はにかみながら微笑む君が好き(200文字小説)
『〇〇な君が好き』シリーズ
もうすぐ彼女の誕生日。
プレゼントは何にしようか…。
どこで食事をしようか…。
考えるだけでわくわくする。
当日、彼女からメールが来た。
『ごめんなさい。急な用事が出来ちゃって』
僕は仕方なく、目についた居酒屋へ一人で入る。
帰宅した後、彼女が訪ねてきた。
「今日はごめんなさい…」
「いいよ」
そう言って僕は彼女に時計を見せる。
23時58分。
「まだ誕生日は終わってないから」
「うん」
彼女ははにかみながら僕にしがみつく。




