う〜ん...(-_-;){続きでさ…)
『こさじ大さじ、中匙アイス』
最近はいやに暑いな、とこさじは一面青空の窓を眺めて思った。眼下では、こさじと同じに思ったのか手を翳し、空を見上げる生徒たちがちらほら歩いていた。
天気が良いことは何よりだ。だが、今が何月であるかを考えれば異常である。家を出るときに見たニュースでも、スキー場では対策を練っているだとか…
「今年は無理かぁ」
こさじはもう一度空を見て、席に着いた。
すると、待ってましたとばかりに強く両肩を叩かれた。痛いなんて文句を言うことも出来ない。その素早い相手は机の前に回り込むと、うるさく椅子を引きずって座った。
「こさじ、課題やってきた?」
と、今日の天気を表したかのような、親友の大さじだ。まあ、彼女の場合、雨の日であろうが雪の日であろうが変わらないし、そんな毎日元気な彼女のことをこさじは好きであった。が、これとそれとは別である。どうせ担任にとやかく言われるのはこさじだけなのだ。親友相手であっても、面白くないものは面白くない。
こさじは「モチロンでしょ!」と、大さじを睨んだ。
「もしかして……て一応聞くけど、 忘れたの?」
大さじは肩を竦めて笑った。
「そのもしかして〜。だからお願い、見せて」
そうして彼女は顔の前で手を合わせ―― お馴染みのポーズで上目遣いにこさじを見た。
「お願いお願い! 駅前の中匙アイスおごるからっ! ね?」
黙って目を細めたって引く彼女ではない。でも、なかなかにそそる取り引きではあっても、こさじは嫌だとその課題のノートを抱きしめた。
「自分でやったら? そしたら私があんたにおごってあげるわよ!」
大さじは、唇を突き出して、自分の席へと戻って行った。けれど、当然彼女のことであるから――
「あ! 秤ちゃん、おはよ! 課題やってきた?」
めげない様子にこさじは堪らず笑い声をもらしてしまった。
「おごられてやってもいいか… 暑いし。大さじっ! いいよ、私の見せてあげるから!」
嬉しそうな顔が振り向く。そうだ、この顔が好きなんだ。担任に彼女のためにならないと注意されても、こさじはそれでもいいやと側に来た大さじにノートを渡した。
「中匙特濃でヨロシク!」
◇◆◇◆◇
内容は別として、前回の内容を広げてみたら書いていて面白かった。そう考えると、やはり書いている自分自身が楽しいか、また想像妄想世界を言葉に出来ているかなんだろうなぁと思った。
「わかってくれる人がわかってくれていればいい」
そういうふうなことも浮かんだりもしたけれど、設定集で補っていないで目一杯文章で盛り込んで伝えることが大事なのである。
なんだか設定集についてのイチャモン話になってしまいましたが、こさじ大さじの関係性や瓶ちゃんとの三角関係とか、何故最近暑いのか、中匙特濃アイスについてとかを考えると、恋愛物語でも暑さが関係ある話でもアイス屋を始めようかでもそれが異世界ででも、何だっていけるような気がする。もしかして…と読み手に色々な想像を持ってもらえる。
地の文とは、作品の道標なのだ――……と思います。




