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北風と太陽と女の子

作者: 久遠深奥
掲載日:2011/07/24

原作名に「北風と太陽」と書くべきだろうか…?


とある世界でのこと、あるところに北風と太陽がおりました。


二人はたいそう仲が悪く、喧嘩ばかりしています。



そして、それをいつも見ている人がおりました。


いつでも笑みを絶やさない、小さな、小さな女の子です。




ある日のこと、また来た風と太陽が喧嘩しています。


やれ太陽は眩しすぎていけない、

やれ北風は寒いから嫌われ者だ、と

お互いを言い負かそうとしています。



しかし、それで迷惑を受けるのは人間でした。

太陽はいつにも増して照りつけ水不足に、

北風は強風で作物を枯らします。


それを笑って見ていた女の子は言いました。


「このままじゃ二人とも嫌われ者になってしまうわ。

県下はやめましょう?」


「こいつが俺より弱いと認めたらな」


「こっちの台詞だ」


しかし両者とも譲りません。


「じゃあ、勝負で決めましょう。

負けたほうは勝った人の言うことを聞くこと。どうでしょう?」


笑ったまま少女は言います。


「おれはかまわんぞ。太陽ごときに負けるなど有り得んからな」

「だからこっちの台詞だ!」


これを聞いた女の子は、なおも笑いながら言いました。


「そう、良かったわ。なら勝負方法を決めましょう?そうね…」


そうして、女の子はあたりを見渡します。

笑みは絶やしません。


すると、遠くに外套を羽織った男が目に映りました。

女の子は笑みを濃くしながら言いました。


「そうね、あの男の人の外套を脱がした人の勝ち。

勝った人のいうことは何でも聞く。

それでどうですか?」


それを聞いた北風。

満足げに頷きながら言いました。


「なるほど、面白い。たまには太陽の沈んだ顔も見てみたいからな。

おっと、すでに毎日沈んでいるか!」

「フン、くだらん。とっとと勝負を始めるぞ!

俺からで良いな!」

「まあ良いだろう。

無様な様を見るのも良い。」

「ほえ面かくなよ!」



そうして、北風から勝負を始めることになったのです。

太陽はそれを余裕を持った表情で眺めていました。

女の子は笑って眺めていました。



「それじゃあ行くぞ!とりゃあ!」


北風は掛け声とともに突風を起こします。


それは、男の外套を大きくはためかせ、

もう少しで吹き飛ばせそうです。


しかし、男は突然の寒風に対して、

外套をしっかり自分の体に巻きつけてしまいました。


これで困ったのは北風。とうとう脱がすことを諦めてしまいました。



「所詮北風などその程度だ!

次行かせてもらうぞ!」


太陽はすっかりご機嫌です。

そのまま男を激しく照り付けました。


暑くなって、たまらず男は外套を脱ぐ…はずでした。

しかし、男はなぜか脱ごうとしません.


それからしばらく。

とうとう日も沈むころになり、太陽も降参しました。



すると、女の子は男に近づいていきました。

そして、二言、三言男と話したかと思うと、

男は外套を脱ぎました。


女の子は北風と太陽に言いました。

「『勝った人のいうことは何でも聞く』のよね?

ならもう喧嘩せず、仲良くすること!」



そういって去っていく女の子の顔は、

やっぱり笑っていました。



                                                                                         


いかがでしたか?


これを書いてる最中に、

違う展開を思いついたので、、

後日アップするかもしれません。


では、読んでいただいた方に感謝を。

そして、また会えたなら何よりです。

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