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天才少女の四重奏  作者: ニートPM
第1章 プロジェクト、始動
6/7

第6話 従兄妹喧嘩

 

「これは……先月発売されたみかんソフトの最新作エロゲじゃないですか」


 有須さんが持ってきたのは、先月みかんソフトから発売された最新作エロゲの恋千☆万花だった。


「秋津さんご存知だったんですね!」


「ま、まあ、ゲーム会社に勤める身として他会社がどんなゲームを開発しているか知っておく必要がありますからね」


 従兄妹の前じゃエロゲをやりたくて買ったなんて口が裂けても言えない。

 父さんや母さんに知られたらなんて言われることやら……


「信兄、エロゲがやりたかっただけでしょ?」


「ち、違うわい! お、俺は高貴なる紳士ですから!」


「ふっ、変態紳士の間違いじゃない?」


 なぜかドヤ顔をかましてくる伽耶。

 俺はわけのわからないドヤ顔に物凄くイラっときた。

 とりあえず伽耶の額にデコピンを入れておく。


 パチンッ!


「何をするのさ信兄! 痛いじゃないか!」


「だって伽耶のドヤ顔見てたらイラっとしたんだ、仕方ないだろ?」


「ううー、本当の事言っただけなのにー!」


 コイツ、まだ言うか。


「伽耶、お前張っ倒されたいの? お兄さん久しぶりに本気出しちゃうよ?」


「し、信兄もしかして僕のことレ〇プする気なの!? そ、それは困るなー」


「んなことするか! 大体伽耶、なんで頬赤くしてんだよ! お前の方が変態じゃないか!」


「うん、否定はしないよ」


 またもドヤ顔。

 そんなことでドヤ顔されるとこちらも返答に困る。


「え、マジかよ……」


 まさか、従兄妹がここまで変態になっていたとは……

 お淑やかさの欠片もねえな。

 叔父さんと叔母さんが知ったら……あんまり悲しまなそうだな。

 伽耶の両親は2人とも下ネタ好きだし。


「あ、あのー、そろそろ話を元に戻しても大丈夫でしょうか?」


 アカン、話がとんでもない方向にズレてしまった!

 せっかく有須さんが色々と説明をしてくれようとしてたのに!


「す、すみません、有須さん! 話が大きくそれてしまって!」


「よざ姉ゴメンね!」


「いえいえ、お二人の仲睦まじい姿が見れたので気にしてませんよ〜」


「「いやいや、仲睦まじいなんてそんなことないですよ(ないよ)」」


「あらあら、息がピッタリですね!」


「いやいやいや、本当にそんなことはないですよ! おい伽耶、俺の真似をするのをやめろ」


「信兄が僕の真似をしてるんでしょ? そっちがやめてよ!」


 伽耶の奴、俺と張り合う気なのか?

 上等じゃないか!


「うるさい! 伽耶の馬鹿娘!」


「そっちこそうるさい! 信兄のオタンコナス!」


「ふふっ、本当に仲がよろしいんですね」


 この後、有須さんをほったらかしにして、俺と伽耶は数分お互いを罵り合った。

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