二人組
※句読点や空白が多いです。気になる方はお戻りを。(今さら…)
「こ、今日は~…」
「ほらぁ、来たわよ。」
女が小突く。
「えぇぇ~……」
明らかに嫌そうな顔をする男。
「ねぇ…この人達なの?本当に。」 「いや、聞いてきてここまで来たんじゃん。」
ひそひそと話し、疑う二人。この時代の者ではないことは人目で分かる服装をしている。
「あの~、えと、君達は~…何処からきたのかな?」
まるで交番のお巡りさんのような口振りだ。
「僕達は、…えーと…」
少年が言葉を詰まらせていると、
「私達は未来から来たんです。服を見れば分かると思いますが?」
少女がうんざりしたように言う。
「あらそう?学生服だったから…分からなかったわぁ~」
にこにこしながら言う女。
「腹の中はどうなってんのかな。」
小声で言う男。きっ、と睨む女。聞こえていたようだ。男はおっとっと、と口を閉じる。
「いや分かるでしょ──」
「ああいや!!えーと!お名前は!?お二人の!」
毒づこうとする少女を少年が遮る。
「名前…かぁ…あったかな。そんなの。」
男は女のほうに振る。
「名前なんて記号でしょ。所詮。」
「な、何で怒ってんだよ。」
「別に?怒ってないですけど!?」
女はそっぽを向いた。