表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
subtle  作者: 水野葵
32/46

Jumping at Shadow

 喉も()れて、汗も(かわ)いて。


 それでもまだ()りなくて

 白い肢体(からだ)を抱き寄せる。


 (おさ)えて、口付けて、痕を残して。


 それでもまだ ―――


「……どうした?」


 かすれた声が耳をくすぐる。


(おび)えているのか?」


 あなたは細い腕を伸ばして

 わたしの頬を(やさ)しくなぞった。


 あぁ……


可哀(かわい)らしいな」


 白い指先を捉えて口付ける。

 わたしはにこりとほほ笑んだ。


「怯えてなどいませんよ。ただ……」


 あの男の影が消えないだけ。


 消したいだけ。


 あなたの心奥(なか)から。


 だから ―――


「もう一度」

日本語題:影におびえる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ