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一話 冒険者【銀の夜明け】リーダー エルギン①

今回は三作品同時投稿してみました、毎度の如く誤字脱字が目立つかもしれませんがよろしくお願いします、あ、一応一話ですからね。

 「ていっ!」薄暗い洞窟の中、青年が刀を手にし、戦っている、その体は傷だらけで血にまみれ、今にも倒れてしまいそうだ、しかしその目はしっかりと勝機を伺っている、敵の攻撃を防ぎ、避けつつも隙を探っている、敵が油断をしたその一瞬を逃さず彼は一刀のもとに敵を切り倒した。


 敵が倒れ、グチャリと音がした、青年は体中を真っ赤に染めて顔をしかめるも、しっかり敵が死んでいることを確認しつつ「討伐完了!」と気合を入れ直した、それもそのはず、ここはまだ洞窟の中、いつ次の敵が現れるかもわからない、できることならすぐにでも外に出たいがそうも行かない事情が青年にはあった、それは「しっかし広いな、ここは」迷子だからだ。

 彼の名はエルギン、最近有名になりつつある冒険団【銀の夜明け】のパーティーリーダーであり、この世界に生まれながらにして、異世界の記憶をもつ、いわゆる異世界人だ。


 「お〜い大丈夫か〜」と遠くの方から安否を問いかける声とこちらに向かう足音が聞こえる「あ、無事だったか」と角から出てきてエルギンに話しかけているのはリュイエルという男だ、彼は奥深い洞窟にいるというのに軽装で武器すら持っていない、しかしそれでも彼は国を守る立派な騎士団の副団長である、普通ならば武器を持つはずの手に彼は地図を持ち、エルギンに指示を出している「次は…右か」「そうですね!」因みに彼らは地図を上下逆で見ていることにまだ気づいていない、気づいていないまま奥へ奥へと進んでいくのであった。


 さて、冒険者であるエルギンと騎士団の副団長のリュイエルが何故二人きりで洞窟にいるかというも、それは数日前にエルギンの元に届いた一つの手紙が原因と言えるだろう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 「はぁ!王宮に呼ばれた!?」いつも騒がしいギルドの中にひときわ大きな声が響いた、声の主はファルクスという魔術師だ、彼は綺麗な赤い瞳と髪をしており、その容姿と合わさり、この辺りの女性達の間で有名だが、常に落ち着いていることから知的なイメージを持たれていた、その彼が声を荒げたとあり、周りは驚き、あれ程騒がしかったギルドが静まり返った。

 ファルクスは原因が自分だと気付くと「エルギン、どういうことだ詳しく説明してくれ」と、服装を正しながら向かいに座っている青年を連れてギルドを出ていった、あとには世にも珍しい静かなギルドだけが残された。

 

 ところ変わって宿屋【銀幕亭】特別室、冒険団【銀の夜明け】の一人であり、この宿屋の持ち主でもあるアイデンは同じく【銀の夜明け】のシラユキとお茶会をしていた。

 「で、シラユキ、どうなの?」彼女は紅茶を飲み干し、カップを机に置きながら友人にそう訪ねた「どうって…」帯するシラユキは雪の様に白い頬を赤く染めつつ問い返す

「わかってるくせに、エルギンのことよ」置かれたアイデンのカップに騎士の格好をしたクマのぬいぐるみがその身程のポットから紅茶を注ぎ「確かにそれは私も気になりますね、結局のところ告白をお受けに?」

ついでに自分用にと小さなカップにも注ぎながらぬいぐるみは問いかけた「あらパサダン、ここは女子会よ、クマはお呼びでなくってよ」シッシと、手を振りながらアイデンは追い払おうとするもパサダンは「良いではありませんか、お嬢様、常に側にいるのが従者の努めと言うやつですよ」とのんびりと紅茶を飲む、

「告白ね、保留中なの、せっかく今まで隠してきたんだから、簡単には答えてあげないって決めたの」ゆっくりと紅茶を飲み終えたシラユキが答えた、「それは…まぁ自業自得かしらね」エルギンも大変ね、とアイデンはつぶやいた、

「おや、噂をすればですよ」とパサダンはドアを指した、確かに耳を澄ますとドタバタと騒がしい足音が聞こえてくる「騒がしい事、どうしたのかしら」ガチャリ、というよりバシッ!とドアが開き、エルギンが部屋に入り「皆!聞いてくれ!大事件だ!」と声を荒げた耳を抑えながらアイデンは答える「へぇ、女子会に乱入するより大事な事件があるのかしら?」うっ、そういえば女子会すると言ってたな〜とエルギンは思い出し冷や汗を浮かべるも、遅れてファルクスが到着したのを確認するとポケットから手紙を取り出しティーセットを押しのけ机に置いた。


 「手紙ですか」走ってきたのか行こを切らしつつファルクスが尋ねると「そうだよファル、これは」「おお、これはすごいですね、見てくださいこの判を」とエルギンを遮りパサダンは手紙に押してある判を指して言った「これはこの国からの正式な文書だということを示す証明の判子ですね」へーと皆が感心する中、パサダンは手紙を開け読んでいく

「ふむふむ、なるほど、つまり要約すると【銀の夜明け】の活躍は王都でも話題に上がっている、またその話をこの国の主である皇女様が興味を持たれたので是非一度王宮に来てくれないか、とのことです」「…どうする?」と皆の意見を代表しファルクスが聞くと「行くしかないだろ!」とエルギンは勇んで言うも、すぐに「この馬鹿はおいておいて、どうするべきだと思う」「怪しいですね」「怪しいね」「私も同意見だ」と否定的な意見ばかり上がる

「ですが行かないわけにも行きませんよ?」パサダンは再び紅茶を手に取り「証明判子がある以上は、国の正式な書類ということです、例えどんなに怪しくとも」と告げた「偽造の可能性は?」「とんでもない!もし偽造ならばそれこそすぐにでも伝えに行かなければなりません!」

 まだまだ議論が続きそうだっがアイデンが手をうち注目を集め「つまりこのぬいぐるみの目を信じるならば、どう足掻いたところで行くしかないというわけね」と言った、それを聞きパサダンは「お嬢様!私をおうたがいで!」とがくりと机の上で倒れ伏した、そしてソレを指さしつつアイデンは「で、コレを信じる人は?」と、問いかける「そりゃ仲間だからな」「では準備をしましょう」「私、お弁当を作りますね!」と皆が即答したのを受け「満場一致ね、しかし残念なことに私達は王宮までの道を知らないのだけども、パサダン、道はよろしくて?」と締めた、それを聞くやいなや「はい、お任せください!」とパサダンは言うが早いや地図を取りに姿を消した。


かくして魔法皇帝国【ケリュケイオン】その王宮を目指す【銀の夜明け】の旅が始まったわけであった。

まぁ、時系列がゴチャゴチャとして、更にはキャラがややこしいですがよろしくお願いします。

一応キャラ紹介

エルギン 男 冒険者 剣使い

シラユキ 女 冒険者 魔法使い

ファルクス 男 冒険者 魔法使い

アイデン 女 冒険者 盾使い

パサダン 男? ぬいぐるみ? 従者

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