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普通の一人
物心ついたあの日より「自分とは~」なんて悩んで、不貞腐れて、無気力になってみたりテンション高くなってみたり、今もなお唸ってみたりして、「もしや自分はおかしんじゃないか? 子供の時分におかしかったんじゃないか?」と不安になるが、思春期も反抗期も本屋にずらりとならんだあらゆる文字の型通りに私は過ごしてきた。
となると、私は普通なのだ。
と思えば、 安心する。
私は、おかしくない。
特別ではなくて、量産型。他の誰かや誰かや誰かと同じように過ごしてきたのだから。
人と同じって何かモヤモヤとしたものがあるが、同じであって胸を撫で下ろすときもある。自分自身が落ち込んだり苛ついたりしている気持ちの手引き書が、本屋やネットにいくらでもあるのだもの。ペットの飼い方みたいにね。
“自分”を飼ってやればいい。頑張ったなら褒めて、人に噛みついたら怒って、ごめんねとすり寄り、全力でボールを追い掛ける…
そんなことをふと思った朝でした。




