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日日是好日。  作者: こさじ
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むむっ…

 人にオススメなんか語っちゃたりなんかして、ある日そいつが「私が発見しました。リスペクトしました」とばかりにその漫画のタイトルを出し、熱弁しているのを見ると、なんだろう…こう……


 ムカつく。


 それまで読んだことも聞いたこともないと言っていたのに、何十年とファンである自分を踏み台にされたような気分になるのは、私のケツの穴が小さいからなんだろう。


 しかし、ムカつく。


「ほら、あの漫画ってアレじゃん?」て言っているのが気に喰わないのだが、反面、また一人虜になってくれたかと嬉しい気持ちにもなる。

 その漫画家にしてみてば、私にしてもそいつにしても顔も名前も知らない一読者に過ぎないが、モヤモヤと心は晴れない。

 まるで、仲のいい友人に違う友人を紹介したら「あれ?なんか私、お邪魔じゃない?」という感じ。ま、ただの嫉妬でしかないんだけども。


 でも、ムカつく。


 お前は、いつ新刊が出るのか、ついに終わってしまうのか…、え!新章をやるって!という待ちに待った喜びも、何だか作者さんの絵がマイルドにおなりになってしまったなぁという残念感、そして、失われていなかった戦闘で魅せる漢と葛藤と己という永遠の自問自答を迷いながら悩みながら乗り越えていく主人公への憧れと感動を長い年月積み重ねて来た想いなんてこれっぽっちもないくせに!私なのに……と、思ってしまう気持ちが収まらない。


 ――が、一巻からずらりと並んだ最新刊までを一気にそいつの胸へとズバっ!と突き刺した作者様に「さすが〜」と偉そうにも誇らしく思ってしまうのだ。


 うん。


 大好きで大好きで大好きなものは、自分だけの胸の中に閉まっておく方がいいのかもしれない。しかし、そうするといかにその漫画が、その作者様が素晴らしいのか語れない……


 難しいもんである。


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