘘つくな!!お前のその強さはどう見てもAランク相当だぞ!!」
「まあ、自分の戦闘力が今のランクに合わないのは分かっているが、今日登録したばかりなんだからしょうがない。」
まあ、実際に俺自身の強さが今のランクとはかけ離れているのは自覚している。実際にどの程度の強さなのかは分からないが、目の前の冒険者アスラによれは彼と同等の力があると認められたからにはAランク草との実力が俺やファナにあるのだろう。
ランク自体はこれからどうとでも上がるが、今は沢連よりも。
「おい!無駄話は後にしろ。頭が出てきたぞ!!」
男アスラの近くには大きな盾とロングソードを持った女性が俺達を怒鳴りつける。
Guooooo!とけたたましく空気を揺るがすほどの雄叫びが聞こえ俺達はそちらに首を向けると。
「ジェネラル級か!」
アスラが叫ぶ、手には巨大な肉切包丁を持った青い姿のオーガが立っている。頭には角が3本ありその体は今相手しているオーガの倍近くあった。
この世界に存在する魔物には等級があり、通常個体の上に位置する上級個体が存在する。その個体は頭に固有の名前が付く、まずは種族名のオーガ次にグレート、その次にジェネラル、ロード、キング、カイザーは同じで、その名前に合わせて魔物の強さを表していた。
今回現れたジェネラル級はAランク相当の強さで、もしこれがゴブリンならC級になったりと多岐にわたってランク付けされていた。
「しかも2体いるようだ。」
よく見ると同じような体躯のオーガが隣にもう一体いるのを確認する。やはりこれだけの数を率いているなら其れなりのランクの魔物がいるだろうとは思っていたが、、。
「どうする?」
「決まっている!」
アスラが俺を見る、どうやら自分はあれに勝てるがお前はどうするんだと言うところだろう、俺に話しかけてきた。
もちろん俺も倒せるという自信はある。見たところ、確かに巨大ではその威圧感は大したものだが。森で暮らしていた時に倒した魔物より弱く見える。
「俺は左をやるが問題ないか?」
「おう!俺達右をやる!」
「分かった。ファナ!雑魚は頼んだぞ!!」
離れたところでオーガの一団を投げ飛ばして、その足を掴んでほかのオーガに叩き付ける豪快な戦いをしているファナに声を張り上げると。空いている手を俺に振ってくる。
どうやら大丈夫なようだと確認して俺は一直線にジェネラル級に向かって駆けだした。
「フッ!!」
行く手を遮るオーガ達の首を次々に切り飛ばしていった。俺がなぜ首ばかり狙っているか、それは心臓にあるだろう魔物の魔石を壊さないようにしているからだ。勢い余って真っ二つにしてしまえば魔石も壊れてしまう。
今俺達にはどうしてもお金がいる、なので極力魔物の体を傷つけずに倒すやり方で戦っていた。そしていくつかの集団を超えるとフッと影が差す。危険を感じ大きく後ろに飛ぶと俺のいたところには巨大な肉切包丁が振り下ろされていた。
ドッコオオオオン!と大きな音と共に俺の近くにいたオーガが吹き飛ばし、地面に大穴を作っていた。
「味方ごと容赦なしか!」
巨大な肉切包丁で見方を叩き切ったオーガを睨みつけた。近くで見ればその巨大さがよくわかる。俺を遥か上から見下ろすその目には不敵な笑みが浮かんでいる。俺を虫けらと思い油断しているのがわかった。
「なめるなよ!」
操作kんで俺は勢いよく跳躍、一瞬でジェネラルオーガの首元へとたどり着くとフィオロスを薙いだ攻撃を手にしていた手甲ではじき返される。
ガッキン!と甲高い金属の音が周囲を鳴り響くが俺は構わず。左手にしたクロトスを突きこむが、それも横に交わされた。こいつ!戦い慣れてる!!
「厄介だな。」
どうやら、それなりに強いようだと、俺は手にした武器に力を籠め再び跳躍、次はジェネラルの頭より上へと飛んで両手を上げ振り下ろした。
ガッキンン!!!!と先ほどとは比べ物にならないほどの甲高い金属伸び柄る音、そして俺の攻撃にジェネラルーガーの足元は地面へとめり込み俺の攻撃を絶えた。
しかしここからと言わんばかりに俺はさらにフィオロスとクロトスにさらに魔力を流し込む、するとその刃は青く燃え上がり一気に肉切り包丁を真っ二つにする。そのままぎぇならるオーガの左首下から下脇腹までを切り裂いた。
切られた本人は何が丘っとか分からないといった様子で声もなく絶命した。
「ふう、、、。」
息を吐いて一息つけると、GUooooooo!と隣から雄叫びが聞こえる。どうやら決着がついたようで、もう一体のジェネラルオーガは頭を二つに割られ倒れ伏しているのが見えた。
「あっちも勝たずいたようだな。」
その声を聞いたのか周りにいたオーガたちは奇声を上げながら塵尻になって森の中へと逃げて行った。
「お疲れ様。」
俺の近くに来たファナがそうねぎらってくれた。
「ああ、ケガは、、、無いようだな。」
傷一つ追っていないファナに安堵し、次に窪地一帯に転がる多くのオーガの死体を目に、あとかたずけが大変だな、と見回したのだった。
「すまないな。」
俺の隣を歩く、アスラと名乗った冒険者が俺の横でそう言ってきた。重装備をして巨大な剣を頬にある傷が草の風貌に凄みを増した顔で俺にそう言ってきた。
「アンタがいなかったら俺達の何人かは死んでいた。本当に助かったよ。」
「気にするな、まあ、見ちまったからには助けないわけにはいかないからな。」
あれから数時間が経過し、俺達は森を抜け街道をオルスに向けて歩いていた。太陽はすでに傾き徐々に夕方になる時間帯。
あの後お互い軽く自己紹介をして窪地に転がるオーガの死体を、処理するべく俺はアイテムボックスに次々としまい込んだ。相手も俺と同じくあいってむボックスを持っていたようで自分の倒したオーガーを集めていた。
しかし、容量がいっぱいになったようで途中からは俺のアイテムボックスにしまい込むようお願いされたのであの場に残っていた大多数は今俺が持っている。
「二重の意味で助かったな、私達だけではあの数のモンスターの処理に時間がかかって森の中で夜を過ごす羽目になっていた。」
お俺達のすぐ後ろを歩いていた女性大盾を手にしている冒険者が言ってくる。
彼女右派獣人族でライオンのような耳に銀のロングヘアーの女性名前をシアンと言う、そう声をかけてきた。
「しかし、君のアイテム場オックスはオリジナルなのか?全くそこを見世界まま全てのオーガの死体を入れることが出来るとは、驚いたぞ。」
「ああ、これは俺の師匠の形見でな、作られたのが数千年前のものだそうだ。俺もよくは分からないが結構大きなものも入る。」
実際俺のアイテムボックスの中には、巨大な飛行船が丸々入っていて他にも食料や水といった物何本もの武器が入っている。
限界がなく無限に入るんじゃないかと思うくらいなんでも入った。しかも時間も入れた時と変わらず何日前かにいれたスープも暖かいままの状態で取り出せていた。
「なに!それじゃあ本当にオリジナルなのだろう!!君の使っていた剣や槍もただならぬ力を感じる!、、、きみはいったいなにものなんだ!!??」
「ただの冒険者さ、今日登録したばかりのな。」
「ただの冒険者が、ジェネラルを数分で倒してしまうわけないだろう!」
そう言われても、できてしまうのでしょうがない、まあ別段隠すことでもないので、俺はこれまでの生い立ちを軽く話す。
それでもまだ納得していない彼女にアスラが、、、。
「まあ、いいじゃないか、ヴァンが強く規格外な戦闘能力を持っていたお陰で俺達は助かったんだ、下手な詮索はよそう。」
まだ納得できない彼女にアスラが言って俺も苦笑しながら道を歩く。
「まあ、これでも食え腹減ったろう?」
アイテムボックスから、昨日の宴会の残りのケバブよ手渡す。その匂いに考えることをやめた彼女はそれを受け取るとおいしそうに食べた。
俺とアスラがそろって笑っていると横から手を引くのを感じ目を向ける、ファナが他二人の冒険者と一緒になって「私にも。」と子猫がご飯をねだるような目で俺を見ていた。
実際ファナの両隣にいる二人、彼女達も獣人なのか耳が生えていて、同じように俺を見ていた。
「はいはい。」
そう言ってアイテムボックス内から同じものを取り出し彼女達に手渡した。ファナは多めに食うだろうと、袋に十個ほど入れてまとめて手渡す。
「「「ありがとう。」」」と三人は声を上げそれぞれ手に持ってニコニコ顔で食べていた。
ファナの右にいるのがマナと言って、ランクDの冒険者黒のショートカットのおかっぱで猫の獣人族の少女でとても元気がよく少し気が強いといった印象だった。
その反対にいるのが、同じくDランクの冒険者のミナで彼女とは双子の妹だと言う。顔立ちは瓜二つで違いが有るとすれば髪はロングでその表情はファナと同じように無表情と言っていいくらい静かだった。
「旨そうだな、俺にもくれないか?」
「もちろん。」と言ってアスラにも同じように手渡す。それを受け取りまじまじと見つめると豪快にかぶりついた。
「旨いな!でも見たことない食べ物だな。どこの屋台だ?」
「それは俺が作ったものだ。」
そう答えると、驚いた顔で俺を見るアスラとシアン。
「ヴァンお前、料理がうまいんだな。」
「ああ、実際森の中で暮らしていたから基本は自炊さ。これくらいなら作れる。」
「ああ、大したもんだな。後ろにいる女なんかは焼けば食えるくらいにしか思っていないのかしかも半焼けの肉をうまいと言っているくらいの味音痴だか、、、ぐっふ!」
と言ったアスラは後ろにいるシアンに「うるさい!」と鞘付き剣で頭を叩かれていた。
仲良く口論している二人を横目に、俺も取り出したケバブを食べながらオルスへ向かう道を歩いて行く。
初めての依頼でいろいろと問題が起き大変だったが無事に切り抜けられたことに安堵する。
東の空は赤く染まり、夕方に差し掛かる時間帯周りは依頼を終え町に帰る冒険者がチラホラと見えるころオルスの町の象徴である風車が夕日を反射し朱く輝いていた。




