鍋
寒いんで鍋を食っていたら思い出したことなのですが…
大学生のころ、友人に「家で鍋やろうよ!」と誘われたんです。私以外にも仲が良い数人も呼ばれ、その友人の家で鍋を食べることになりました。
で、仕切るのが好きな友人に指示されながらあれやこれや買い込んで、じゃあ具材を切ろうとなりました。
友人が言います。
「こさじはネギ切ってね」
うん。私も一人暮らしでしたから、上手い下手は置いとくとして一応のことは出来ます。へいへいと返事をかえしつつ、いつもの調子でネギを切りました。
したらば――
「ネギは普通斜めでしょうがっ‼」
と、友人に怒鳴られました。
「え?」と、あまりの迫力に固まる私。他の友人も大声に作業を中断。
しかし、私たちの様子も気にせず、怒れる友人が均等に切られ、並ぶネギを睨みつけ、私も睨みつけ、「ネギはこんな切り方しないでしょ!鍋食ったことないの⁉料理したことないの⁉何これ!」と、まあ叫ぶ叫ぶ。
我に返った他の友人たちが「切り方なんて好きなようにでいいじゃん」とか「家の母親もそう切るよ」とか、皆で作るからきっと美味いのには違いないよと宥めても、そいつはフンっと私に鼻息をかけるだけ。
しかも、その後はつまんなかったのでしょうね〜記憶にないんですから(笑)
どうやって場がおさまったのかも、何を食べたのかも、何鍋だったのかもすら覚えちゃいない。ただネギの切り方でこんなにキレるやつっているんだ――それだけ覚えているのです。
いやはや、皆さん、「家で鍋やろう!」って誘って来るやつには一応気をつけてください。ネギが嵐を呼ぶかもしれませんから…
以上です。




