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お家で勉強会 2

そして、お昼。

後ろから聞こえてきた、やっとお昼だー!の、声に少し笑いつつ声をかける。

「お疲れ様、阿由」

「優介くんも、お疲れ様!

やっと終わったよー、お昼だー…!」

楽しそうにお弁当を取り出して笑う彼女は、お弁当の蓋を開けたあたりで、そうだ!と手を打った。

「あのね、優介くん。

唯のことなんだけど、勉強会に行けるって言ってたよー」

「本当?

それじゃあ、今度話し合いとかしたいね……」

と、言いかけた時。

阿由の後ろあたりに、2人の人物が近づいてきた。

「おっはよー、阿由ー!

お、佐渡くんもいるじゃん?」

「あれ、唯だ。

今日はお昼教室なの?」

この会話から分かるように、1人は畑野さん。

もう1人は……。


「唯、そんな走ってくなって…。

あ、優介だ。

おつかれー」

「お疲れ、晃樹」

「んで、2人で私の話ししてたんだって?」

「そうそう。

唯も勉強会に来るよね?って話ししてたんだー」

「うん、行く行く!

正直言うと、今回のテストやばくてね…?

全然わかんないの!」

そう言ってケラケラと笑う畑野さんは、言葉のわりに困った様子は全くなさそうだった。

「唯、そこは笑うところじゃないからな?」

「唯…」

じーっと晃樹と阿由の2人に見つめられ、慌てて視線を俺に移動させた畑野さんが改まって言う。

「……こほん。

それでね、優介くんが頭いいよって阿由に聞いたからさ、教えてもらおうと思ってね」

「まあ、それはいいけど、もし俺が上手く教えられなかったら困るし、晃樹もいいか?」

「晃樹くんも来るの?」

嬉しそうに瞳を輝かせながらそう言う阿由。

…多分、前に図書館で勉強した時に、自分と同じく英語が苦手だったからとかなのかな。


「あー、俺もまだ不安なところあるし、優介に聞けるなら行きたいな」

「よし、じゃあこの4人で勉強会しよーう!」

「あ、じゃあ、ついでに椅子持ってきて残り時間使って話ししようよ」

という阿由の一言で、4人で円形に椅子を並べて座る。

俺と阿由は、まだ食べ終わっていないお弁当を食べながら話に参加することにした。

「よし、と…。

まず、日にちと場所だよねー…。

どうする?」

「確か、テストが再来週?くらいだったから今週か来週がいいんじゃないか?」

「あ、はいはい!

私、今週土日空いてるよー」

「お、珍しい。

部活、ないの?」

「今週は顧問の先生の都合で休みなんだってー。

テストが近いっていうのも考えてくれたのかも」

「とすると、今週がいいかな…?

晃樹と阿由は今週は空いてる?」

「えーとね…。

うん、大丈夫そう!」

サッと予定を確認した阿由がまるっ!と指で示す。

それに続いて、晃樹も大丈夫そう、と返事を返してくれた。


「よし、じゃあ日にちは土曜か日曜っと…」

「土曜にして、日曜はゆっくりするっていうのもいいよねー」

「それいいかも!

…あ、土曜日曜両方使って、土曜は勉強、日曜は遊ぶとかにしてもいいなー」

「場所が決まったらそれの計画も立ててみよっか。

…うーん、どこにするかー」

俺、畑野さん、晃樹が悩んでいると、ワクワクしたような顔で阿由が手を挙げた。

「ん?阿由、いいとこ見つけた?」

「優介くんの家、ってどうかなー…って…」

「あー、なるほどね。

2人が良ければいいよ」

阿由の考えがわかると、2人に意見を求める。

もし2人が賛成だったら、もふもふたちにもいい影響があるかもしれない。

「優介の家かー…。

確か、一人暮らしなんだっけ?」

「…そ、そうなの…?

なんか、意外…」

「そんなに意外かな…?

まあ、一応一人暮らしだよ」

と、伝えると、前に座っている阿由から視線をもらった。

じとっとしたような視線の意味は多分、もふもふちゃんたちは家族じゃないのか、と言っているのだろう。


「楽しそうだし、賛成ー!

私、一人暮らししてる友達いなかったから楽しみなんだよね」

「3:1ってどう考えても勝てないし、賛成で。

…って言ってもまあ、元から賛成のつもりだったけど」

……と、いうことで。

この4人の勉強会開催家はうち、佐渡家となった。

遅くなってすみません。

文字数もそこまで多くないのですが、ゆっくり更新していきます。


唯と晃樹の2人がどんな風に関わっていくのか、ご注目ください。

場を賑やかにしてくれる子達です。

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