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蒼咎のシックザール  作者: ZERO-HAZY
第四章 銀の鎖と空の鏡
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39-C -散りゆく蒼-

 月の都で戦いを始めた蒼輝(そうき)とダーク。刹那(せつな)とマテリアは気をうしなっている月花の所にいる。勾玉(まがたま)風魔(ふうま)、レイは疾速(しっそく)対峙たいじしていた。


疾速「ひぃー、ふぅー、みぃー……三人と見せかけて後ろの二人合わせて五人か。一人だと、ちょいとしんどいかもな」


 そう言いながら、気合を入れるようにして姿勢しせいを低くした。


疾速「模倣(イミテーション)タイプ 陽子ようこ


 疾速の周囲から(すさ)まじい熱風(ねっぷう)が吹く! 熱で空気が陽炎かげろうのようにゆらゆらと揺れている。この力はまさしく、開錠して咎尾炎姫(きゅうびえんき)状態となった陽子と同じ力だった。


疾速「これならなにをされても平気ってわけだ」


勾玉「エビルの模倣(もほう)で月花が一撃でやられたことを考えると……コピー能力は(まが)い物ではないようだな」


疾速「その(とー)り。陽子姉(ようこネェ)さんの能力をもらった」


風魔「厄介やっかいな能力だねぇ。女装じょそうして口調まで真似まねしたりしないの?」


疾速「やったらやったで批判(ひはん)するだろ? 気持ち悪い! って」


風魔「興味あるなら止めないけど」


疾風「……お断りしとくさ……。それじゃ……()りますか、最高(さいっこう)の戦いをな」


 背からズボンのこしはさんで仕舞しまっていた短い鉄パイプを取り出した。こうして勾玉、風魔、レイの疾速との戦いが始まる……。



 一方その頃……宮殿内部。


アルテミス「……」


 蒼輝とダーク。勾玉、風魔、レイと疾速。その戦いの様子を映像化しているアルテミス。自身への負担ふたんは大きくなるが、音声も聞き取れるようにしていた。奈樹はジッとして、その様子を見ていた。


奈樹「……」


アルテミス「……」


 アルテミスは劣勢れっせいであることをすぐに見抜みぬいていた。しかし、蒼輝と約束した奈樹は勿論もちろんのこと、月の四使徒しとであるルーンとセレーネも行かせるわけにはいかなかった。

 ダークの語った内容からルーンとセレーネの武器は解析かいせきされ無力化されていることが判明していることと、もしもイーバの者が宮殿に侵入したなら宮殿内にいる者達と避難している民を守る使命があるからだった。

 例え自身がダークの標的にされていると知っていても、アルテミスが優先して護ろうとするものは民であった。

 

奈樹「蒼輝……蒼輝は?」


 疾速との戦いを映していたが、アルテミスは画面を移動させる。月の宝具 アーク・オブ・アルテミスの力。アルテミスの咎力(きゅうりょく)を使用して目に見えないほど小さなビットを発射する。そのビットに映像化と、音声を聞き取る能力を持っている。


 アルテミスのほほに汗がつたう。都の中にバリアを長時間、張り続けていた。映像化だけでなく音声もとなると負担ふたんがかなり大きくなっていた。


セレーネ「アルテミス様……」


アルテミス「大丈夫です……生幽界せいゆうかいの者達が戦っているのです。この程度でへこたれてはいれません」

 


 映像は蒼輝を映し出した。そこには……。



蒼輝「ぐああああぁぁ!」


 ダークのアームに殴り飛ばされ、10メートルほど先でバウンドして仰向あおむけに倒れる。


ダーク「ククク……大したこと無いカナ……。もしかして君……その武器を使いこなせてないのカナ……?」


蒼輝「クソッ……」


 蒼輝は上体を起こし、ダークを見る。ダークの言う通り、まだ月の宝具である暗黒剣(あんこくけん) ルシフェルの力を引き出せていない。まだ感覚を物に出来ておらず、剣がわずかに反発はんぱつしている状態。


蒼輝「月花と銀楼の戦いを見て……何かつかめそうな気がしたんだけどな……」


 ここ数日……月に滞在たいざいして判明したこと。自身の持つ陽の(かたむ)きによって切れ味の変わる武器、陽剣ようけんブレイド・サンと陰剣(おんけん)ブレイド・シャドウの効力は両方とも発揮しなかった。

 つまり、蒼輝の頼れる武器は暗黒剣ルシフェルのみだった。それでも仲間達の攻撃がダークに通用しないのであれば、奈樹を守るためであれば自分が戦うしかない。それを誰よりも分かっていた。

 

ダーク「ククク……君は相手にならないカナ……吾輩の邪魔(じゃま)をするなら死んでもらうだけカナ……」


 ダークはアームをバネのようにしていきおいよくせまり、ふたたびその強靭きょうじんなアームで蒼輝を殴りつけた!


蒼輝「ぐあああぁぁぁぁ!」


 反応すらすることが出来ず、宮殿に発生させてあるバリアに背中から激突げきとつした! バリアはあまりの衝撃に耐え切れず貫通して宮殿のかべにヒビが入った。蒼輝はもれて落ちない状態になっている。


勾玉「蒼輝……!?」


 疾速と交戦中こうせんちゅうの勾玉は蒼輝を見た。


疾速「よそ見してていいの?」


 刹那ほどの一瞬ではないが、超スピードで移動した疾速は勾玉の即頭部そくとうぶに鉄パイプを振る! かすりながらギリギリで回避する勾玉。


疾速「この疾さなら、まだ避けれるか」


風魔「風旋斧(ふうせんぷ)トルネド」


 風魔の持つ巨大な風の(おの)が横から()(はら)われ、疾速の胴体どうたいとらえた!


 鋭利えいりやいばとなった風にかれた疾速。レイは手に持つやりを疾速の背後へ突き出す。


レイ「赫灼槍(かくしゃくそう) パニッシュ・スピア」


 槍は後ろから疾速の腹部ふくぶ貫通かんつうした! 


レイ「……!」


疾速「模倣(イミテーション)タイプ 陽子……。この超再生ちょうさいせいの前では……この程度はダメージはけるにあたいしない」


 槍を身体から引き抜く疾速。抜いた瞬間に血がれるが、瞬時しゅんじに傷が自動で治療ちりょうされる。


疾速「模倣(イミテーション)タイプ マッド」


 手に持つ鉄パイプが(くれない)まとい、咎力で作られた剣の刃を持つ形状となる。そこから繰り出される(すさ)まじい剣技は、まさに地獄紅剣士(ヘル・レッド・マーダー)マッドさながら。

 勾玉、風魔、レイは何とか回避するものの、もはや迂闊(うかつ)に近付ける状態ではなくなってしまった。


ダーク「ククク……模倣(イミテーション)システムは成功しているみたいカナ……」


 蒼輝を倒したダークがやってくる。疾速の様子を満足げに見ている。


勾玉「マズイな……」


 イーバ幹部の能力をコピーする疾速だけでも厄介やっかいだと言うのに、蒼輝がやられてしまった今、勾玉達の攻撃が通用しないダークがやってきては勝ち目が無かった。


ダーク「ククク……まずはこの男から始末しまつしておくカナ……君達はそこで見ているといい……」


 ダークのアームが(いきお)いよく壁に張り付いたままの蒼輝へ向かう! そのまま蒼輝をつぶす!


蒼輝「……ッ……!」


 内臓ないぞう圧迫あっぱくされ、声にならない声を上げる。


レイ「世界のことわり一対いっついの力。虚栄きょえいつらぬあくせいする光をて、闇を抹消まっしょうせよ」


 レイは詠唱えいしょうし、両手を広げて咎力きゅうりょくを溜めはじめた。すさまじい力に月の大地が震えている!


ダーク「何カナ……? この力は……」


 ダークはレイを見た。


レイ「光術……神罰しんばつ・ロンギヌス」


 レイの両手に溜められた強大な咎力きゅうりょく。その両手を合わせ、標的ターゲットへ向ける。そこから発射された凄まじい光をはっする極太ごくぶとのレーザーがダークをおそう!


 都の家やへい、地面に当てないようにコントロールし、ダークを貫いた後は軌道が大きく曲がって空へ向かっている!


風魔「なんて威力だ……!」


勾玉「くっ……!」


 放出され続ける光の槍。その多大な力に、そばに居た勾玉と風魔は地に手を付いてらなければ吹き飛ばされてしまうところだった。レイはレーザーを10秒ほど発射し続けた。その後、光が徐々に消えてゆく……。


レイ「……!」


 避けることすらままならずにいたダーク。しかし……そのアームは蒼輝をはなすことはなかった。それどころかダークは無傷だった。


ダーク「ククク……言ったはずカナ……。君の力は解析されていると……。君からの光術は全て無効。そこで大人しくしているといいカナ……」


蒼輝「ぐ……あああああぁぁぁぁ!」


レイ「蒼輝っ!」


 め付けるアーム。確実に蒼輝を破壊するためにのがさない。徐々に力を強めると、それに同調してさけびを上げる。ダークはその姿に快楽かいらく愉悦ゆえつを感じていた。力を解析しているダークには肉弾戦にくだんせんも通用しない。勾玉達にす術はなかった。


蒼輝「あああぁあああぁ……ぐ……あああぁぁ!」


 どれだけ力を入れてもアームは身体を圧迫(あっぱく)してくる。蒼輝の目に映るのは、奈樹を狙うにくき白衣の男。勾玉達は蒼輝を助け出す手段を考えていた。


マテリア「このままじゃ……!」


刹那「……」


 倒れている月花の(そば)に座っていた刹那は立ち上がった。


刹那「行ってくる」


マテリア「刹那さん……!」


刹那「刹那も解析されてる……けど、このままじゃ奈樹様が悲しむもん!」


 刹那が動こうとした……その時だった。


マテリア「あれは……!」


 

 ダークの頭上に飛び出した影があった。そこから月の大地を震わせるほどの凄まじい咎力を感じた。


風雷(ふうらい)合成術(ごうせいじゅつ)・サンダーストーム!』


 その声の正体。それは宮殿のロフトからジャンプして飛び出した奈樹だった。左手に風属性と右手に雷属性を持ち、横に三回転する! 暴風の吹きすさぶ嵐と轟音(ごうおん)を鳴らす雷が降り注ぐ!


 ダークは蒼輝を放し、アームをバネのように利用して大きく後退こうたいして、サンダーストームの攻撃範囲から脱出する。嵐の真ん中に奈樹が着地し、立ち上がる。かぜ(かみなり)しずまり、10メートルほどはなれた奈樹とダークが視線を合わせる。


蒼輝「な……じゅ……!」


 アームから開放され、地面に落ちて壁にもたれた状態。痛みで身体が動かせる状態じゃない蒼輝は、奈樹の姿を見て(おどろ)く他なかった。


奈樹「……耐えられなかった。蒼輝が苦しんでいるのを見ていると……。皆の攻撃が通用しないというのなら……私が倒す!」



 宮殿内部で映像を見ているアルテミス。奈樹が先ほど使用した合成術はアルテミスから教わったものだった。

 二つの属性を組み合わせて強力な攻撃を繰り出す高等魔術(こうとうまじゅつ)。邪術以外の(すべ)ての属性を使用できる体質であることを最大限に利用した術。

 奈樹はアルテミスに合成術の仕組みを学ぶと、繊細(せんさい)な操作と複雑(ふくざつ)咎力(きゅうりょく)(あつか)いを(よう)するこの術を、たったの二日で会得してしまった。

 以前から冥幽界(めいゆうかい)の悪魔であるグレモリーから咎力のコツを教わっていたことが(さいわい)いした。それがなければ会得するのに一ヶ月以上は掛かっていたかも知れない。



ダーク「奈樹……奈樹……金雀児(えにしだ) 奈樹(なじゅ)ぅ……ククク……! 待ってたカナ……奈樹……奈樹……」


 ダークは誰の目から見ても解るほどの興奮(こうふん)状態になっていた。奈樹は気味の悪さから背筋(せすじ)寒気(さむけ)が走った。


奈樹「……」


蒼輝「奈……樹……ダメだ……」


 ダークに近づけさせたくない蒼輝。また奈樹は手を左右に広げ、両手に咎力を溜める。


ダーク「奈樹……必ず吾輩の物にしてやるカナ……奈樹……ククク……」


 奈樹は独り言を言っているダークを無視し、炎と雷を左右の手に発生させ高くジャンプした!


奈樹「炎雷(えんらい)合成術……ミルキーウェイ!」


 月の大地で、(はる)か夜空に発生する無数の光。千にも届こうという光は流れ星のように落下し、川の濁流(だくりゅう)ように(せま)り、ダークの身体を飲み込んだ! 


奈樹「まだまだ……解放せよ。創世樹(そうせいじゅ) ユグドラシル!」


 奈樹は(つか)だけの月の宝具を手にした。咎力(きゅうりょく)を与えると、咎力で作られた光の枝が伸びる。


奈樹「スターファイア!」


 創世樹 ユグドラシルを、ミルキーウェイによって発生した星の波に飲まれているダークの方向を向ける! 枝先から発射された炎は爆音を上げて5連射された! 着弾した炎は星のように砕け散りながら爆発を起こした!

 

 創世樹ユグドラシル。所有者の咎力による攻撃を強化する力を持つ。アルテミスは奈樹のファイトスタイルを理解した上で、この宝具を(さず)けた。そして、奈樹はまだ未完成ながらも能力を解放することに成功した。 


奈樹「……」


 ミルキーウェイの効果は去り、スターファイアの爆発によって舞う砂埃(すなぼこり)。奈樹はダークの居た場所を見ていた。


奈樹「……!」


 奈樹は突然、首を(つか)まれた! それはダークのアーム。勢いよく無造作(むぞうさ)に上下左右に振り回され、背中から宮殿の壁に叩きつけられる!


奈樹「かっ……」


 あまりにも無茶苦茶な攻撃に受身すら取れず、呼吸が出来ない。その(ひる)んでいる隙にダークはアームを変形させ、針の形をした先端を奈樹へと向けた。


ダーク「吾輩が……今までのデータから君の咎力を解析していないと思ったカナァ?」


奈樹「()……(かつ)……」


 奈樹は迫るアームを眼前にし、後悔(こうかい)していた。走馬灯(そうまとう)というものを体感していた。時が遅くなっている訳ではない。それなのに奈樹の感じる時間は永遠に思えた。徐々に迫るダークの攻撃。動けない身体。

 (はん)して頭の中では多くの思い出が巡っていた。



 蒼輝の言う通りにしておけばよかった。



 後悔。



 (よみがえ)颯紗(さらさ)の言葉。


颯紗「奈樹……一人にしないで……。怖い……奈樹が……もう戻ってこない気がして……」


颯紗「ダメ……ダメなの……。行かないで……」


 必死に月へ行くことを止めていた。颯紗の言う通りにしておけばよかった。颯紗を守るという約束を……守れなかった。



 懺悔(ざんげ)



奈樹「キャアアアァァーーー……ぁッ……!」


 無意識に(さけ)びを上げた瞬間、止まっていたかのような世界は動き出し、瞬時に奈樹の身体は腹部を(つらぬ)かれた。声を上げることはできなくなった。

 大量に吐血し、グッタリと力なく項垂(うなだ)れた。


奈樹「か……あっ……!」


 血で紅く染まった唇を震わせ、顔面が徐々に蒼白してゆく。


刹那「奈樹様ーーーっ!」


マテリア「いやーーーー! 奈樹ーーーー!」


蒼輝「奈樹……奈樹ーーーーーーーー!」


 身動きが取れず、叫ぶ蒼輝。奈樹の身体が貫かれた光景を見て気を(うしな)いそうだった。現実の出来事だと思いたくなかった。しかし……悪夢はそれだけで終わらなかった……。



ダーク「強制粒子変換砲(きょうせいりゅうしへんかんほう)


 奈樹の腹部に刺さっているものとは別のアームが闇の中で変形し、そこから伸びたのは砲台。


奈樹「……!」


 最悪の事態を察知し、勾玉、風魔、レイは動き出した。どれだけ攻撃しても無意味だとしても、行動せずにはいられなかった。


勾玉「炎獄掌(えんごくしょう)蛇紅(じゃこう)灰燼拳(かいじんけん)!」


風魔「飄風(ひょうふう)八朔(はっさく)()れ……!」


レイ「光術(こうじゅつ)神罰(しんばつ)ロンギヌス」


 勾玉、風魔、レイは奈樹を救うために全力で攻撃する。しかし、ダークには一切ダメージが与えられなかった。砲台の先にエネルギーが充填(じゅうてん)され……そのパワーは最大になった。



 蒼輝の脳裏にフラッシュバックする。それはカノンの後ろ姿。一つの影がカノンへ近付き、剣を持った手を振り上げる。

 過去の記憶。カノンの胸から出血し、まるで人形のように宙を舞う光景。



蒼輝「やめろーーーーーーーーーーーーーーー!」



 奈樹を救出しようと必死に地を()う蒼輝。だが、無情(むじょう)にも砲台から光線が発射された! ダークの針に腹部を(つらぬ)かれ、身動きが取れずない奈樹に直撃した。


奈樹「うっ……! うぅ……ぐ……!」


 奈樹の身体が震え始める。苦しそうな声が()れる。


奈樹「あ……あっ……」



 奈樹の身体の周辺が光の粒子に包まれてゆく。奈樹はその様子に畏怖(いふ)した表情を浮かべた。そして……蒼輝を見た。


奈樹「蒼……輝……ごめんなさい……」


 悲しげな表情を浮かべたその直後……奈樹の身体は粒子化(リコール)し、ダークの背後のポッドへ転送された!


蒼輝「奈……樹……」


マテリア「そんな……!」


ダーク「ククク……ついに……ついに捕まえたカナァ……! ククク……! クックックッ……!」


 ダークのアームに付いた血液。奈樹がいたはずの場所。そこにはもう、蒼い髪の少女の姿は無かった。


 

蒼輝「奈樹ーーーーーーーーーー!」


 地を這う蒼輝は叫ぶことしかできなかった。見開いた目。それなのに視界が真っ暗になってゆく。激しく高鳴る鼓動。押し寄せる絶望。


ダーク「これで金雀児 奈樹は……吾輩の物だぁぁぁぁぁぁーーー!」



 あらゆる幹部の能力を模倣(もほう)する疾速と、事前にデータを解析していることで攻撃を無効化しているダーク。蒼輝を救うために加勢に入るも、ダークの手によって粒子化(リコール)されてしまった奈樹。まさに絶望的な状況。

 月の都を舞台にした戦いは、どうなってしまうのか……。


 


   第三十九話 -()りゆく(あお)- End

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