完結
という事が3年前にあった出来事だ。
その後の5ヶ月後には、妹も癌で亡くなった。
私は1人になった挙句、友達も離れていった。
アパートで借金に追われる中、未だにユウの事が忘れられなかった。
私は引きこもるようになり、ずっとベットで横たわっている。
ただ泣いて、寝て、スマホ見て、、、ってそんな毎日になった。
もう、正直死んでもいいくらいだった。
私はまた泣いた。
これが私の人生…と思うといつも悲しくなる。
そういえば、ユウとの出会いは、
私がこんな風に泣いていた時慰めてくれたのが出会いだった。
「泣くなよ。」
そんな事言われても最初はどうでも良かったが、いつの間にか私にとって彼は大きな存在になってしまった。
ある日突然、ユウから告られた。
そして一緒に付き合う事になった。
私はいつも1人だったからユウと話す時が楽しかったのだろう。
もう私にはそんな思いすら残っていなかった。
その時、ふとユウの言葉を思い出した
「もう泣くなよ」
そうだ。
泣かないと約束したのか。
でもやっぱりね、思い出すたびに泣いちゃうよ。
そして最後の最後に言われた事も思い出した。
「笑えよ。たとえ涙流しても。」
そうだ。 そうだった。
思いっきり笑って見せた。
お願い。天国に、ユウに届いて…
私の目に光が生まれた。
私の人生、まだ終わりじゃない。
これからだ。
まだ間に合う。
今度は心の底から笑って、こう言った。
「ユウ…ありがとう…」
3年ぶりに、心の穴が埋めつくされた。
いや、しっかり埋まった。
これからの人生、空模様。
すっかり空は晴れていた。