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家政夫ロボットが心を持ったら  作者: 只野岩男
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僕の愛すべき家族

明けの明星が輝く頃、僕の1日が始まる。博士が起きる前に仕事を終わらせる。それは玄関の掃き掃除から洗濯など多岐に渡る。ーなんでそんなに働くのかーという輩もいるだろう。なるほどその質問をするのは至極当然だと言える。その質問に対する答えはこうだ。ー僕は博士に造られた家庭用お手伝いロボットだからーだ。まあ、いわゆる家政夫ロボというやつだ。

そう。僕は男性型ロボットだ。だから家政婦ではなく家政夫と言ってもらいたい。まあ、発音上では一緒なんだけれども...。

さて、そろそろ自己紹介を済ませるのがいいかもしれない。僕の開発コードはDrLNo.001《ドクターレフトナンバーズワン》だ。そして、僕は生みの親であるレフト博士の屋敷で働いている。博士は他の科学者とは変わっていて、無生物に名前を付ける癖がある。とりわけ、自作した機械に。僕のクロウという名前も博士から付けてもらったものだ。名前の由来は、いつも電柱の上でアァアァと鳴いているカラスらしい。博士が言うには僕の瞳が碧色で黒いヘアパーツがカラスそっくりなんだと。折角付けてもらった名前だけど、カラス以外にいい動物を参考にして欲しかった...。

ところで、勘のいい人は予測できるかもしれないが、博士の造ったロボットは僕1体だけではない。06:30そろそろ忙しない足音が聞こえる頃合いだ。トツトツという足音が此方へ向かってくる。次の瞬間、バァン!!という豪快な音と共に背後のドアが開く。するとその瞬間

「クロウおはよう!」と爽やかな朝の挨拶が彼女の微かに緩んだ口から飛び出す。彼女の名前はコルニ。開発コードはDrLNo.002《ドクターレフトナンバーズツー》つまり人間でいうところの妹に当たる存在だ。彼女の名前もカラスから付けているらしく何語なのか博士に聞いたことがあるけど、「今はもう無くなってしまった文明の言語なんだよ」と詳しいことは教えてくれなかった。ただ、コルニはカラスとは似ても似つかない透き通った白い髪と朱色の目が愛くるしい天使のような容姿をしているのに、どうして博士がわざわざカラスから名前を付けたのかはよく分からないけれど、コルニの存在は僕にとっては大事な家族だ。この笑顔をこうしていつまでも傍で見守っていたい...。

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