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アイスクリーム(1日目)

私の名前は海華。生まれた時に、なんかトロピカルな華が近くに咲いていたのが由来らしい。安直である。


夏休みの宿題に手をつけようと名前欄に自身の名前を書き込んでいると、ふとそういったことを思い出した。その時だ。


「おーい!海華!山行こうぜ山!自然がいっぱいだし、木漏れ日がエモいぜー!」


「もー!東輝うるさい!こんなに暑いのに山なんて行ってらんないの!」


夏休みの初日。幼馴染みである東輝は、隣の窓からこちらを山へと誘おうとしている。暑苦しいことこの上ない。夏だからだろうか?毎年なんだよなぁ。いやそれ夏もだけど。


「ならさー!プール行こうプール!最近新しくできてさー!」


「えぇ、面倒くさー」


「あそこに滅茶苦茶旨いアイスクリームがあるんだよ、奢るよ」


「行こう!」


私の爛々とした目は、茹だる太陽の輝きに勝るとも劣らなかった。




プールにて。


「んー!これ本当に美味しいね!よく見つけたね、東輝でかした!」


「なぁ、腹冷えないか?」


「予め温かいお茶は用意してるからね、準備は万端だよ!」


東輝が引きぎみに顔をひきつっているが、そんなのは気にしない。どうせアイスクリームが好きである私の性格を知っての誘い文句なのだろうが、そんなものは気にしない。旨いのだ。んんー!イチゴの果肉がまたジューシー!


「おかわり!」


「四杯目だぞ?」


「ズズズー!っはぁ、これでリセットー」


「できるか!少し休め!」


「えぇ、はーい。」


なんだよ、これからバナナ味に手を出そうとしていたのに。

それからプールに浮いたり、スライダーしたりしている東輝を傍目にアイスを頬張っていた。



帰りバスにて。

流石に申し訳なかったと反省している。


「...、あの、財布大丈夫?」


「お前、良くその心配を口にできたな、まぁ俺が誘ったから文句は筋違いとは思うが。はぁ。」


「あのさ、何で今年はアイスクリームで釣ってまで誘ってくれたの?」


「あそこのアイスクリームは、きっと海華が気に入ると思ったんだ。」


「そうなんだ。」


あれ?

そういえば、あのプールは最近出来たとかどうとか言ってなかったかな?


「ねぇ、プー...!!!?」


「どうした!?」


「お腹が、ぎゅる、ぎゅるって...。」


「だから食べ過ぎ何だって、次の所にコンビニあるから、それまでお腹引っ張っとけ」


嫌な汗をかきながら、横腹を引っ張ってみる。あ、少し痛みが引いたかも。だめだ、やっぱり痛い。

調子に乗らないことを、今後の教訓とする海華だった。

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