吸血鬼
「ふぅ…やっぱりめんどくさいわね…あの子。」
黒い羽を羽ばたかせながら、溜め息混じりに呟く。
「ここも随分変わったわねぇ…」
目を細め、辺りを見渡す。下では農民達が農作業に勤しんでいる。
よく分からないが、今は江戸時代位だと思う。最初に比べたらとても便利になった。
「でも…」
女はあの男のいる所辺りをみて、溜め息をつく。
「あそこはずっと変わらないな…」
そう言うと、何かに気付いたように下をみて、さっきまでいた場所に引き返す。
「な~んだ。直ぐ戻って来てるじゃん。何しにいったんだよ。」
ベットの上で、今の時代では、とても入手することはできない携帯電話をいじりながら、からかう。
「ちょっと…英雄の面影ゼロじゃない。まるでおっさんみたい。…そんなことより、来たわよ。二人。」
男は顔を歪め、明らかに嫌そうな顔をする。
「えぇ…どうせいつもの奴等だろう?」
「いや、それが違うみたいなのよ。何か今の時代の服をしてなかったから。」
「何だって!?」
男はベットから飛び起きて、女の近くに行く。
「見間違いだろ?」
「分からないわよ。ちょっとそんな感じがしただけ。」
二人とも目をはっきり開けず、端からみたら、眠たそうに見える。そんな二人の前に、二人の男と女が恐る恐る姿を見せる。
「こ…今日は~…」
ほっとんど思い付きで書いているので、あらすじとかコロコロ変わると思いますが、こんなのでよければ、どうぞ。