36 -明けの明星と創世の樹- あとがき
第三十六話 明けの明星と創世の樹 終わりました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回は月の四使徒についての話の続きと、蒼輝と奈樹に月の宝具、暗黒剣ルシフェルと創聖樹ユグドラシルが託されるというお話。
題名の明けの明星とはラテン語読みのルシフェルを指す言葉。そして金星のこと。希望の光という意味もあるようです。創世の樹は奈樹に託された月の宝具のこと。ユグドラシルは北欧神話の世界樹のことです。
月の女神アルテミスや、ノアの方舟だったりと、月の宝具関係の神話は出処がバラバラですが……これらは武器を創った者であるダイダリオスが、様々な惑星を転々としていたということから敢えてバラバラにしています。
そして……ついに銀楼が月花との対決のために、月の都へ侵略しに来ます。今まで会話パートとなる話が中心でしたが、次回からは戦闘パートが続きます。
月花と銀楼の二人はどうなってしまうのか……お楽しみに。
キャラクター&用語 紹介のコーナー
・リュート・セレネイド
月の宝具、円月輪鏡の使い手である青年。リュラ・セレネイドとは実の兄妹。性格は温厚で、弦楽器を引くのが趣味。
努力を惜しまず、月の四使徒になれたことを誇りに思っていた。
セレーネが四使徒を脱退した後、任務中に殉職。宝具はアルテミスの元へと返された。
両親が昔に亡くなっており、リュラとは二人で暮らしていた。そのせいか実妹であるリュラを大変可愛がっていた。
・リュラ・セレネイド
アルテミスの側近である少女。幼さとは裏腹に(アルテミスよりも)しっかりしており、アルテミスだけでなくセレーネの身の回りの世話もしている。花弁のような形をしたロッド持ち、これは月の宝具とは全く無関係の武器である。
リュート・セレネイドとは実の兄妹。兄のことをかなり慕っていた。今でも毎日墓参りをし、リュートの好きだった弦楽器の練習をしている。
妹ということで、四使徒とは側近になる前から面識があった。リュートが亡くなって独りきりになったので、アルテミスが宮殿へ引き取った。
ルーンとセレーネには可愛がられているが、銀楼とはあまり話をしたことがない。
リュートとリュラの名前の由来は弦楽器の名前から。セレネイドはセレナーデなどの言語と同じ。どちらも音楽と関係した名前となっています。