表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

枕の下に 希望の上に(9)

舞い舞いランドスケープ

浮かんだ黄金色

ゆらりとゆらりと

風に誘われ

パッと開く夕陽

畦道を歩く

幽霊色の服

半透明を影にして

そこには誰も居ない

居ないから神秘で

恐怖に繋がる

捉え方だというのなら

囚われ方だと言うてみよう




キラキラする虫が

羽音を立てて

ふわるんとふわるんと

飛び行き

空中で交差する

何ら思惑は無く

すれ違う

作られた物語は

誰かの空想

架空という武器は

架空という敵に負ける




追加で歩いた

海辺の道は

夕陽の明るさが

水面に映り

シルクの照りと

近い感触を

目に貼り付けさせた

忘れる前に作る

てるてる坊主

吊り下げる糸は

雨を降らせる為に

グレーにした




雨音は香る

傘の下でも

車の中でも

玄関先にまで

特有の香りを運ぶ

雨が降れば

濡れるのは当たり前だから

その香りを

服に染み込ませ

手ぶらで歩いた

冷たくなってから

温まる身体は

生きているからだ




廃線の跡は

違う形を選べなかった

残骸に近い

枕を忘れた寝床みたいに

一つ足りないのだが

足りない物が

重要であればあるほど

悲しみは広がる

足りない人間が言うのだから

間違いでは無い

行動には

必ず何か足りない

それは努力でも同じであり

天才にも言える事だ





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ