26 -四死公- あとがき
第二十六話 四死公 終わりました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回は目まぐるしく場面が切り替わる四死公との戦いでした。四人がどういう集まりか、実力がどういったものか表現できてたなら幸いですね。
話数の関係で省略気味になってしまいましたが、如何だったでしょうか。もっとも好戦的な闘士、ゼパイルとの戦いはもっと上手に表現したかったかなとも思えますね。
アシュはレイと戦ったことで、どれくらい強いかどうかわからない…という状態でいいかなと思っています(笑) 逆にレイの実力の底もまだわからない…って状態が伝わっていれば今の理想と言えます。
そして自身の思いの丈を語ったグレモリー。そうしてアスモデスとの決戦へ向かう蒼輝と奈樹…ただ一人、倒されることなくその場から立ち去ったキマイレスの後を追ったバサラ、マリア、レイ、月花は何処へ向かっているのか…。それは次回のお楽しみです。
今回は新規の挿絵は無しでした。また一枚描くと、四人分描かなきゃならないようなシーンが多かったので……迷ったものの断念しました。
それと今回の題名は、いつもの『○○の××』みたいな感じではなく『四死公』という珍しく一つの単語にしました。
読み返そうとした時に、題名だけで何の話か判別できるようにしているつもりですが、今回はこれが一番いいかなと思った結果です。
キャラクター&用語 紹介のコーナー
・アスモデス四死公 アシュ・タイロークス
純粋悪魔であり、美を追求する者。名乗る時に、やたらと溜める癖を持つ。
武器は『ローズ・レイピア 百花繚乱』という小剣。アスモデスの刺客であるサイクロプスを、グレモリーとキマイレスより早く、一瞬にして倒してしまう切れ味を持つ。
今回の戦いではレイと対決。仲間メンバーの中で完全無欠を自負しているレイと互角の戦いを繰り広げるものの、レイのある力の前に敗れる。
名前の元ネタはソロモン七十二柱のアスタロスの別名として言われるアシュタロスの名前をもじったもの。
このアシュだけは、他の四死公と違って新キャラクターではないという……元々考えていたキャラクターの一人です。
中身が濃すぎてリストラできませんでした(笑)
・アスモデス四死公 ゼパイル・ラスレイジ
第四悪魔であり、腕の手甲と中から射出されるパイルバンカーが武器。
戦闘すること自体を好み、闘技大会の報酬で生きてきた闘士。アスモデスに戦いへの姿勢を認められ、四死公へ抜擢されたことを誇りに思っている。
今回の戦いではバサラ&マリアと対決。終始バサラを圧倒していたが、バサラの呪術とマリアの法術と二人の信頼の前に破れる。
名前の由来はソロモン七十二柱であるゼパル。名前をもじってゼパイルに、その名前から武器にはパイルバンカーを採用しました。
元の悪魔としての力は、女性に男性への愛情を燃え上がらせ互いを結びつける力を持つ。
元ネタに沿って、マリアとバサラの二人の関係を結びつける感じを考えながら描写していました。そういった意味で、十分すぎる役割を果たしたのではないのでしょうか。
後は一方、女性を不妊にする力も持つ。だそうです。
最初に浜辺で襲ってきた時に、リリアの子宮へと杭を向けたのはこの設定があったことからです。