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そらとゆめ  作者: 白石来
1/10

 そらと ゆめは、 きょうだい。


 おかあさんは、 うみ。


 おとうさんは、 やま。


 そらと ゆめは、 おかあさんに たのまれて、おつかいに いくことに なりました。



 「おかあさん、 おれたち、 なんの おつかい すれば いいの?」


 そらが うみに たずねます。


 「みっつの 『あかし』を さがしてくる おつかいよ。 ひとつめは 『ゆうきの あかし』。 ふたつめは 『なかよしの あかし』。 そして みっつめは 『おもいやりの あかし』。 みっつ あつめて、 おとうさんと おかあさんに みせてほしいの」


 「ゆったん、 どこに あるか、 しあないよ?」


 こんどは、 ゆめが たずねます。


 「おとうさんも おかあさんも、 『あかし』が どこにあるのか、 しらないんだ。そらと ゆめに、 さがしてきて ほしいんだよ」


 やまが そうこたえると、


 「おとうさんも、 しらないこと あるんだ!」


 と、 そらが びっくりして いいました。


 「この せかいには、 だれも しらないことが たくさん あるんだよ。 そらと ゆめに、 じぶんの めと あしで、 さがしてきて ほしいんだ」


 「わかった! おれ、 おつかい いくよ!」


 「ゆったんもー!」

 


 そらと ゆめは、 おつかいの じゅんびを はじめました。


 すいとうには、 ゆきどけみず。


 おやつは、 クッキー 3こと、 チョコの かかった ドーナツ ふたつと、 おせんべい いちまい。


 たまごと ハムと レタスの サンドイッチは、 おかあさんが つくって くれました。


 「あとは、 キラキラの おうかんと、 きいろと あおの メガネと、 なないろペンと、 ずかんも」


 そらは、 リュックサックいっぱいに つめこんでいます。


 「ゆったんは、 いちごを ポッケに 6こ いれたから、 へいきよ」


 ゆめは、 ワンピースの、 さゆうの ポケットを、 ポンポンと たたいて みせました。



 「それから、 これは おとうさんと おかあさんから、 おまもり」


 ひもの さきに、 ちいさな ふくろ。 ふくろの そとから さわると、 かたくて まるいものが、 なかに はいっている みたいです。


 「なかみは なに?」


 そらは、 おまもりの なかを のぞきながら、 たずねました。


 「ひみつ。 あけちゃだめよ」


 わらいながら、 うみは こたえました。



 さあ、 おつかいに しゅっぱつです。


 「いってきます!」


 そらと ゆめは、 おおきな こえで、 あいさつ しました。 『おおきな こえで あいさつ すること』は、 おとうさんとの おやくそくです。


 「いってらっしゃい!」


 うみと やまも、 まけじと おおきな こえで あいさつ しました。



 おつかい おつかい


 ちょっと しんぱい


 おつかい おつかい


 おまもり さげて


 おつかい おつかい


 じぶんの ちからで


 おつかい おつかい


 みつけるぞ



 みっつの 『あかし』


 なんだっけ


 ゆうき なかよし おもいやり


 みっつの 『あかし』


 みつけるぞ


 ゆうき なかよし おもいやり


 

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