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私は聖女じゃあないんですが

作者: SomeChime

初めて小説を書きました。

勢いで書いてしまったので、矛盾点や書き方がおかしいところがあると思いますが

読んでくれると嬉しいです。


パチパチと燃える音がする。


身体が痛い。


周りは燃えているはずなのに寒い。


パパ、、ママ、、、どこ、、、、?


くらい、苦しい、寒い、こわいよ、、、、


「おりゃああ!!!!!!」

「GUOOOOOOOAAAAA!!!!」

「我が聖魔法で滅べ『シャイニング』!!!」


、、、?

遠くで音がする。

なんだろう?


「フン!!!、、、家が燃えている。助けないと!!」

「自分にヒールかけてっと、だれかいませんか!?」


誰だろう、、?助けて、、、


「見つけた!!『ヒール』!!!」


なんだろう、、あったかい、、、、、きれいだなぁ、、、、、



気が付いたら、パパもママが心配そうに見ていた。

どうやら、私は助かったらしい。

村のみんなも助かったようだ。

話を聞くと通りすがりの旅人に助けてもらったようだ。


私が寝ている間に、その旅人は魔物を全部倒し

みんなを助け、なんと傷を治してくれたらしい。



そんなことをしてくれるのはきっと伝説の聖女様に違いない。


「ありがとう聖女様」

この日から、聖女様の事が好きになった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


わたしは偽聖女だ。

というのも、私にはカス程度の聖魔法が使えるぐらいだからだ。

どうやら神様ってやつが違う世界からの転生だから特別な魔法ってことで、聖魔法をくれたらしい。

最初は、私だって魔法が使えて興奮した。

だって魔法だ。

元居た世界じゃ使えないフィクションの世界だけのものだもの。

興奮しないわけがない。


だからだろう。


みんなが使えると思って、調子乗ってぽんぽん使った。

本来普通の人が使えるはずのない聖魔法を使いまくった。


気づいたら聖女といわれるようになった。


正直私は、有頂天になっていた。

聖女だと勘違いをしていた。だって転生だよ?魔法だよ?

しかも途中で気づいたけど特別な魔法だよ?

自分が聖女だと疑うわけがないじゃん。


だが、世の中には本物ってやつがいる。

自分より優れた力を持つ本当の聖女が現れるとは思いもしなかった。


そりゃあ、そうか私は本来ならいるはずのなかった人物。

私は聖女じゃなかったのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「聖女様、そろそろご自分を聖女ではないと言うのをおやめになってくださいませんか?」


いつもの通りに自分の助手こそが聖女だと王様に告げた私に助手が言う。


「いや本当なんだよ。私の聖魔法より、貴方のほうが強いんだから聖女ならあなたの方なんだ」

「聖女様いつもの通りですが、今まで救助活動をされていたのはあなたなのです。あなたが動かなければ救われなかった人は、たくさんいるんです。いい加減私が聖女だというのはおやめになってください。」


助手ちゃんはいつもそういうが、こっちこそいい加減に認めてほしい。

私は聖女ではない。この前のモンスター襲撃の際にも助手君の力がなかったら

おそらく死人がたくさん出ていただろう。


というのも、チートなのだ。

私の聖魔法は傷をいやし塞ぐのに対して、彼女のは腕を再生や気力も回復する。

攻撃も私はできるが一体にしかできない。彼女は範囲攻撃。

圧倒的ハイスペック。私ひとりじゃできないことを彼女は一人で

何より、美人で性格よし。

聖女といわれるのは絶対彼女の方だ。


「いや、でもさぁ」

「ハイハイもういいですから。仕事に行きますよ。」


助手ちゃんにたしなめられた。

いつも通り、仕事に行くために病院に行く。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「聖女様ありがとうございます。」

「ハイ、お大事にー」

本日の最後の患者である兵士が行く。


「最近はここに来る人も減りましたね。聖女様」

「そうだね、昔渡り歩いていた時はもっと多くの人がけがをしてたんだけどね。それはそうと聖女じゃないよ。」

「聖女様の旅の話、私結構好きですよ」

「だから違うって。助手ちゃん、旅の話好きだよね~。自分で旅とかしないの?」

「それもいいですけど、私は聖女様の旅の話が好きなんですよ。」

「ふーん???」


助手ちゃんは私の旅の話が好きだ。

私の旅の話は彼女にとっての子供時代の話だからだろうか。(といってもまだ子供だが)

旅の話をするとき、嬉しそうに話を聞く。

といっても、私にとっては調子にのっていた時なので正直恥ずかしい。


「旅といっても放浪に近かったし、魔物とか普通に道端を歩いていたら出てくる時代だから

結構怖かったよ。一応魔法で倒してたけど」

「そうなんですね、ふふふ」


助手ちゃんが、幸せそうに笑う。

私は助手ちゃんの笑う顔が結構好きだ。

美人っていうのもあるけど、性格もいい。

いつも困っているときは助けてくれるし、癒してくれる。

この上ないほど聖女なのだ。


「やっぱ、聖女ってこの子だよなぁ、、、、」

独り言をこぼす

「いえ、聖女様はあなたですよ。」

彼女はいつもの通り幸せそうににっこり笑う。


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