一話 何故か一話って説明回になっちゃうよね?
投稿が遅れてしまってすみません。
是非、楽しんで見てくれると助かります。
『キーンコーン』
チャイムが鳴り俺は本を閉じた。
さっきまで読んでたのは今から約100年前、空に浮かぶあの目が出現した時代に生きた勇敢な一人の英雄『冒険王』が書いた日記だ。この『英雄日記』という題名の本は三年前に発行されてから爆発的な人気を誇り今のところ年間ベストセラーを三年連続総なめ状態だ。それ以外の情報は知らん。本にあまり興味は無いからな。
――俺の名前は上貝幸也。自分で自覚出来るレベルで気力がない。いつも眠そうな顔が俺のチャームポイントだと自負している。……それ以外に特徴の無いただの学生だ。
今日は中学校の卒業式。さっきのチャイムは朝読書の終わりを告げるチャ……
『ゴチンッ!!』
「さっきから何言ってるのよ? ……それより早く帰るわよ」
どうやら朝読書のチャイムでは無く下校のチャイムだった。てかこいつ本気で殴った? なんかめっちゃ痛いんだけど……
俺は殴られた頭をさすりながら俺の大切な脳が入ってる頭を殴った下手人へ目を向けた。
――俺の頭をおもいきり殴った女の名前は湯滝みき。幼稚園から一緒のおさな……腐れ縁だ。みきは目つきは鋭く気が強い。そして美人で俺に容赦ない。でもその容赦のなさが心地いい感じがする。……誤解されそうなので先に釘を刺しておくが俺はMでは無い。……決してMではない!!
「なによその目、文句あんの?」
俺がみきへ頭をさすりながら不服そうに睨んでるとギロっと睨み返して来た。
「いんや別に~」
俺は無駄に彼女を怒らせたくないので軽く否定しておく。
「て、こんなところで言い合ってる時間は無いわ。今日は時間が惜しいからいつもの交差点まで走るわよ」
今日なにかあったかな? と考えながら前を走るみきの背中を追いかける。
そしていつもの交差点に着く。
「じゃあ私忙しいから帰るわね。あなたもきおつけて帰りなさいよ」
彼女はそれだけ言って走り出した。……って
「急ぎすぎだよ、みき。今赤信号だよ」
俺はみきの手を強引に掴んで道路に半分出てたみきをこっちに引っ張る。
全く、気を付けるのはみきの方じゃないか……
「あ、ありがとう……っていつまでくっついてるの早くこの手どけて」
「あ、ごめん」
さっき勢い良く引き過ぎて逆にけがをさせてしまいそうだったから軽く身を挺して守ったんだった。
そして青信号になるとみきは今度こそはと、もの凄い速さで家に帰ってしまった。俺も一人じゃ何もやる事が無いので寄り道せずにゆっくりと家への帰路を辿って行った。
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15年前
「ふぎゃあぁぁぁ」
「奥さんよく頑張りましたね、ほら見てください! 元気な赤ちゃんが産まれてくれましたよ」
俺はいま住んでる家の近くの病院で産まれた。
その時のことを語る両親はとても誇らしげだった。
13年前
「こうや~何処に隠れてるのかな~?」
「ママーここだよ~!」
「え~どこだろな~、ママわかんないよ~」
俺が産まれてからママは仕事を辞め俺の子育てに勤しんでくれた。
パパは仕事がつらいと当時二歳の俺に嘆いていた。
10年前
「パパ、ママ、僕ねかけっこで一番だったよ」
「見てたぞ~こうや凄かったな」
俺は昔から運動神経がよく運動会では毎年みんなのヒーローだった。
5年前
「パパ、ママ、どうして俺を置いていっちゃんたんだ……おれ寂しいよ」
「かわいそうにねぇ。この年で両親を無くしちゃうなんて」
当時10歳だった俺は両親の死を乗り越える事が出来なかった。
そういえばあの時に俺を現実に戻してくれたのはみきだったなぁ
そして今
「じゃあ父さん、母さん学校行ってくるよ」
「「…………」」
今日は中学校の卒業式。日課の挨拶をして家を飛び出した。
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昔の事を思い出してる内にもう家に着いたようだ。俺は靴を脱いで両親の写真立てに「ただいま」と一言呟き自分の部屋へ向かった。
ふぅ今日も疲れた。でも明日からは春休みだしゆっくり休もう。
――あの『英雄日記』が書かれてから約100年。英雄日記には二段階目の進化フェイズまでしか記録されて無かったが20年前に75億人の死亡で四段階目の進化フェイズを迎えた。
四段階目までの進化フェイズを纏めると
準備フェイズ・亀裂の発生
一段階目・八体の初めの魔物、今では『始まりの悪夢』と呼ばれる魔物八体。不定期な魔物の出現。ステータスの追加。
二段階目・ダンジョンの発生。ステータスにレベルの項目の追加。人類の強みといえる能力。隠し導入で能力のランクの追加。
三段階目・この時はランク系がもの凄く追加された進化フェイズだった。能力以外のアイテムのランクの追加。食べ物系に鮮度とランクの追加。人類の能力値のランクの追加。称号の追加。
四段階目・ランキングの追加。地球上に魔素の追加。適正にあった魔法の使用許可。
三、四段階目に追加された者を詳細に説明しようと思う。
まずは三段階目から。
アイテムには五段階のランクがある。
一番下が一般級。その上が希少級。
更に一個上が伝説級。そして更に上に夢想級。
最後に一番上が神級。現在は全てのランクが一個ずつ以上発見されている。まあ神級なんて本当に一個しか見つかって無いんだけどね。ちなみにその神級のアイテムはアメリカで発見された物で剣なんだけど名前が『聖剣・トーカイ』って少しダサい名前。今はアメリカの勇者『デスター・リンマーク』が保持、使用してる。
次に食べ物系について詳しく解説する。
食べ物系には鮮度、ランクが追加された。鮮度は良、可、害の三段階でランクが10まである。
鮮度は良が良くて害がダメ、それだけ。料理をするとランクが付く。ランクが8以上の料理だとその料理を食べると一時的に能力値が上がったり、耐性が付いたりする。最近ではランク8以上の料理を付与料理と呼んでいる。
そして次が能力値の追加。
能力値はローマ字でEからSまでの六段階。
魔力
攻撃
防御
魔攻
魔防
合計
の六種類にそれぞれローマ字が振られそのローマ字の平均が合計になるようだ。
Eが才能無し、落ちこぼれ。Dが努力すれば一般。Cが一般。Bが軍人、軍隊長。Aが才能あり、努力してもSには行けない。Sが化け物、人外。
ちなみにSが項目に一つでもある過去の人たちは全員が国から称えられる功績を残している。
さっきのアメリカの勇者『デスター・リンマーク』はSは無いものの全部の項目がB以上の化け物である。
そして称号。これは条件を達成すると「自動的に」追加されてしまう。
例・殺人をする⇒殺人犯 大量に殺人をする⇒殺人鬼など
また個人の特色を生かした二つ名を条件を達成させると貰う事が出来る。二つ名を貰った人物は専用のページ(?)に記載される。記載の仕方は
【二つ名】「名前」 だ。
次に四段階目の説明に移る。
四段階目はランキング、魔素、魔法が追加された。
ランキングは長くなるので最後にして先に魔素から。
魔素は地球上に新しく発生した気体で空気と同じで吸い込んでも害は無い。
魔素の事は良く分かっておらず今も研究が続いている。
次に魔法。魔法は鑑定の能力を使用して適正を調べ適正のある魔法を行使できる。
魔物は能力か魔法、ダンジョン産のアイテムでしかダメージを与えられない。そして能力には使うのに必要な物があったりする場合や何かを代償にして使う等、そうホイホイと使える物では無かった。
しかし魔法は体内にある魔力を消費し使う事が出来る。更に体内に魔素を取り入れれば容易に回復出来るので対魔物用として能力より有能な攻撃手段だ。しかしその力を悪に使う者も現れ国が、世界が、簡単に崩れてしまう。今はそんな時代だ。
閑話休題。
魔法には四種類の属性が存在する。火、水、土、風の四つだ。魔法と言ったら光とか闇とか空間とかあっても良いと思っていたが魔法は攻撃以外の目的が無い。光や闇、空間などは能力の方らしい。
「魔法は決して便利では無い。」と、かの英雄『魔導王』が言うように魔法は便利なものでは無くどちらかと言うと能力の方が融通が利く。そして戦士だから魔法が使えない訳では無い。ただ能力値的に威力が弱くなってしまうだけだ。
そして魔法適正は数字で表される。最高が3で最低が0。0だとその属性の魔法が使えない。
最後にランキングの説明に入る。
ランキングはレベルランキング、能力ランキング、合計値ランキングの三種類に分かれている。
レベルランキングは世界中の猛者達のレベルを高い順に一位、二位とするランキング。表示されるのは名前とレベル。匿名も可能。と言うかランキングでは個人情報やプライバシーの管理には徹底しており初期設定は匿名表示。設定を変更すると名前が匿名から本名に変わるといったシステム。無論、人類の化学程度では干渉なども出来ないので匿名は匿名としか分からないのだ。
そしてレベルの上げ方は近い内に説明するだろうし……割愛!
能力ランキングは人類が最初に手にした希望、『能力』。その能力をどういう基準かは分からないがランキングにしているといったもので、能力を保有している人物の名前と保有している能力のランク、能力の名前が表示される。これも初期設定は匿名だが能力名とランクは表示されてしまう。まあそうじゃ無いと対等じゃ無いと思えば仕方ないと自分の中で整理出来る。
最後に合計値ランキング。これは自分の能力値や魔法適正、レベル、能力など全ての合計を基に計算されたものだ。表示されるのは名前と合計値ランクというもので今までの最大は『戦王』のランク9だ。
もちろん初期設定は匿名である。合計値ランクとは合計値ランキング専用のランクのようだ。
そして三段階目で追加された二つ名はランキングと連動しており匿名の設定にしなければ二つ名も一緒に表示される。
例・【二つ名】「名前」レベル だ。
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「んみゅ……はっ!」
卒業式で疲れた幸也は疲れ果てて眠ってしまっていた。
「やべ、夕飯作ってねー……たまには外で食べるか」
俺は七時を回った時計を見て今日の自炊を諦め外食にする事を決心した。
お気に入りの黒いコートを着ていざファミレスへGO!!
読んで頂きありがとうございます!
次回がどうなるか分かりませんが最初の方は説明が七割、ストーリーが三割みたいな構成でこの物語を進めていこうと思います。