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迷宮探偵  作者: 脩由
プロファイル1
1/10

第一話 美女と野獣

初めまして、初めてじゃない方もこんにちわ。

脩由しゅうゆです。

今回は探偵ものです。

推理とかはなく、巻き込まれ型の冒険劇になります。

今日私が見た夢をそのまま小説に落とし込んだ作品で、1章のプロットは手元に作りこんだので今回も不定期アップ方式ですが、1章までは必ず完結させる予定です。

1章の内容が結構短く作る予定なので、楽しみに読んでいただければと思います。

 朝8時、目覚まし代わりにセットしていたテレビがつく。

 昨日は安酒を飲んで頭痛がひどく、テレビのボリュームが、さらに頭痛をひどくする。

 俺の名前は平瀬ひらせ 一汰いった28歳。職業は探偵。

 ぼろぼろの雑居ビルの一室に事務所兼自宅を持ち、もう2ヶ月も家賃を滞納しておりかなりやばい。

 なんとか電気と水道は止まっていないが、そろそろやばいんじゃないかと、日雇いのバイトでもするかと思っている。

 けどバイト=負けのような気もするし乗り気じゃないんだよな。

 仕事=探偵の仕事でしょと思っている。

 1週間前に猫探しの依頼を受けてそれ以来、依頼がない。

 浮気調査がこの業界、かなりわりが良く、それと同じぐらい結構危険な部分もあるが、俺はその筋では業績を伸ばしていると自分では思っている。

 インターネットで、広告を立ててもいいんだが、はっきりいって金がない。

 手書きのビラ配りと、口コミだけで細々とやっているのが現状だった。

 顔?もちろんイケメンと自負している。

 身長も175cmで、昔はモテた。

 うっそだよ。

 相手にしてくるのは近所のBBAだけだ。

 やれ仕事をしろだの、お水の仕事は汚いだの、うっさいうっさい。

 てめーの旦那の身辺調査するぞゴラァと思う所もあるが、金にならない面倒はやらない主義だ。

 3日も風呂に入っていないからぼっさぼさの頭をかきながら、頭痛薬がないか、薬箱をあさる。

 ふと、テレビから今日も物騒なニュースが流れていた。

 

 「では本日のニュースです。ここ最近XXX市で発生している行方不明者の数が昨日から10人を超え、付近の住民には夜の出歩きに警戒を呼びかけています。」


 このXXX市、俺が住んでいる所なんだよな。

 俺みたいなかわいい奴が狙われちゃうじゃないか、ふ、ありえねーと自分で突っ込みをいれ一人暮らしの寂しさを紛らわす。

 頭痛薬もなく、とりあえず水だけ飲んでソファに座ると、ビィンポーンと壊れた音のインターフォンの音が聞こえる。

 誰だ?こんな朝早くから。

 面倒だし、頭痛いし、よし!ここは居留守だ!

 ソファで寝る体制に入るとガチャっと扉が開く音がする。

 マジか!閉めたはずなんだが、飲みすぎて記憶違いか?

 

 「あの、すみません?平瀬探偵事務所とはここでしょうか?」


 扉の前に立っていたのは絶世の美女、しかも巨乳である。

 巨乳万歳!俺は大の巨乳好きなのである。

 しかも、ヨーロッパ系のハーフっぽい顔。

 俺はすぐに起き上がりキリっとした顔で、いらっしゃいませと営業スマイルを作る。

 よかったという顔の美女に椅子を進め、話を聞くことにする。

 依頼主は大切にしないといけないんだぞ!誰ださっき居留守を使おうとした奴は!

 まだ8時だが、うちは営業24時間365日いつでもOKにしているので、いや確か10時営業だったが今、そうなったのだ!

 とりあえず話を聞く。

 

 「わたくし、こういう者でございます。」


 机に出された名刺を確認する。


 「釧路くしろ 美穂みほさん?おお、いい名前ですね。」


 とりあえず、女性にモテる為のテクのひとつ”名前をほめる”を平瀬は使った!

 効果は今ひとつ。

 反応の薄い釧路さんと名刺を交互に見ながら、彼女の詳細調査を行う。

 え~と、薬師やくし弁護士の秘書?秘書という響きにエロさを感じて、いや~色々やってるんだろうなと下種なことを思う。

 そんなことを顔にも出さずさわやかな笑顔で、もちろん対応してるよ。


 「あなたに依頼したい内容は、現在テレビでもやっております行方不明の調査なのです。」

 「行方不明者を探せばいいのですか?」

 「いえ、原因を解決してほしいのです。」


 ちょっと待ってくれ。

 原因解明だと?

 そんなのは警察の仕事じゃないのか?

 と口から出そうになるが、そんなことは彼女も承知しているだろう。

 どうみても頭よさそうだし。


 「あなたは今回の件について、何かお知りになっているのですか?」


 何か知ってそうな雰囲気をもっていたので、確認してみる。


 「証拠とまではいきませんが、ある程度は把握しています。」

 「じゃあ、警察にその事を伝えればいいのでは?」

 「もちろん、警察捜査には協力したいと思っておりますが、内容が内容だけになかなか話を持ち込めなくて。」

 「で、うちに来たと?」

 「そうです。」


 やべー裏がすげー見えて、危ない感がビンビンする。

 けど大概の話、警察に話をした所で動いてくれないからうちみたいな事務所が成り立つわけだが、しかし、自分でいうのもなんだが、うちは”ボロ”だ。

 従業員も俺しかいね~し。

 そんな有名じゃないうちに、事件解決の話を持ってくるなんて裏がないわけない。

 どうすっかな。

 と悩んでいると彼女から名刺の裏にサラサラと金額提示を書いてきた。


 「これぐらいでどうでしょうか?」

 「やらせていただきます!」


 提示された内容は500万。

 うっひょーやばい。やばすぎる。

 先に必要経費もあるだろうからと30万も振り込んでもらう話になった。

 え?いいんですかって話にもちろんなる。

 これ以外にも必要経費があれば、払うとの事で、金のない俺はもちろんやることになった。

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