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しらゆりのゆびわ  作者: 優月黒乃
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【chapter1-4】

アスベルクからはまだ血の香りがする。

僕は「王族がいた」という彼の言葉をどうにかして飲み込んだ。

「ポークさんは貴族にも情報を流したらしい。あの人もクーデター反対組だからね。」

アスベルク曰く、今日出会った上級層の女はクーデターについての偵察であろうということであった。

「アスベルク、また変わったことがあったらすぐに知らせてくれるかい?」

絶対に二人を革命に巻き込むわけにはいかなかった。正直死ぬまである。死にたくはない。

それには情報をいち早くキャッチする必要があり、すなわち情報収集が肝心になってくる。これが今できる精一杯の『対策』だった。

「もちろん」

弟はそう言って無邪気に微笑んだ。

しかしその時だった。事件は起きた。

「二人とも。なにこそこそしてるの!」

トルマが布団をはいでがばっと起き上がる。

宙を舞った埃まみれの布はトルマの足に絡まって、半分だけ地面についていた。

「うわぁああっ!」

「はー...ばれたか...」

トルマの眼力に二人とも震え上がる。

「とるまぁ」

情けない声を出したのは気の弱い長男だった。


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