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変わらない気持ち  作者: 蝶屋 綺羅
3/3

完結

という事が3年前にあった出来事だ。

その後の5ヶ月後には、妹も癌で亡くなった。

私は1人になった挙句、友達も離れていった。

アパートで借金に追われる中、未だにユウの事が忘れられなかった。

私は引きこもるようになり、ずっとベットで横たわっている。

ただ泣いて、寝て、スマホ見て、、、ってそんな毎日になった。



もう、正直死んでもいいくらいだった。


私はまた泣いた。

これが私の人生…と思うといつも悲しくなる。


そういえば、ユウとの出会いは、

私がこんな風に泣いていた時慰めてくれたのが出会いだった。

「泣くなよ。」

そんな事言われても最初はどうでも良かったが、いつの間にか私にとって彼は大きな存在になってしまった。


ある日突然、ユウから告られた。

そして一緒に付き合う事になった。


私はいつも1人だったからユウと話す時が楽しかったのだろう。

もう私にはそんな思いすら残っていなかった。


その時、ふとユウの言葉を思い出した


「もう泣くなよ」


そうだ。

泣かないと約束したのか。

でもやっぱりね、思い出すたびに泣いちゃうよ。


そして最後の最後に言われた事も思い出した。


「笑えよ。たとえ涙流しても。」


そうだ。 そうだった。

思いっきり笑って見せた。 

お願い。天国に、ユウに届いて…


私の目に光が生まれた。

私の人生、まだ終わりじゃない。

これからだ。

まだ間に合う。


今度は心の底から笑って、こう言った。


「ユウ…ありがとう…」


3年ぶりに、心の穴が埋めつくされた。


いや、しっかり埋まった。


これからの人生、空模様。

すっかり空は晴れていた。

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