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このせかいについて

みんな…友達一人は居たってさ

作者: ようせゐ


これは…手紙…?

開けてみよう…


おいっ…大丈夫か?


大丈夫だってば…

カサ


どうもこんにちは、僕です。

誰だかわからないってぇ?

やだなぁ!

君の為にカミサマにまでなったんですから、

忘れないでくださいよぉ。

ひどいですねぇ…

名前ですか?

僕の名前はネルシュ、と申します。

最初に書けばいいってぇ?

そんなの面白くないじゃあ、ありませんか…

ねぇ?

まぁ、本題を話していきますかねぇ?

……

僕は…この命すら惜しくないと思えるほどに、貴女が好きでした。

すみません、相手がいる方に…言う言葉ではないとわかっています。

でも…一度だけでも伝えたかったんです。

そして…シークス!あなたが莉子を泣かせるなら…

僕が連れ去りに行きますよ?

だから絶対に泣かせないでくださいね?

嫌われ者の僕が攫っても、王子様や勇者様が助けに来てしまうでしょうけどねぇ?

まぁ…またいつか…お会いましょう…


けっこう真面目な文章もかけるんだ…

ネルシュって…引き出しが多いよね…


そうだな…俺も驚いた…


◇◇◇◇


名前︰莉子


好きな人︰シークス…だよ…

恋人︰シークス…!

友達︰レイナちゃん!

敵︰ネルシュ!


レイナがネルシュと一緒にいるのは脅されてるからみたい!

助けてあげないと!


◇◇◇◇


っ…シークスのバカっ!


り…莉子…


あれぇ?

泣かせたんですかぁ?

僕が忠告しましたよねぇ?

泣かせたら、僕がさらいに行きますよって…ねぇ?

それじゃあ、約束通り…僕が攫っていきますよ?


っ…莉子!


シークス…っ…じゃあね?


◇◇◇◇


名前︰シークス


好きな人︰り…莉子だ…

恋人︰莉子…

友達︰リコルドだ!

敵︰ネルシュだぜ!


莉子を助けに行かねぇと!

でも…莉子は…助けを求めてんのかな?


◇◇◇◇


なんですぐに追いかけなかったんだい?


もしかしたら、莉子は俺を待ってないかもしれねぇ…

そう考えたら、追いかけられなかったんだ…


ふはっ…それこそ杞憂だよねっ!

この僕を振って君に向かって行ったんだ

君はリコちゃんに好かれているよ…


◇◇◇◇


名前︰ルコルド


好きな人︰リコちゃん(莉子)

恋人︰居ない

友達︰シークスだよ!

敵︰いないけど…強いて言うならネルシュって人かな


シークスは変なことで悩んでるよね!

早く…助けに行ってあげればいいのにね…


◇◇◇◇


なんで、何もしなかったの?

あなたなら、いくらでも対抗できたわ


ん?

別に莉子さんのことはそこまで好きではないので…

取られても別によかったんですよねぇ


じゃあ…誰が好きなの?


それは…ヒ・ミ・ツ、ですよぉ?

そんなことが知りたいんですかぁ?

困った人ですねぇ?


だってあなたのことが好きなのよ…

好きな人の好きな人は…知りたいものでしょう?


フフ…あはは!

それは告白ですかぁ?

僕って結構嫌われものだと思っていたんですがねぇ?

…僕のことを好きな人がいるなんて…予想外…ですねぇ?

まぁ、好きになるのは自由ですけどねぇ!


それで…返事はどうなのよ?


そうですねぇ…

返事は保留、ということで良いですか?


っ…しょうがないわね、良いわよ…


ありがとうございます。

今返事すると、不都合が多いもので…

それじゃあ、次の目的地に行きますかねぇ…


◇◇◇◇


名前︰レイナ


好きな人︰ネルシュよ

恋人︰いないわ…

友達︰ネルシュと莉子ね!

敵︰…いないわね!


莉子は勘違いしてるのよ…

誤解を訂正してあげなくちゃいけないわね!


◇◇◇◇


あ…その道はぬかるんでるので危ないですよぉ?

固く変えてあげますねぇ…

よいしょお

どうですかぁ?


ネルシュは告白の日から私の対応が変わったわね?

なんでなの?


えぇ?

そんなことはないと思うんですがぁ?

なんか変わりましたかねぇ?


変わりすぎよ!

前は泥道だったらお姫様抱っこだったじゃない!

それに…

長距離の移動の時はいつもお姫様抱っこだったのに…

私を浮かすようになったのよ!


ええと…その言い方だと…

レイナさんが僕にお姫様抱っこをしてほしいように聞こえますよぉ?


そうよ、私はお姫様抱っこがしてほしいのよ!

だって触れ合いたいもの!

あなたはいつも浮いているから、触れないのよ!


えぇ…わかりましたよぉ…

よいしょ…はいどうぞ…

えっとぉ…満足ですかぁ?


ええ、満足よ!


っ…よ…かった…ですねぇ?

えっとぉ…着きました…よぉ?


もう終わり?

残念ね…


降ろしますねぇ…


ありがとう、嬉しかったわ!


どう…いたしましてぇ…

それじゃあ、街を見ていてくださいねぇ…

どのぐらい帰らないかわからないので、先に帰ってもいいですよぉ?


先に帰るなんてするはずないわ!

私の命尽きるまで、この街で待ってるわ!


そう…ですかぁ…

まぁ…それでもいいですよぉ…

それじゃあ、さようなら、ですねぇ…


っ…さようならってもしかして!


◇◇◇◇


名前︰ネルシュ


好きな人︰レイナさん…レイナさんには秘密ですよぉ?

恋人︰居ませんねぇ

友達︰…レイナさんですかねぇ

敵︰…管理者ですかねぇ?


世界を維持するにはイケニエが必要なんですよねぇ…

今のイケニエが壊れそうなので行ってきますねぇ?


◇◇◇◇


あれぇ?

なんでバレたんですかねぇ?


さようならって言ったでしょ…


あぁ…そこからですかぁ…

僕のことよく見てますねぇ?


好きだから見てるのよ!


情熱的ですねぇ…

でも…イケニエは僕だけでいいんですがねぇ?


でも…それでも、私も…ついていくわ!


…っ…嫌われ者の僕に、ついて…きますかぁ…

本当に、困った人ですねぇ…?

でも…そういう変なところが…好きですよ。

そして…この前の告白は、お断りしますねぇ…

すみませんね、それじゃあ…

サヨナラですよぉ?

絶対に…幸せになってくださいねぇ?


◇◇◇◇


名前︰管理者


好きな人︰…さぁ?

恋人︰…いる…わけ…ない…

友達︰イケニエの…ヒト…たち…

敵︰いない…かな…?


つぎ…の…イケニエさん…が、く…る…みたい…

ワタシを…たのし…ませて…ね…?


◇◇◇◇


あなたのいない世界で…

私が…幸せになれると…本当に思っているの?

あなたに…

私の居ない世界で…幸せになって欲しくない…

そう願う私は…醜い…のかしら?


最後にあんなこと言いましたが…でも…やっぱり…

僕のいない世界では…幸せになってほしく…ないなぁ…

やっぱり…だめですねぇ…っ…

最初は感情なんていらないと思っていたのに…

この気持ちを…忘れたくないと思ってしまいます。

叶わない、とは…わかって…いたんですけどねぇ…

でも…本当に好きな人から離れるのは、なかなか…

堪えたようですねぇ…






彼は…大切になってしまったあの世界が…

壊れてしまわないように…今も、見守っています。

好きな人が、幸せになれるように祈りながら…




アナタも…く…る…?

あそ…ぼ…?



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