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序章第十五節

 (天国のお母さん、自分もうすぐそっちに行くっす。)

 

 あたり一帯光が渦巻き体が動かない、周りの魔力が体全体にのしかかるほど濃いなっている。

 そのとてつもない魔力のおかげで足はすくみ体全体が恐怖に支配されていた。

 

(自分はどうなっちゃうんでしょうか、、、。)


 自分の名前はポロナっす。神聖スラヴィアナ帝国主審の軍人っす。今私は、負傷した少佐をここまで運んだのはいいんっすけど、逆に危険に飛び込んだのではよ後悔してるっす。

 

 こんな時自分はこれまでのことが走馬灯のように浮かんできた。


「ほれ、そこの人間、そこに居れば巻き込まれるぞ。」


 その言葉にはっとして数歩下がる。気が付けば、目の前にいた竜族の少女は、服を脱ぎ横たわっていた青年の上へと覆いかぶさるのが見えた。

 それを見た自分は、また思考が停止する。そして二人は光の中へと消えていった。

 何が起こったか分からず目の前の光景をただ見つめているしかなかった。

 どれくらいたっただろうか、いやあ時間にして永くその光景が続くことはなかった。

 渦を巻いていた魔力はぶわっとなくなった。その渦の中には先ほど、倒れていた青年と一匹のドラゴンが立っていた。

 するとその青年が自分のところに近寄ってくる、いや正確にはエヴァ様に、そして傷口に触れると光出したと思ったら傷が治っていた。


「これで大丈夫だ、そこの君。」


 自分に話しかけてくる。瞳は赤く燃えるように揺らめいていた。その視線が自分を見る。


「この子の傷は治したからもう大丈夫、気が付くまでそばにいてやってくれ。」


「ほ、本当っすか!!!」


 と聞き返すと、青年は頷き視線を動かす。その先には先ほどまで自分たちがいたところ。そこではまだ戦いが繰り広げられているようで爆音が怒号のような咆哮がきこえてきた。


「俺たちはこれからあそこに行かなくちゃいけないから、たのむな。」


 何処から出したか分からないシーツを私に持たせる。そして青いドラゴンに向き。


「いくぞ、ファナ!!」


「グオオオオオオオオ!」


 咆哮を上げるドラゴンの背に乗って飛んで行った。






「第一障壁突破されます!」


 湖の近くでは、戦闘が続いていた。兵士20名が魔法で防壁を張り、遠距離から攻撃を仕掛けていたが、1体につき数人でやっと倒している状態でじわじわとその距離をつめられていた。

 幸いなことに敵は遅く、走ったり飛び掛かったりと俊敏な動きはしてこなかった。しかしその耐久力とパワーでじりじりと後退していくしかなかった。


「防御壁を再展開をしろ!今度は、溝も掘るんだ!」


 再び防壁を構築する魔法を、使う属性は土魔法で、壁を立てるとゆうものだ。しかしうちの隊で魔法を使えるものは少なく。満足のいく物は作れずに次々と壊されていく。

 そうしている間にも例の石板からは、異形のモノたちが出てきている。どうにかして、あの石板を壊さなくてはこのままでは全滅してしまう。


「グオオオオオオ!」


 そう思った時、空から咆哮が聞こえてくる。まさかここで飛行型でも出てきたのかと思って空を見るとそこには青いドラゴンはこちらへ向かってきていた。






「あれか、、、。」


 上空から見えるのは暗闇でもぼんやりと光っている異形のモノ、そう呼ぶしかない意味不明の生物いや、生物かどうかは分からないが、巨木、ファフ爺の元へ向かわんと進んでいた。


『ヴァン、どうするの?』


 ドラゴンことファナが眼下の光景を見ながら訪ねてくる。途中の坂道辺りで、先ほどの兵士たちが戦っていた。もちろん見捨てると言う選択肢はない。


「よし、突撃して炎をくらわしてやれ!」


『はい!』


 ファナは、翼をたたみ急降下してブレスを放つ、その青く輝き異形のモノたちを焼き尽くしていった。


「おお!すごい火力だ!」


 と効果を確認するとそのほとんどが焼かれ、炎の中で灰になっていくのが見えた。これならいけると思ったが石板に赤い光が走ったのが見える。

 石板から新たに敵が出現してきている。どうやらあれを壊さないと終わらないようだ。


「俺は石板を破壊する!ファナは片っ端から灰にしてやれ!」


『分かった、気お付けて。』


「ああ、行ってくる。」


 ファナから飛び降り、敵のど真ん中に降り立った。周り異形のモノ達は何かを観察するようこちらを見ている。

 その異様さに、普段は身震いするが、今はそんなことは微塵にも感じない。むしろこれからの戦いに心が躍るように高揚しているのを感じる。


「さて、やりますか。」


 アイテムボックスから、両刃の剣とその剣と同じ刃の形をした槍を取り出し構える。

 目指すは赤く怪しく輝く石板。そこへ向けて一直線に駆け出す。


「いくぞ!」


 一番近くにいた者たちに向かい剣を振う。それに合わせて相手も腕を振るってくる。それを左手の剣で受けて切り飛ばし、開いた胴体を右の槍出付き穿つ、パン!と音がして上半身が消し飛ぶ。

 

「!!なんだ?そんなに力は入れてないぞ?」


 どうやら相当なパワーアップをしているようだ。と自分の力にびっくりしているが、そんな暇もなく後続の敵が襲い掛かって来た。


「のおおあっと!!!」


 それを体をそって躱す。その腕は相当なパワーがあるようで、ゴオ!!と音が響き風圧で吹き飛ぶのではと思うほどだった。


「自分のい驚いている場合ではないな。っと!」


 そのままバク転をし前へ突き進み剣を胴に叩き込むと、抵抗なく真っ二つにした。

 その切れ味にも驚いたが、その後にも驚いた。傷口から蒼い炎が燃え出すのだった。


「うお!発火した!!、、、これが契約者の力。」


 人は基本、魔法属性は一つしか持たない、特に魔人である俺はその属性魔法は使えない。

 その理由は、体に属性を返還できる器官がないためだとファフ爺が言っていた。

 膨大な魔力の全ては、身体と五感の強化にほとんど使われていた。だがこれからは使える。契約者となりだなとつながったことで、その力を使えるようになったのだ。


「よし!片っ端から燃やしていくか!」


 石板めがけて駆けだす、槍と剣に蒼い炎が纏わりつくように燃えている。駆け出し剣と槍を、使い次々に打倒していく。

 ある者、ハウが垂れ上半身下半身を消し飛ばされていくモノ達と、縦横に二等分され倒れ行くモノ達、そのすべてが、青く燃えだし灰へと崩れ去っていく。

 

「抜けた!」


 敵の群れを切り屠り進んでいくと、視界が開ける。そこには赤く輝く隻眼は立っていた。

 目標をとらえ、進むと石板に変化が現れた。赤い光は、白い光に変わり宙に浮いた。そして光が人の形になる。


「ボスか!」


 その姿はほかのモノ達より2倍くらいの巨体が目の前に現れた。

 そして、その巨大な腕が俺に振り下ろされてくる。


『ヴァン!』


 空からファナがブレスで援護に来た。腕は振り下ろされることなくその炎に阻まれその蒼い炎を振り払うように数歩下がっていく。


「なるほど、かなり丈夫みたいだ、燃えた端から再生していく。」


 燃え上がった体は所々燃え落ちるように崩れていくが、すぐ再生している。

 ファナでも一撃で致命傷にはならないようだ。しかし弱点は見つけた。

 燃えた体の隙間から石板が顔をのぞかせている。しかし、見えたのも一瞬ですぐ体の中へと埋もれていった。


「あれを壊せば!」


 槍を構えありったけの魔力を乗せる。

 青く輝きだし、最高潮に達し、投擲する。


 ギュウオン!


 ものすごい音とが鳴り槍は相手の胸へと飛んでいく。腕を組み防御の姿勢を取った巨人の両腕を破壊し体を貫く。

 貫いた瞬間に、バッキン!と金属が割れるような音がした。どうやら石板もろとも破壊したようで、巨人は瞬く間に灰へと変貌し崩れていく。

 すると周りにいた小さいモノも一緒に次々と崩れていった。そしてその灰も風の吹かれきえていった。


「終わったか。」


 それお見て足を延ばして腰を下ろす。空からはファナが降ってくる。


「グッエ!!」

 

 降ってきたファナを受け止めようとしたが、座っていたため重力を乗せたファナにつぶされた。

 

「ヴァ、、ヴァン!ごめん、途中で変身が解けちゃって。」


 申し訳なさそうにこちらを見る。その目には笑顔と涙が浮かんでいた。

 どうやら、仇が打てたことがすごくうれしかったようだとわかる。

 彼女の感情が、俺の中に流れてくる。俺もそれがうれしくなり引き寄せる。


「がんばったな。」


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