電波塔の上で
電波塔の上でマックを食べて、荒廃した世界を摘みにコーラを飲み干す
上から眺める景色は全て灰色なのに、空だけが青く澄んでいる
黒い煙が上がる喧騒をよそに、私はマックを食べ続けている
飽きた食べかけのマックを下に放り投げては、新しい物を開ける
ゴミを片付けるのが面倒くさいから、下に全て放り投げる
おかげで今日も電波塔の上は綺麗で魅力的
寝転んで空を見上げて、寝返りをうって下を見下ろす
自分の現状を再確認し、堕落に満ちた今を実感する
遠くで崩れる電波塔
それでも、私は電波塔の上でマックを食べ続ける