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日日是好日。  作者: こさじ
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女は顔じゃない、

 まだまだ可愛らしい無邪気な園児であった頃、こさじは園で3本指に入るくらいに男の子から人気があった…らしい。母親の記憶だから怪しいが。

 しかし、本人である私の記憶ではそんな誰それに好きと言われたことも、チヤホヤされたというのは何一つなく、あるのは「女の出来は何か――」てこと。


 年長さんになるとお泊り会なるものがあった。

 夜にはお化けに扮した先生らによるお化け屋敷が催され、しかも寝る前にやったと記憶しているんだが…アルバムを見返すと全員べそをかいている。いい思い出である。

 で、おねんねの時間になり、持ってきたパジャマに着替える辺りから、私の悪夢が始まる。というかそこだけ鮮明に覚えている。

 皆、思い思いのパジャマで、一斉に女の子も男の子も着替えだすのだが、ある一人の男の子が声を上げた。

「あ! ○○ちゃんのパンツカワイイ!」

 てね。

 すると、○○ちゃんのところへワラワラと集まる男女。私ももれなく○○ちゃんを囲み、「あ、本当だ!」とかなんとか。大人気の○○ちゃん。○○ちゃんも恥ずかしそうではあったが嬉しそうだった。

 そうして、そこから他の子のパンツはどんなもんかと、パンツの鑑賞会が始まった。

 あるパンツは女の子らしいピンク色にリボンとか、あるパンツは当時人気だったキャラクターがデカデカとついていたりと、あるパンツあるパンツ色とりどり可愛らしかった。

 賑わう皆、女の子だけじゃなく男の子のパンツも見たりして―― その隅で顔を青くする私がいた。


 …いかん、自分のパンツは誰にも見せられん。


 そっとズボンのゴムを引っ張り、今日のパンツを確かめる…が、へそまですっぽり覆う純白のパンツがあるだけ。カワイイキャラクターもカラフルなリボンもない。あるとすれば申し訳程度についた小さな小さなバラ一点――

 子供心に、これは見せたら駄目だろう…という焦りに襲われた。どうにか鑑賞会から逃れねば!

 と、そのとき、一際大きな歓声が上がった。園児からも親たちからも人気であった子のパンツが披露されたのだ。

 私は思った――今しかない!

 集団から更に離れ、既に敷かれてあった布団に潜り、ズボンからパジャマへ。これなら大丈夫。着替えてしまえばこっちのもんである。誰かに見せるように言われたとしても、着替えちゃったもんと言えばいいのだから…

 なーんて甘い考えで、いそいそ着替えていたら、目敏いやつっているもんで、バッと視界が明るくなった。そう…布団が捲られたのである。

 固まる私。じっとパンツを見つめる皆。

 そして、一人がぼそりと言った。


「こさじのパンツ、おばあちゃんのみたい」


 こうして、楽しいお泊り会は地獄となった。あとのことは一切覚えていないのだから。

 母さんよ…、女は顔じゃない、パンツだ!



 以上です。

 

 

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