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日日是好日。  作者: こさじ
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初めて相手を想ってキスをした日

 …と、タイトル書いたけど、もしかしたら初恋という皮を被った依存的ものだったかもしれん。しかし、あの日は自分にとって特別な日に違いはない。


 初めて相手を想ってキスをした――


 あれは小学生だった。何年生かは忘れてしまったが、よく一緒にいた女の子が相手だった。そうだ、女の子だ。彼女とは家が近くて登下校を共にしていた。

 いつも迎えに来る彼女。元気溌剌で友達も多くて、それほど勉強ができるというわけではなかったが自分よりは出来る。そんな彼女は自慢の友達だった。

 彼女に対して想いがふくらんだ―― というか、ある日ぷくっと一瞬で大きくなったのは、放課後に私の家で遊んでいたときだった。

 何らいつもと変わらない、お喋りして、笑い合って。正直、何故そんな状況になったのかは覚えていないが、側に座った彼女から目が離せなかった。

 じっと黙って、目が合うのを待って。

 今でも忘れない彼女の目だけは、いつもと違って見えた。

 胸がドキドキというよりも、もっと彼女に近づいてみたい。もっとその目を見ていたい。

 だんだんと近づく彼女の顔は、自分だけの想いじゃなかったはず……

 ほんのり触れた感触は、すぐに消えることはなかった。

 恥ずかしいとか、気まずいとか、照れくさい気持ちは何もなく、そうしたのが至極当然のような。

 そして女同士だからということは頭に一切浮かばず、彼女の焦げ茶の目が同じ想いを抱いているように見えた。


 けど、クラスが変わって、彼女が引っ越したら、な〜んもなくなっちゃったんだけどね。

 でもあれは、試しに…とか、興味半分で…とかではなくって、彼女への気持ちが動かしたんだ。あれが私の初恋なのだ。


 恋愛小説を読んでいたら、ふと思い出してね。今ぐらいの季節でさ、見つめ合った彼女の目は何年、何十年経っても忘れないもんです。


 恋って、いいですねぇ。


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