第二話 〔家作り〕
グロ
一部の人が離れた後メガネの会社員…
水島新司は枝をまずは集めようと言い、
枝を集め始めた、それに続き他の人も枝を集め始め、
そして俺達も枝を集め縦横2メートル分の枝が集まり、
これをどうするのかと初老の老人が聞いた、
『次は石とツタを集めて下さい』
そう言いツタと石を集め始め、他の人も集め始めた。
そして枝と同じぐらい集まり、何故枝とツタと石を持ってくるように言ったのかと初老の老人が聞くと、
『これらを使いナイフや斧を作ります、
興味がある方は一応見ておいたほうがいいかもしれません。』
そう言うと石・ツタ・枝を並べ、まず石と石を持ち片方の石で石を割って鋭利な石を作り、
ツタをツタに絡ませ少し頑丈なツタを作り、
枝二本に鋭利な石を刺さったような状態にし、
さっき作っていた頑丈なツタを木の端と石の少し辺りに巻き、あっという間に斧が出来上がっていた。
その新司の器用さに殆どの人は凄いとかの
絶賛の声が上がっていた。
そして何人か新司のナイフや斧を作る作業を手伝っていた、
合計ナイフが16本、斧が6本出来た時に、
四十歳位の男…五十嵐龍城
が寝床を作らないかと提案をし、
十人が寝床を確保するために、
少し森の奥を探索者することになった。
もちろんその作業には俺と母親と叔母も参加する。
数分後…
周りを探索していて良さそうな場所を発見した。
それはさっきいた場所と同じくらいの平地だ、
ここを寝床にしないかと提案したところ、
ここを寝床にしようという事になった。
早速戻り、この平地に資材を持ってこようと、
さっきの平地に行く途中で"化け物に出会った…
それはゲームでよく見るオーガだった、
約2メートルを超える巨体が一体…
他の人達は驚き大急ぎで広場に走って行った。
母親と叔母は少し逃げ遅れてオーガに回り込まれたようで
母親恐怖のあまり腰を抜かしていた、
叔母は何とか母親を持ち上げ逃げようとするが、
オーガは待ってくれない、
俺は勇気を振り絞り、母親の前に立った…
その瞬間俺の左手は
紅い鮮血を撒き散らしながら宙を浮いていた。
ボトッ…
ヒョイ…
バキッゴリッメキャ!!
…
ボリボリッ…!!
『……う…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
自身の腕が目の前に落ちた事と、
自身の左腕だった物がオーガに喰われた事、
それを見た途端左肩に猛烈な痛みを感じ、
叫んでしまう…
ニタァ…
オーガの不気味な笑顔で俺は恐怖を覚えたが、
それ以上に実の母親と叔母を失いたくない、
そう思い俺は、近くにあった石を割り鋭利石を作り、
目に投げつけた。
だが、ヒョイと躱され斧が俺達目掛けて振りかぶる…
神は居ないんだと知った…その時
水島新司と五十嵐龍城がナイフと斧を持った数人で現れた、
そして数の暴力と言うべきだろうか、
オーガは斧で倒そうにも抵抗出来ずに死亡した。
俺はそれを見て安堵していると頭がクラクラしてきた、
そしてそれを見た数人は駆け寄ってきて、
俺の状態を見て青ざめていた。
何しろ肩から血が吹き出ていて尚かつ、
腕が見つからないのだから。
俺は無意識に指を指し、こう言った。
『左腕…オーガ…食べた…』
そう言った後、俺は白目になってそのまま
暗い精神に落ちていった…