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ペトラと わかれ、 そらと ゆめは、 ネグラの もりまで やってきました。
ひるまに、 うみと やまと いっしょに きた もりは、 どうぶつたちが かけまわり、 たのしい ばしょでした。
でも、 ゆうぐれに、 そらと ゆめだけで きた もりは、 なんだか ぶきみで、 おばけが でそうです。
ふたりは てを しっかり にぎりなおしました。
もりの おくから、 キットギツネの コパンが やってきました。
「あれ、 きみたちは たしか、 そらと ゆめだよね。 きょうは おとうさんと おかあさんは いっしょじゃないんだね」
コパンは にっこり わらって たずねました。
「にいにと おつかいなの」
もじもじ しながら、 ゆめが こたえました。
「いいなー! オイラも、 とうちゃんに おつかい いかせて、 って たのんでるんだけど、 いちにんまえに なったらな、 って いかせてもらえないんだ」
コパンは うらやましそうに ふたりを みました。
「『なかよしの あかし』を さがしてるんだけど、 しってる?」
そらが たずねました。
「それが おつかい? 『なかよしの あかし』かぁ。 きいたことは ないけど、 もりの おくに ある『パルコの いずみ』の みずじゃないかな。 あの いずみには、 いつも どうぶつたちが あつまって なかよく おしゃべりしてるから」
「ありがとう。 いってみるよ」
「これからの じかん、 もりは くらくなるから、 きをつけて」
コパンの ちゅういを きいて、 ふたりは すこし こわくなりました。
「だいじょうぶ。 おまもりも あるし、 『ゆうきの あかし』だってある」
そらは、 きんいろの はなを ひだりてに、 ゆめの てを みぎてに にぎって、 そろそろと、 もりの なかへ あしを ふみいれました。