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蒼咎のシックザール  作者: ZERO-HAZY
第三章 番外編
132/176

巫女の屋敷でお泊まり会

 悠久(ゆううきゅう)(しま) ノスタルジア。時刻は二十一時を過ぎていた。場所は花の屋敷(やしき)……。そこには大きな声が(ひび)いていた。

 


桔梗(ききょう)「なにおー! もういっぺん言ってみろー!」


シアン「何度も言ってやらぁ! オイラはガキんちょには興味(きょうみ)無いんだよー」


桜羅(さくら)「ボク……ガキんちょ……」


 和の一室。桔梗と桜羅、氷牙(ひょうが)、シアン、恋夢(こゆめ)、ディアナが同じ部屋に居る。シアンの語る女性の理想像(りそうぞう)口論(こうろん)となっていた。


桔梗「アンタに女の子の何がわかんのよー!」


シアン「一目見るだけで美人か否かなんてわかるんだよなー」


氷牙「一番の美人は氷雨(ひさめ)ちゃんなんだけどな」


 ボソッと小さな声で(つぶや)く氷牙。


ディアナ「そうは言っても女の子はねー、衣装(いしょう)でガラリと変わるものなんだよ?」


シアン「衣装とかじゃないんだなー。奈樹(なじゅ)さんみたいに(つつま)ましい美人ならともかく……」


 シアンが語り出す。


氷牙「その奈樹ちゃんもよぉ、あんま変わんねぇだろがよ」


シアン「いやいやいや! もっと観察(かんさつ)してくれよ親分(おやびん)! 奈樹さんには少女らしさの中に、大人びた(たたず)まいがあるってもんよ!」


恋夢「そうだよー! 奈樹お姉ちゃんの悪口は許さないんだからー!」


氷牙「なに便乗(びんじょう)してんだテメェ!」


 ギャーギャーと(さわ)ぐ氷牙と恋夢。更に白熱するシアンと桔梗。その様子を(こま)った表情で見ている桜羅。

 そんな騒がしい部屋から聞こえる声に(あき)れているのは、(となり)に部屋に居る芙蓉(ふよう)蓮華(れんげ)。そして、月花(げっか)氷雨(ひさめ)が座ってお茶を飲んでいた。


芙蓉「夜だってのに元気だこと……」


氷雨「本当に(よろ)しかったのですか? お()まり会に招待(しょうたい)していただいたとはいえ、こんなに騒いでしまって……」


蓮華「いいっていいって。いつも桔梗だけで十二分(じゅうにぶん)に騒がしいから」


 その発言に笑ってしまう月花と氷雨。今夜のお泊まり会は、桔梗と桜羅がディアナと恋夢と仲良しになりお泊まり会をしたいと提案(ていあん)されたものを、芙蓉が許可したものだった。恋夢だけではなく、月花達も親睦(しんぼく)を深め合うということで一緒に招待されていた。


芙蓉「そろそろ子供達には寝て欲しい時間だし、お風呂入ってもらおうかしらね」


氷雨「それでは、わたくしが……」


 氷雨は立ち上がり、ふすまの前に座る。そっと()け、隣の部屋へ入って閉める。


氷牙「おおおおおお、氷雨ちゃん!」


 (よろこ)ぶ氷牙。いつも通り、氷雨の前ではデレデレした表情になる。


氷雨「騒がしくしておられましたが……もしかして喧嘩(けんか)なさっていたのですか?」


恋夢「氷牙お兄ちゃんがねー!」


 すぐさま()(ぐち)しようとする恋夢。身を乗り出して(さえぎ)り、氷雨の前に出る氷牙。


氷牙「するはずねぇだろ? (おれ)っちが言うんだから間違いねぇよ」


 すぐさま氷雨に近付き、両手を(にぎ)る。


氷雨「申し訳ございませんでした。旦那様(だんなさま)(うたが)ってしまうなんて……」


氷牙「いいってことよ……俺っちは優しいからな」


 申し訳なさそうにしたが、氷牙の言葉に氷雨は安心したように微笑(ほほえ)んだ。


桔梗「何アレ?」


桜羅「デレデレしてる……」


恋夢「いっつもあんな感じー。氷雨お姉ちゃんも、氷牙お兄ちゃんに甘いんだからー」


ディアナ「いいなー。とっても仲良しだね!」


 いつものやりとり。見慣(みな)れない桔梗と桜羅は困惑(こんわく)した。氷雨はお風呂に入るように伝えると、桔梗、桜羅、ディアナ、恋夢は風呂場へ行った。


氷牙「氷雨ちゃんは行かねぇのかい?」


氷雨「はい……わたくしは後ほど」


氷牙「あぁ……そういうことか……俺っちと一緒に入るタイミングまで待つってことだな」


氷雨「はい、旦那様が入られてからにします」


シアン「オイラは芙蓉さんと蓮華さんが入るタイミングを待つってもんよ!」


 いつも通り勘違(かんちが)いする氷牙と、伝わっていない氷雨。隣の部屋の月花は(たな)の上に置かれた完成された折り紙を(なが)めていた。蓮華はその様子に気付いた。


蓮華「アンタがいつもやってるからか、あの子達ったら折り紙に興味(きょうみ)持ってねぇ。ここにあるのは二人が折ったものさ」


月花「そうでしたか……折り方知ってたんですね」


蓮華「アタイが教えたのさ。本買ってきてやったのに見方が分からなかったのか、ちんぷんかんぷんって顔してるんでねぇ」


月花「そうでしたか……。蓮華さん、いつもありがとうございます」


 視線を蓮華に向ける。目を合わせようとすると照れた様子で、すぐさま目を()らす。


蓮華「ど……どうしたんだい? 急に……」


月花「いつも面倒ばかり見ている気がして……苦労を掛けているんじゃないかと」


蓮華「それはアンタも同じさ。 個性的(こせいてき)な連中の面倒見てるじゃないか。けど(いや)な気はしない。そうだろ?」


 蓮華の言葉に月花は(うなず)いた。


蓮華「しっかし氷雨……アンタもうちょい警戒心(けいかいしん)持ったほうがいいよ?」


氷雨「わたくし……ですか?」


 何故(なぜ)? といった不思議そうな表情を浮かべる。


蓮華「まぁ……その様子じゃ言ってもわかんなさそうか……氷のように()けて純真(じゅんしん)感性(かんせい)持ってるんだろうねぇ……。何処(どこ)かの箱入(はこい)(むすめ)かい?」


氷雨「わたくしの育った八束水家(やつかみけ)は、この花の屋敷のように大きなお屋敷でした。両親にとってわたくしは義娘(ぎじょう)ではありますが……実娘(じつじょう)のように本当に大切に育てて下さいました」


芙蓉「イイところのお(じょう)さんなワケね」


月花「……俺もその家で育てられてたんだよね……。氷雨ちゃん、近い内に一緒に墓参りに行こうか」


氷雨「本当ですか? ありがとうございます。夏に行こうと思っておりましたので、その時は宜しくお願いします」


 (うれ)しそうな表情を見せる氷雨。幼馴染(おさななじみ)である氷雨には、いつも苦労を掛けてばかりだと思っていたから、月花なりの恩返(おんがえ)しのつもりだった。


 先程(さきほど)から氷牙は話を聞きながら、ウトウトしている。頭が上下して、もう眠っているに近い状態である。


氷雨「あらあら、旦那様。もうお休みになられたほうが良さそうですね。わたくし、皆さんのお布団を()いて参ります」


芙蓉「客人なのに、(まか)せちゃってごめんなさいね。料理作るので疲れちゃって」


 氷雨は一礼(いちれい)してから部屋を出た。しばらくするとお風呂から上がってきた桔梗、桜羅、ディアナは()かれた布団の上で横になり、ワイワイと談話(だんわ)している。


芙蓉「お風呂、お先にどうぞ」


月花「ありがとう」


 月花は立ち上がった。ウトウトしていた氷牙も立ち上がり、氷雨が座っていた方を見た。

 

氷牙「悪いねぇ。それじゃ、氷雨ちゃん一緒に……って居ねぇ!?」


蓮華「何言ってんだい。とっくの前に……」


氷牙「とっくに準備してるってか! 氷雨ちゃん! 今行くからなっ!」


シアン「親分(おやびん)ー! オイラも行くよー!」


 氷牙は(いそ)ぎ足で部屋を出て、風呂場へ向かっていった。シアンは後を追って行った。


月花「……」


蓮華「アンタ……ホントに苦労人(くろうにん)だねぇ……」


月花「……蓮華さんも頑張(がんば)って下さい」


 個性的なメンバーを(まと)める月花と、双子巫女(ふたごみこ)の面倒を見る蓮華は、同じような苦労を感じていた。月花も風呂場に向かい、脱衣所(だついじょ)へ入る。


氷牙「待ってろよー氷雨ちゃん!」


 元気よく浴場(よくじょう)へ入る氷牙。


シアン「あぁ! オイラ芙蓉さんと蓮華さんと一緒に入りたかったのに! ここまで来ちまった!」


 そう言いながらも、服を脱いで浴場へ入っていった氷牙にの後を追うシアンであった。


月花「……サングラス取ったらいいのに……」


 いつでもスペースサングラスを掛けている氷牙。風呂場でも取らないことを初めて知ったのであった。



 桔梗、桜羅、ディアナ、恋夢に絵本を読んで寝かせる蓮華。横になって(ひじ)をついて、時折(ときおり)アクビをしていた。しばらくすると、桔梗達は身を寄せあってグッスリと眠っていた。

 屋敷の家事は芙蓉、桔梗と桜羅の面倒は蓮華が見るのがいつものこととなっていた。

 

芙蓉「お疲れ様」


蓮華「読んでたらアタイまで眠くなってくるよ……ふぁぁ……」


 またアクビをする。氷雨は布団を敷き終わり、戻ってきていた。5分もしない内に月花、氷牙、シアンが出てきた。


氷牙「おおーう! (いと)しの氷雨ちゃん! 何処言ってたんだ!? 俺っち心配しちまったぜ……」


氷雨「ご心配を掛けて申し訳ございません。旦那様がとても眠たそうにしていらしたので……お布団を敷いておりました」


氷牙「なっ……! ありがとよ、氷雨ちゃん。そんなに俺っちと寝たかったなんて……感激だぜ。じゃ、待ってからよ。シャワー浴びて汗流してきな。その後また流すことになるけどよ」


 照れながらもキザなセリフを言ってキメ顔をする。


氷雨「はい。ありがとうございます。お優しいのですね、旦那様」


氷牙「おうよ……。優しくするのは今夜だけどな……」


 氷雨の両手を握りながら語る氷牙だが、その言葉の意味は氷雨に伝わっていない。そのことに気付かずに部屋を移動してゆく。シアンも後を追う。


月花「氷雨ちゃん。面倒だったら怒ってもいいから」


氷雨「え……?」


蓮華「氷雨。面倒だったら無視していいから」


氷雨「え……?」


芙蓉「氷雨。面倒だったらビンタしてもいいから」


氷雨「え……?」


 何故、氷牙が皆にこう言われているのか分かっていない氷雨であった。



芙蓉「さて……それじゃあ、私達も入りましょうか。行きましょう」


 氷雨を連れて風呂場へ行く芙蓉。その後ろから眠そうに歩く蓮華。


 月花はふすまを少しだけ開け、ちらっと桔梗達の様子を見た。四人ともグッスリ眠っている。安心して廊下(ろうか)軒下(のきした)へ出た。

 そこには黒豹(くろひょう)のブラックが座っていた。この屋敷内ならディアナは安全だと判断していたのか、ずっと廊下に居た。今は顔を上げ、夜空に浮かぶ月を見上げている。


月花「こんばんは、猫ちゃん」


 ブラックは月花を見る。


月花「月を眺めているなんてロマンチックだね」


 会話が出来るはずもないのに、話しかけていた。ブラックは少し月花を見ていたが、身体を起こして廊下を歩いて行った。


月花「ありゃりゃ……(きら)われたかな」


 庭に出て門に行く。戸締(とじま)りを済ませているため、門は閉まっている。敷地(しきち)の外で座ろうかと思っていたが、また開けるのも何なので仕方なく玄関の内側で座る。口に(くわ)えるのは禁煙パイプ。氷雨にタバコを止められたので、代わりにこれを咥えていた。

 

 花の屋敷の庭で、月を見上げて座っていた。月を見ると落ち着く。ブラックもきっと同じ気持ちだったのだろう。


月花「月と花の……導きのままに」


 いつからこの言葉を言ったのかは知らない。だが、今の自分にとって支えとなっている言葉だった。



 ずっと月を見ていた。


 じっと月を見ていた。



芙蓉「何してるの?」


 気が付けば芙蓉が居た。


月花「あっ……もう上がったんだ。早いね」


芙蓉「そうは言っても……お風呂行ってから30分以上経ってるわよ?」


 月を見上げているだけで、かなり時間が経過していたことに(おどろ)いた。


月花「特に何かしていたわけじゃありませんよ。芙蓉さんは?」


芙蓉「私は戸締りの確認をしに来ただけ」


 少しの間、沈黙(ちんもく)する二人。芙蓉は隣に座った。


芙蓉「少し話相手になってあげる」


月花「どうしてまた……」


芙蓉「(なや)み事とかあるんじゃないの?」


 (まった)くないわけではないが、そこまで思い悩むことは無かった。


芙蓉「言いたいことあったら言うこと。あるんじゃないの? 私とか、桔梗だったり桜羅だったり、蓮華だったり……」


月花「いや……俺は別に……。皆、優しくってとってもイイ人ばかりですよ」


芙蓉「そうやって謙虚(けんきょ)なのがアンタのイイところね。 この屋敷に住んでるのって謙虚さが足りないから、余計にそう思っちゃうわ」


月花「それって芙蓉さん自身も?」


芙蓉「そうね。自分自身がそうだから、唐突(とうとつ)にパーティーしようとかお泊まり会しようと言われても受け入れてしまうのよね」


 ビンタされるかと思ったが、芙蓉は落ち着いた様子で話をしていた。正直に言って強烈なビンタは怖い。トゲトゲしい発言もあったりする。しかし、そんな芙蓉からは、いつも優しさを感じていた。


芙蓉「ねぇ」


月花「……?」


 芙蓉を見る月花。月花を見る芙蓉。


芙蓉「記憶が無いって……どんな感じ?」


月花「……どうしたんですか?」


芙蓉「聞いてみたかっただけ」


 月花は十秒ほど答えを考えた。そして口にした。


月花「不安……は、少しありますけどね。それ以上に仲間と居る安心感が強いので、今はそうでも無いですよ」


芙蓉「そう。仲間との関係があるから平気なのね」


 そう言いながら、少し考える様子を見せた。


芙蓉「じゃあ……もし記憶が戻ったら……アンタはどうするの?」


 次の質問は、月花は今まで考えたことのなかったものだった。今の時間を過ごすことだけで生きていた。記憶が戻ったら……というもしもは考えてこなかった。


芙蓉「今居る仲間より優先すべき記憶があったら……アンタは何処かに消えるの?」


月花「……」


 しばらく黙っていた。一分が経過した頃だろうか。芙蓉は続けて言葉を(はっ)した。


芙蓉「そんなこと……その時にならないとわからないわよね」


 フッと笑う芙蓉。


月花「そうですね……。それは、その時に考えることにします」


芙蓉「急に記憶が戻っても、勝手に居なくならないでよ? 桔梗と桜羅がウルサイと思うから」


 クスッと笑う芙蓉。月花は(うなず)いた。


月花「約束します。もしもその時が来ても……必ず、芙蓉さんには告げます」


芙蓉「それは私のため? 桔梗と桜羅のため?」


 二人は目を合わせていた。その質問の意図(いと)が掴めなかったが、正直な言葉を言った。


月花「芙蓉さんのためです」


 驚いた表情を一瞬だけ見せたが、すぐに平静を(よそお)う芙蓉。


月花「いつも……お世話になってますから」


芙蓉「今日もね」


月花「今も、ですよ」


 二人は笑った。芙蓉は立ち上がった。その黒く長い髪がフワリと揺れ、月光を受けて(きら)びやかに輝いて見えた。


芙蓉「おやすみなさい。あまり夜更かしし過ぎないように」


月花「ありがとう、芙蓉さん。おやすみなさい」


 背を向け歩いていく芙蓉。一度も振り返ることなく、家へ戻っていった。



月花「……」


 月花は月を見上げた。月が、いつもより輝いて見えた。何故かは(わか)らなかった。ただ、見つめずにはいられない気持ちになっていた……。


 

 芙蓉が蓮華と氷雨の居る寝室へ向かい、床に入った後……。


ディアナ「んー……ブラックー……いるー?」


 目を(こす)りながら、フラフラと廊下に出てくるディアナ。声を聞きつけたブラックはすぐさま隣へやってくる。


ディアナ「おトイレ行くから付いて来てー」


 ブラックはディアナを背に乗せて、手洗い場まで歩く。


ディアナ「んー……月が綺麗だね」


 月を見上げるディアナ。ブラックもその様子を見た。


ディアナ「最近、すっごく(かがや)いてるんだよ? どうしてかな? ピカピカーってしてる。ウサギさんが元気にしてるのかな?」


 当然だがブラックは何も答えない。ディアナを背に乗せて歩くだけである。


ディアナ「答えてくれないよねー。まぁ、いいや。ブラックと一緒なら……他に何もいらないから」


 そう言いながら、尚も月を見ているディアナだった。見ている、と言うより見ることを()いられているように、魅入(みい)られていた……。



 月は日々……その輝きを増していくのであった……。




 番外のシックザール -巫女(みこ)屋敷(やしき)でお()まり(かい)- End

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