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会話って、難しいです。そして語りは、一人称のような流れですが、変ですね。素人の文章と言うことで、お許しくださいませ。
突然に、婚約者を決めろと言われたら、どうでしょう。しかも二択。
今朝言うのはひどいと思います、お父様。まあ、昨日でしたら、逃げていました。でも、婚約なんて絶対嫌です。もっと恋愛小説みたいな、素敵な恋をして結婚したいんです。
応接間に、私と父が隣。向かいには九条様と蓬田様が、座っている。黙りこくる私を見つめる、二人の婚約者。実際、前を向くだけで、視線が合ってしまうのだが。
とにかく気まずい。どうぞこんな私を嫌いになって。なんて望みはかなわず、見つめ返せば耳を赤くする。
こらえた溜息は、 あの・・・と始まり、
「私どもはまだ、お会いしてからそれほど、時間は経っておりません。 知らないこともあるでしょう。 ですから、将来の伴侶ならば、もう少し、相手を知る必要があるかと思います。」
などという逃げの言葉に変わった。
でも。なんだかんだといって、一週間の期限をいただけた。さあ、逃げますよ。と思ったら、一人での外出は禁止だそうです。さすがお父様・・・
あ、そんな・・・。
九条様が、こちらへ向かって。くる。ど、どうしよう。
目が合った。もう逃げられない。
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