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第二話

本日奮発してのアクセス数が多いため皆様の期待に応えるため!本日二話投稿です!


☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

皆さんに喜んでもらえるよう頑張りました。


なんとかゲームにログインするまで辿り着きました。この先どうなるのかお楽しみに!

12月上旬


ついに冬休みに入り、【クロススキルオンライン】の発売日当日が明日となった時に俺たちの家では林檎と捺葉姉と俺で明日の発売日についての会話で持ちきりだった。


「いやーついにもう明日になっちゃったねクロススキルオンラインの発売日!」


捺葉姉が俺と林檎に意気揚々と話してきた、いつもより少し気分が良さそうに見えるのは俺の気のせいでは絶対にないはずだ。


「お姉ちゃん、凄く楽しみだよね?私も明日がすごく楽しみなんだ!」


「そんなに楽しいことじゃないぞ?なんせ発売日当日はかなりの数の購入者が発売店舗になだれ込んでくるんだから、それなりに疲れるし大変なんだぞ?」


二人が明日の発売日のことを楽しみにしてくれるのは俺としても嬉しいのだけど、発売日なのだからかなりの人混みになることを俺が伝えたのだが……


「大丈夫!並大抵の人混みはスーパーや服屋さんのバーゲンやセールでばっちり体験してるから、少なくともお兄ちゃんよりは人混みには慣れているはずだよ?」


「そうだよ?夕君よりは人混みには慣れてるんだよ!私達は色々と人混みという名の修羅場をくぐり抜けて来たんだから!」


しかし、俺なんかよりよっぽど人込みに慣れている二人は俺の言葉を聞いても全然気にしていないどころか、かなり頼り強い言葉を返してくれた。


「お、おう…頼りにしてるよ…2人とも!」


そのあまりの迫力というかオーラを目の前にして、俺はすっかり気押しされてしまった。





_____そして、いよいよ発売日当日!


俺達は家の近くにあるVRゲーム専門店に来ていた。


「うぅ…寒いよ〜」


「当たり前だろ!まだ開店一時間前なんだぞ?」


「でもまさか、こんなに寒いなんて思わなかったなぁ〜」


何故かカセット自体は捺葉姉が予約をしているにも拘らずその予約をした捺葉姉本人がいきなり…「やっぱり!こういう時は開店前に並んで待ってましたよ!って感じを味わわなきゃ勿体無い気がするじゃん!?」とか予約した意味が分からなくなる発言をして、それに俺と林檎が付き合わされる羽目になり、いまこうして店の開店時間一時間前にゲーム廃人がやりそうな店先で待つという…いまや本当にやってる奴なんか伝説にでもなってるんじゃないかということを3人でやっている……。


「全く、捺葉姉?こんな出待ちみたいなことしたかったんならわざわざ予約しなくてもよかったんじゃないの…?」


俺は朝の日課のランニングをしているから別に朝早くの寒さはそうでもないのだが…寒いことには変わりないのだから寒いものは寒いのだ。


しかし、林檎と捺葉姉は女性である…寒さは肌の敵だとか俺は聞いたことがあった気がしたのだが…大丈夫なんだろうか?


「夕君!分かってないなぁ…そりゃ出待ちがしたかったのは本当だけどねぇ?もしものことも考えておかなければ、この先は生きて行けないのだよ?あたしの可愛い夕君よ!もしも…店頭に置かれているのが、全て予約の品だった場合などを想定しての予約なのだよ!だけどやはり出待ちも捨てがたいということで両方してみたのだよ!」


そう俺の顔をジッと見つめながら熱弁を語る捺葉姉に正直全然付いていけないと思いながら話を聞いていると…林檎があまりの寒さにか…俺にくっついてきた…。


「お兄ちゃん……寒い……」


流石に…まだ去年まで中学生だった林檎にはこの時間帯に外にいることがまだなかっただろうし、もう12月に入っている…幸い俺達の暮らしている地域では雪はまだ降っていないが…まぁ雪が降り出すのも時間の問題だとは思うが…

林檎には少し厳しいのだろう…。


それに先週のニュースで何やら今年は俺達の地域も大寒波の影響にあうらしい、俺的には心底はた迷惑極まりないが…天気に文句を言っても意味がないため、もう半分諦めているのだが。


「林檎にはちょっときついか…よし、俺は今日は寒いと思ってたし…少し厚着してきてるから……ほらっ!これ一応着とけ!…気休めぐらいには暖かいと思うしさ!」


こんなことになるだろうなと内心考えてたりしていた俺は寒いことも予想に入れて厚着していたのだ…。


あまりにも、林檎が寒さに震えているから俺は羽織っていたジャンパーを脱いで林檎に着せてやった…。


実は林檎は極度の寒がりで、家でも俺や捺葉姉がこたつか暖房を付けていると…どうやって察知したのか分からないが必ずいつの間にか現れて暖かい所に待機しているのだ。


「あっ!?……あっありがとう……おっお兄ちゃん…」


頬を少し赤く染めながら林檎が俺にお礼を言ってきた……あれ?今度は逆に暑くなり過ぎたのか?


「林檎?顔が赤いけど?もしかして暑くなり過ぎたか?」


俺はただ心配で聞いたにも拘らず…


「っ!!別に赤くないもん!お兄ちゃんのバーカバーカ」


と返された…何でだ?全くもって分からん。


「夕君って、時々鈍くなるよねぇ〜本当に…」


俺と林檎のやり取りをずっと傍観していた捺葉姉がそんな独り言をぽろっと零したのを俺は聞き取れなかった。



なんだかんだ話し込んでいたら、すぐに時間は経つもので腕時計で時間を確認するともう、開店20分前になっていた。


辺りにはちらほらと恐らく【クロススキルオンライン】を買いに来たであろう人が集まって来ていた。


「お兄ちゃん…いよいよだね?」


林檎が俺の方をようやくだねという感じの眼差しで見てきた。


「そうだな…やっと昨日から楽しみにしてた【クロススキルオンライン】が買えるんだからな…!」


林檎がそろそろ帰って寝たいよという雰囲気になりかけていたため、俺が慰めるために、楽しみにしていたことを言い出したが…そこはあまり空気をよむことが出来ない捺葉姉が……


「そうだよ!夕君、林ちゃん!今日買ったら家に帰って早速みんなでやってみようよ〜!」


といきなり、もうゲームをプレイする気満々に言いだしたので…


「捺葉姉?VRゲームは正式サービス開始までゲームはプレイ出来ないよ?」


とVRゲームをプレイする常識を伝えるとそれを知らない捺葉姉と林檎は目を丸くして、2人揃って「えっ!?」と声を揃えて言った。


VRゲーム初心者の2人にVRゲームの簡単な常識説明をしてあげよう…


「VRゲームは普通のゲームと違ってVR空間でプレイするゲームだから運営とかの準備やシステムチェックや改善点の抽出にβテストってやつをしてるんだから…発売と同時に出来るわけじゃないんだよ!分かったかな?」


と俺が知っているぐらいの簡潔な説明をしてやると2人はなんとなく理解したらしく頷いてくれた。


「うん、なんとなくわかったよ」


「へぇ〜そうなんだぁ…残念だなぁ〜」


だが…やはり2人は今日早速プレイ出来ると思っていたがために残念な気持ちはやはり引きずっているようだが…


「まぁ…それは置いといて、ほらっ!店開くぞ?」


説明をしている間に時間がきたらしく店が開店するために購入者を列に並ぶように声を掛けていた。


「そうだね、今日買いに来たんだしまずは買わなきゃ話にならないしね!お兄ちゃんそうでしょ?」


と林檎と捺葉姉も沈んでいた気分をいまは押さえ込んだようだ…まぁ今日出来ないだけで、【クロススキルオンライン】の正式サービス開始は明日だからすぐにプレイ出来るようになるのだけどな……


俺は先に正式サービス開始を調べていたため心の中で少し可笑しくなって笑った。


「お兄ちゃん?なにしてるの?早く行こうよ!」


「夕君?人混みに圧倒されたの?まだまだこんなの少ないじゃん!我が弟としては情けないぞ〜!」


…全くちょっと目を離せばこれなんだから…


「おい、おい…2人共待ってくれよ!」


こうして俺達3人は【クロススキルオンライン】を無事買うことが出来た…後は明日の正式サービス開始を待つだけだ。


この後は家で1日前夜祭ということでどんちゃん騒ぎをして翌日の正式サービスにそなえて寝た。



_____そしてついに来た正式サービス開始の日


「…ついに 、ついに!きた〜ゲームが出来る〜」


と捺葉姉は大興奮しているし、一方林檎は…


「おっお兄ちゃんこれどうやってやるの!?」


どうやってゲームをプレイするのか分からずに「えっ!?え?」と頭にはてなマークをずっと浮かべている…


本当にこの2人VRゲーム出来るのか?とわりと本気でこの時俺は思ったのは2人には秘密である。


「まず、捺葉姉!もう子供じゃないんだから部屋の中を駆け回らない!」


まずはこの捺葉姉のテンションを抑えねば…


「は〜い」


と言葉では言っていてもワクワクを抑えきることなど出来るわけないか…


なら手っ取り早く2人にVRゲームのプレイの仕方を教えてやった…


「良い?まず、やるのは構わないんだけど…いくら冬休みだからってご飯の時には必ずログアウトしてくること!これだけは守ってくれるなら、何も文句は言わないから…それだけは2人共約束してね!良い?」


「うん、分かったお兄ちゃん!」


「おー分かったよ〜夕君!」


2人は約束は守るからこれなら大丈夫だろう…


「あーそれとVR空間に入ってる時はリアル、つまり現実の話題はしちゃ駄目だからね、個人情報に踏み込んじゃうから!あとは分からない事があればフレンド通信や個人チャットで連絡する事!これも良いね?」


「うん、大丈夫だよ!お兄ちゃん」


「オッケ〜オッケ〜!」


捺葉姉が少し心配だが…まぁ大丈夫だろう…


「良し、説明はこれぐらいで大丈夫だと思う、まずは2人共ログインしてみよう!俺もすぐログインするからさっき説明した通りログインしてみて!俺がログインしたらフレンド通信するから出るように良いね?」


と最後の確認をすると2人共頷いて自分の部屋に向かって行った、まぁ大丈夫だろう…それじゃあ俺もログインしますかね!いやぁこの時をずっと待ってましたとも!


自分の部屋のベットに寝転がりVR装置を起動して接続する時の言葉を言う。


「リンクスタート!」


久々のVR空間に入って行く感覚を確かめる暇もなくVR空間にログインした俺はまずは、ゲームをしていくための自分の分身と言えるアバターの作成などをしていく…いまのVRMMOは基本的に自分の姿を時間をかけていじればかなり見た目を変えられるのだが…最初は自分そっくりなため、俺はいじる気も起きないのでいつもそのままでしているのだが…これが困ったことに何故かVR空間の俺のアバターは見た目が周りの奴から見たら女性に見えるらしいのだ、この間も捺葉姉に夕君は女顔だからねぇ〜と言われた。


まぁいまに始まったことではないため、もう慣れたが。


__初期スキルを選択して下さい。


アバターを決定したらどうやら次はスキルみたいだ…


「うーん…MMOなんて初めてだからなぁ…どんなスキルが良いのか全く分からないんだよなぁ…あれ?スキルは付け変え式ってことはゲーム内でも設定出来るって事か?ならいまやらなくても良いか!」


スキルは飛ばしてその他を手っ取り早く終わらせて早くログインして林檎と捺葉姉を見つけないとなぁ…何故かっいうとあの2人は俺の予想が正しければ必ずナンパにあっているだろうからだ……


_____設定が完了しました。ようこそクロススキルオンラインへ!


無機質な機械の音声のあとクロススキルオンラインの初期位置であろう大きな広場に出た!


辺りを見渡すともうかなりのユーザーがログインしているみたいだ…これは2人を探すのも大変だなぁ。


「まぁまずはフレンド通信して…」


まずはしっかりしている林檎の方にかけてみると…


「あっ!お兄ちゃん?何処にいるの?」


とわりとすぐに出たため、広場中央にある目立つ噴水を目印に林檎を呼んで捺葉姉にもフレンド通信して同じことを伝えたのだが…


「あの〜お兄ちゃん?だよね?」


となりに見た感じ林檎そっくりのアバターで名前はリンリンと言うアバターが話しかけてきた…うん間違いない林檎だと思う。


因みに俺のアバター名は時雨だから[シグ]だ。


「おー、林檎か!まぁこっちではリンリンみたいだが…」


と俺が林檎だと確認すると…


「良かった〜お兄ちゃんだった、周りにこんなに人がいるなんて思わなかったから怖かったよぉ…」


と俺だと分かるとすがりついてきた。


実際俺もVRMMOは初めてだからこのユーザーの数にはびっくりしている。


「で、お前とは会えたんだが…問題は捺葉姉だなぁ…リンリン?捺葉姉見たか?」


と林檎改めリンリンに聞くが…首を横に振った


「お姉ちゃんは見てないよ?お兄ちゃん。」


どうやら林檎は見てないということは…フレンド通信で集合場所にしたここで待つ他なく、しばらく待っていると。


遠くがなにやら騒がしくなってきた…と思ったら…


「お兄ちゃん!?あれ!お姉ちゃんじゃない?」


林檎がいきなりそんなことを呟いた。


「え!?」


林檎が指差した方を見るとちょうど騒ぎのど真ん中に捺葉姉らしきアバターの姿がチラッと見えた。


「はぁ…林檎ちょっと待ってろ行って確認してくるから…」


林檎をここに待たせて捺葉姉らしき人のところに向かう。


やはり騒ぎの中の人は捺葉姉だった。


騒ぎの近くに行くとどうやらナンパだったようでそれを捺葉姉がボロかすに「キモいのに話しかけないで」と言ったがために相手の方がガチぎれといったところかな?


まぁ流石捺葉姉である…かなり辛口なコメントだね!


「おい、ねぇちゃん?あんま調子のってると痛い目に合わせるぞ?」


「あら?すぐに暴力にはしるのはゴリラでも出来ますよ?貴方は人間以下のゴリラになったのかしら?」


……どうやらかなりヒートアップしているみたいだ…


だが、助けなきゃダメだからなぁ…めんどくさい…


「あーすいません、通して下さい。」


といそいそと前に出て行く…そして、


「何してんの?捺葉姉さん?」


と聞いた。


内心でも俺は馬鹿だと思うが…こうしないと俺だと分からないだろうからだ。


「あら?あなたも…って夕君じゃない?」


とほら、やっと気がついた。


「ほら、捺葉姉が1番遅いんだからこんな事してないで、早くこっち来てよ!全く」


と捺葉姉を連れ出すが…これですんなりいけるはずもなく


「おい、ちょっと待てよ!お前!」


とまぁ当然止められるよね〜?


「ん?なんですか?僕になにか用ですか?」


と聞くと…まぁありきたりな台詞を言ってきた。


「お前その女の友達か?すんなり行けると思ってんのか?こっちは散々その女にこけにされて頭にきてんだよ!」


まぁそうですよねぇ…ごもっともです。


「じゃあどうすればいいんですか?」


まぁ定番は決闘だろうけど…


「決まってんだろ!決闘だよ!先にHPバーを半分にした方が勝ちだ!良いな!」


まぁやはり予想済みだったけどね…相手から決闘申請が来る、良いぜ!そこまで絡んでくるならやってやるよ!と思い決闘を受けるつもりでOKボタンをタッチしたのだが…


_____スキルを選択していません!決闘を受託するにはスキルを選択して下さい。


とのメッセージが出てきた。


「あっ!」


この時に思い出した…俺、スキル選択してなかった…

誤字脱字、感想なんでも大大大歓迎です!

これからも頑張りますので宜しくお願いします

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