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subtle  作者: 水野葵
47/47

Feb. 14

 あげる、と押し付けられたのは

 ハート型のマシュマロだった。


「……これは?」


 どういった風の吹き回しだろう。


 もらった、とうそぶく男を(にら)むと

 細い目がますます細くなった。


「ひとりじゃ食べ切れなくてね」


 お裾分け、と薄ら笑う。

 私はうんざりと息を吐いた。


「よりにもよってマシュマロとは……」


 嫌がらせだろうか。


 苦手だ、と眉をひそめると

 男は()()を口の中へ放り込んだ。


 不意に強く抱き寄せられる。


「……どう?」


 ふわふわと軽い口付けの向こう

 とろけるような香りが舌に触れる。


「……チョコレートか」


 思わずため息を()らすと

 男はにやりとほくそ笑んだ。


「悪くないでしょ?」


 なんて可愛(かわい)げがないのだろう。


 私はまたひとつ息を吐くと

 にまにまと笑う男の口に

 可愛らしい()()を押し込んだ。


「甘……ッ!」

日本語題:マシュマロに包まれたチョコレート

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