30 -禁断の血- あとがき
第三十話 禁断の血 終わりました。
そして蒼咎のシックザール 第三章 完 です!
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
これにて冥幽界編が終わりました。
最終的には冥幽界じゃなくて幹部との戦いになっていましたがね……まぁ元々そういう予定だったので、何も問題はありませんが……(笑)
タイトルの『禁断の血』は、えらく前にムトに説明された、奈樹に流れているという人外の血と、アリスの柊一族を意味したものです。
さて、今回の話でイーバ幹部である陽子とハルベルトの二人が、何故イーバに遣え、従うのかが判明しました。
プロローグで陽子視点で話を見せたのは、幹部二人のイーバへの忠誠心を持つようになった話に説得力を持たせたかったからです。
最初に学校での生活や、イーバ内部での話。アリスを大切に思う陽子。悪意でイーバにいるのではなく、平和で穏便な生活を望んでいるということが解っていただけてたのではないかと思います。
私が関係図や構図を考えると、どうしても悪には悪の正義がある、というものになってしまいます。敵対する勢力にも理由があってこういう行動をしているという目的が必要で、それと相対して主人公達と衝突するという状態になります。
何が善で何が悪か……それは神にさえ解らないのかもしれません。
イーバにとっての目的は、人間への粛正。だとハルベルトが言っていました。
それがイーバ自身の目的なのか、ハルベルトの目的なのか……そういったものも、今後判明していくかと思います。
そして柊一族の話…アリスの正体も判明。見た目は可憐な少女で、俗に言う『何とかを殺す服』を着ています(笑) デザインはもう少しお嬢様っぽい服だったんですけどね……話を再構築した結果、陽子に甘える少女という雰囲気になったので、上品というより可愛らしいといった服に変更。
そんなこんなで戦いも披露。恐ろしいほどまでの戦闘能力が垣間見えたかと思います。実を言うと投稿前に、予定していた分より戦闘描写を多くしました。それによってアリスの強さを、より表現できたかなと思います。
アスモデス四死公であり第五悪魔であるゼパイルを圧倒した奈樹の変異状態。その状態を30%以下の力で完封するのが柊アリス。
あのままアリスが怪我をせずに戦っていれば、間違いなく奈樹が殺されていたでしょう。
現状、最も強く恐ろしい種族だと思って頂いて結構です。
……そういったことをいつも知っている勾玉は、本当に博識ですね(笑)
ちなみに……今回の文字数のボリュームは、約二話分の字数があります……。章の最終話は毎回盛り上がってしまって、文字数がドンドン増えてしまいます……。
読みにくくなってたら、ごめんなさい。
さてさて、三章のエピローグを挟んだら次回から新章です。
最終話の文末に書かれていたように、次回も異世界が絡んできます。
それがどんな世界で、どういった展開を起こすのか……また冥幽界編とは違ったものになりますので、宜しければご覧になって下さいませ。