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政治経済エッセイ

小中学校授業時間5分短縮か!? その分早く家に帰してくれ!

作者: 中将

筆者:

 本エッセイを選んでいただき、誠に光栄です。


 今回は小中学校の授業時間5分短縮について僕の見解を示そうと思います。


 ちなみに、僕は学生時代に体育と美術、音楽以外の学業ではそんなに苦しむタイプではなかったので、

 そういう前提でご覧になっていただければと思います。


 逆に挙げた3つは評定などで足を引っ張りまくったんですけど(笑)。



質問者:

 (超音痴で不器用らしいからな……)


 どうしてそもそも5分短縮と言う方向性になったのでしょうか?



◇先生はとても激務であるため、なり手が少ない



筆者:

 まず第一に、人手不足の波が教育現場にも来ており「先生不足」が課題になっています。


 令和5年の福岡県と鹿児島県の中学校の一部の科目では定員が1.0を割り込むほどの深刻な状況です。


 全国平均であらゆる高校以下の先生を見ても前年度と比べて0.2ほど倍率が下がって過去最低を記録しているようです。


 公立小中高での教員不足の状況を文部科学省が各地の教育委員会に尋ねたところ、

2023年4月時点と前年同期を比べて「悪化した」と答えた教育委員会が4割だというデータもあります。


 もちろん、分母の先生が少なくなれば教育の質も低下するのでこれからのお子さんはとても大変だと推測されます。


 

質問者:

 特に中学校の先生とか激務だと聞きますものね……。



筆者:

 部活動の顧問をやっている方ですと学校拘束時間は12時間を超えていることも普通なようです。


 過労死ラインの残業時間を超えている割合は民間の調査ですが小学校教員では30%、

 中学校教員では60%とも出ています。


 また、残業時間を「月45時間まで」と申告しているだけで、実際は家に持ち帰ったりと数字には出てこない実質的な残業はもっと多いという方もいらっしゃるようです。


 このように学校の先生は”やりがい搾取“をされていると言って良いでしょう。

 経済全体としてこれらの人にもっと手当を――という話はわき道にそれるので今回は置いておきましょう(笑)。



質問者:

 なるほど、先生を楽にしてあげようというのがこの5分短縮の目的の一つなんですね。



◇全体時間が減らなければ意味が無い



筆者:

 ただ問題としては、 授業時間が減る=先生や生徒の学校への拘束時間が減る 

という図式には簡単にはならない可能性があるのです。


 と言うのも各学年ごとに「標準授業時数」が文部科学省により定められており、

年間どの科目を何時間以上授業をしなくてはいけないことが定められています。


 例えば、送料で見た場合小学校1年生は850時間、小学校4年生から中学校3年生までは1015時間といった具合で定められているんですね。


 この「標準授業時数」が減らなくては結局のところ“補講”などと言った形で時間割以外の拘束時間が増えるだけなんですね。


実際に読売新聞の5分短縮の記事の中では

『各校が画一的な授業を横並びで実施しているだけでは対応が難しく、

 裁量拡大によって学校現場の創意工夫を促す狙いがある。

 思考力育成を目指した探究活動や、基礎学力定着のためのドリル学習など各校がそれぞれの実情に応じて指導に生かすことを文科省は期待する。』


 とあるので、標準授業時数が減るとは限らないわけです。

 

 どうせなら標準授業時数を減らして先生も生徒も楽にして欲しいです。



質問者:

 なるほど、先生方の負担は変わらない可能性があると……。



筆者:

 理想を言うのであれば短縮した分さっさとお子さんを家に帰らせてもらって、

 自習したり遊んだり自由に時間を使わせてほしいですね。

 正直言って僕は学校での時間は大変苦痛でした。

 「笛の音」とか“全体主義“みたいな感じがして凄く嫌で、

 いまだにあの音を聞くだけで不快な気持ちになりますね。


 自分で自習した方が何倍も効率が良かったし、

 拘束時間が長いと友達と遊ぶことも出来ませんでしたしね。

 早く帰してくれた方が、多感で吸収力がある時代に自分のペースで色々なことが出来たなと今でも凄く思います。

 


質問者:

 な、なるほど……。



◇クラス内でランク分けをするべき



筆者:

 ここからは僕の勝手な提案なので適当に読んでもらっても構わないのですが、

 “クラス内でランク分け”を明確にして欲しいです。


 基本的に授業は初学者向けに行われているわけですが、

 先行して自習してほとんど分かっていた僕としては学校の拘束時間がダル過ぎたんですね。


 ボーッと外の誰もいない校庭を眺めたり、

 小学校の最後の方は全く授業と関係ない読書していたのが黙認されていた有様でしたね(笑)。



質問者:

 (子供時代から先生に対して挑発的すぎるでしょ……)


 つまり、成績上位者をもっと尊重してくれということでしょうか?



筆者:

 流石に授業内容を上位者に合わせろとは言いません。

ただ、“自由にさせて欲しい”ということです。


 正直、先行して勉強をしていたら抑圧されていたことすらありました。

 また、無意味に嫌がらせみたいに突然問題を当てられて困ったりしました。

 でもテストの点としては問題なかったわけです。


 不真面目だったわけではなく、ただ単にダルかっただけなので、

苦手な項目については真面目に聞いていましたしね。


 この際、クラス内でランクを分けて自由にやってもいい上位者と、

重点的に教える人たちとで分けてもいいんじゃないかと思っています。


 

質問者:

 確かに、成績に問題が無いのならその人たちは自由にさせて、

 それ以外の人を重点的に教えたり当てたりした方が効率が良さそうですよね……。



筆者:

 学校に通っていた頃をパッと思い出すと、“先生に問題を当てられる恐怖”に脅えて無駄に中途半端に聞いていたことが鮮明に思い出されます(笑)。


 このように、「勉強ができる人」においても、できる人なりに授業中の悩みがあるということです。

 出来なかった人から見たら“贅沢な悩み”とか言われちゃいそうですけど……。



◇成績上位者は“隠れ飛び級”を目指すべき



質問者:

 しかし、授業中に自由にさせると言っても何をするんですか?


 まさか遊ぶわけにはいかないですよね?



筆者:

 日本のシステムとして飛び級が認められていないです。

 僕は所詮その学年の範囲内に留まっていましたが、遥かに出来る人にとっては正直言ってかなり生きづらいでしょうね。


 そんな中で僕がお勧めしたいのは“隠れ飛び級”です。


※数少なく飛び級認められている大学はありますが、その後の受け入れ先が日本に無い問題があります。



質問者:

 何ですかそれは……。



筆者:

 飛び級が無かったとしても検定試験や資格試験についての勉強はできます。


 科目ごとでも大きく先行しておくことで、学年が上がった時の大きなアドバンテージにはなります。

それが検定試験であれば、なおさら有効だと思います。


 英語検定や数学検定などの勉強を授業時間中に許容してくれるだけでも随分とやりやすいと思います。


 後は質問を当てないでくれれば(笑)。



質問者:

 そこ凄く恨んでますね(笑)。


 でも、その科目に関する勉強で先行を許容することは良いかもしれませんね。



筆者:

 流石に先生不足なのにクラスを分けて更に習熟度別にすることは困難だと思います。

 

 かと言って、何かしら工夫をしなくては授業時間を5分短縮した際に定められた学習項目を教えられなくなると思うんですよ。



質問者:

 その最適解が「成績上位者を自由にしろ!」ということなんですね?



筆者:

 僕の見解が最適解とは思いませんが、何もしなくては日本の学力は低下してしまうということです。



質問者:

 2021年の学力世界ランキングは回復してきたという話もありましたものね……。



筆者:

 このままではまた世界学力ランキングが低下してしまうことを危惧しています。


 ということで、今回は最後までご覧いただきありがとうございました。


 僕の提案としては、

 今回は5分短縮するならさっさと家に帰して欲しいということと、

 授業時間中に成績上位者を自由にしてくれた方が授業全体の効率が上がるのではないか? ということをお話させていただきました。


 今後もこのような時事問題や政治・経済、マスコミの問題点について個人的な解説をしていますのでよろしければご覧ください。

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― 新着の感想 ―
[一言] 現在の日本の学校教育は平均よりやや下の層に有効に働く様になっているって20年以上前のラノベの後書きに書いてたっけ。 清水文化先生今どう思ってんのかね……なろうに居るし聞いてみようかな…無理…
[一言] 自分は音読の時間がかなり無駄な時間だと思ってました。速読できる自分は1人が3行ぐらい読む間に1ページは読めるので、まあ関係ない話をちょくちょく読んでましたね。教科書の全部を使うわけでもないの…
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