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序章 

 征暦2100年。全核保有国は国際非核化条約を飲み全ての核を巨大ロケットに乗せ宇宙に放りだした…が見通し甘くロケットが太陽系にて核爆発を起こしその莫大なエネルギーによりどういうわけか次元の裂け目が発生

その次元の裂け目から悪魔やら怪獣やらが出てくると全世界のオタクたちは期待したり恐怖したりまあ想像に堅くないがデマの映像やらなんやらに人々は翻弄され果ては裂け目教なんていう新興宗教が出来てなんか知らんが選挙に勝って俺らの国のリーダーになっちまった…

で、まあ案の定ひでえ国になった…核が無い変わりに信者を人体実験して兵器にしちまうわ…俺の友だちの大半は裂け目教に入るわ…まだ未練たらたらだった元カノも裂け目教にいるわ…わわわって感じ。最後は俺以外の家族…親父は借金してまでお布施…どんどん俺を残してみんないなくなる感じ。いやなんなんだマジで…

まあここまでは序の口。最&悪なのは今俺の状況


俺は裂け目教の実験室いた…




征歴2106年  4月3日 都内某所 裂け目教実験室


「うおおい!!やめろよ!おたくら!なんなんだよ!」

「五月蝿いぞ。モルモット。」


うるさくなって当然だろうが!5時間前に親父から裂け目に心を捧げてくれお前が為だとか言われ玄関に放り出され5人のいいがたいのおっさん兄ちゃんにワゴン車に放り込まれた挙げ句後頭部を殴られ気がついたら手足鉄のわっかでガッチガッチTHE手術台みたいなベッドにくくりつけられてる。これが冷静でいられるか。あ、やべオシッコチビった


「まあいい。今までも泣き叫んだモルモットは山程いたがお前はまだ静かな方だ。そう静かと言えばわたしも実に寡黙で沈黙で堅実で裂け目様に忠実で誠実な男なのだよ。そしてこの私が今から君を執刀する男!霧喜座霧義雄!!今から君は私の神の手により新しき肉体を手にいれるのだ!!ふふ…ふふはははははははは!ぶぅわああははは!」

下卑た笑みを浮かべながら男…きりきざむよしお?が俺に唾を飛ばしながら一方的に話をしてきた。

…いや…いやいやお前が一番うるさいよ。うるさい。

そして俺改造されて兵器にされんのか…なんか…

「あっそ…おたくの好きにすりゃあいいじゃんか」

なんかもう急に疲れが来た。どーでも良くなった。

ふっと…6年前、裂け目が宇宙に出来る前の高校時代が走馬灯のように頭をよぎった

朝起きたらかーちゃんが飯作ってくれててそれをかっこんで食って学校行ったら友だちがいて彼女がいて部活やって帰り道ヘトヘトになった親父とばったり合ったりしてお互いアイス食いながら愚痴りあって…

「アレも全部夢だったのかな…」

なんでこうなったんだ…?裂け目のせいか…俺の人生あの裂け目のせいでこうなったのか…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…裂け目…ちくしょう……ちくしょう…

「俺は…俺は…ただ当たり前…当たり前だった日々に戻りたいんだ…俺は…裂け目を…おたくらを…許さない…必ず…必ずあの当たり前だった日々を取り戻すんだ…さっさと兵器にしろ…!力を手に入れて必ず俺がおたくらを倒して…親父や…友だちを…」

言葉だけだ。言葉だけ威勢を張ってみたがきっときっと何も出来ない…だから言葉だけでも俺は足掻いてみたかったのかも知れない。

そんな俺の足掻きなどおかまいなしにきりきざむは俺にチューブの繋がった針を刺しこう言った

「私の手術は正確には私が執刀するのではなく私が開発したナノマシンが君を遺伝子レベルで改造するのだよ。そしてなあ…この手術は一度たりとも成功したことがないんだ…ふふ…ぶぅわああははは!!私は手術の成功より遺伝子レベルでいじられる痛みに泣き叫ぶ奴らをみることに最近は楽しみを見いだしているんだ。君はどんな叫びをするのかなア?」



数分後   裂け目教実験室に叫び声が十数分にわたり響いたのち、途絶え…



手術台に実験体の姿はなかった。


                             ????年 ヨーロッパのような街並み 時間不明





「俺は…どうなったんだ…??」





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