吸血中~吸血後の雑談
高校生の未熟な頭で頑張って書いているので、まだまだ至らぬところが沢山あると思いますが、そんなので良ければどうぞ。
傀儡が探検をしている最中、英雄、吸血鬼サイドは。
「がっ…にぁっ…ぁっ…ぐっ…はぁ…はぁっ!」
只今、吸血中につき。
「も…う……いい…だろ…はっ…ぐっ…うっ…血…なくっ…な…っ!」
決して如何わしい事はしていない。寧ろ吸血鬼にとっては生きるために必要なこと、と言ってもいい。(と思う)
「……ぷはぁっ…ふぅ…ごめん、ごめん。久し振りだったもので…ね♪つい力が入っちゃったかな~…なんて。」
ぴんぴんしている女の下に、息遣いを荒くして、ぐったりしている男。
「はっ…はっ…そっ…それ…より…あの二人がっ…心…配…だっ…」
こんなになってまで、他人の事を気にかけられるなんて。と女は内心感心した。と同時に、何故そこまで心配するのか、疑問を抱いた。
「はっ…はぁっ…ふぅ…お前には、まだ話して無かったのかもしれないけど…あそこには様々な部屋があるんだよ。」
「知ってるわよそのくらい。」
男の真剣な言葉に、何を今さら、という顔で女が返す。
「その部屋の中には…世界の理を無視出来るような部屋もあるんだよ。」
「世界の理…つまり、重力とか時間の流れを自由に操れる、みたいな?」
女は説明口調で、早口にそう言った。
「まぁ…そんなものなのかもしれないな。自分で言ったけど、あまり訳がわかっていないんだよな…」
分かっていないのか。女はガックリした。さっき感心して損した。だが、その言葉を聞いて、疑問が浮かんでくる。
「あそこにある沢山の部屋…あれは、貴方が元から持ってた、って訳じゃあないわけ?」
「あれ、言ってなかったっけ?」
ない。女にとっては全くの初耳である。
「あの部屋は…昔、神様から貰ったんだ。お前は頑張ってるねって言われて。」
神様…木葉が繰り返ししていた質問思い出した。『あなたは何なんですか』今それを聞きたい。
「ふーん…神様ってどんな神様?」
だがストレートには聞かない。そこが木葉との違いだ。
「うーん…結構小さかったな…本人は思い出しにくいけど…隣にいた奴はよく覚えてるよ。」
正直、隣にいた奴など、どうでもいい。
「何か人形みたいでさぁ…いつでもくっついてたんだよ。言うこととか、何でも聞いてたし。」
話が段々逸れていきそうになる。この男の正体が知りたいのに。そんな傀儡のような奴の話など、興味はない。
ここで問答していてもしょうがない。取り敢えず、男の体力も回復してきたようなので、女は、二人のところに戻って、じっくりと伺う事にした。
結局、何がそんなに心配だったのか。女は重要なことを聞き忘れていた。
神様から貰ったんだ…とか言ってますが、天照大神とか、月詠、イザナミなどの本当の神様は出しません。名前は沢山知っていても、詳しくは知らないので。
こんな適当&ほぼオリジナルなやつです。