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せめて異世界ではスローライフを送りたかった   作者: くくはちじゅういちさん
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有名に…

ん……久しぶりによく寝た気がする。結局昨日はレモンとリープを無理やり抱きつかせて寝させたから1人でゆっくり寝れたなぁー…

あ…そういえば私はなんでこの世界に来たんだっけ…えっと…あ、なんか美しさ使って有名になれって言われたんだったねぇ…

私ってこの世界基準だと、どのくらい美少女なんだろう?

ちょっと、レモンに聞いてみようかなー?

「レモー…ン…?」

あ…なんか見てはいけないものを見た気がする…いや、可愛い女の子が2人で抱き合って寝てるんだよ。しかもなんか頰を染めてるし…

まぁ…うん…起こしていいよね?

「うん……リープ?起きて、レモンを起こさないようにして」

「…あぁ、華さんじゃないですかぁ〜…おはようございますぅ〜…」

「ちょっと起きて、レモン起こさないようにして」

「良いですよぉ〜……やっぱり無理ですねぇ〜…レモンさんが物凄い力で抱きついているので動けません…」

「それは、お得意のワープでなんとか?」

「それがありましたねぇ〜……どうしたんですかぁ〜?こんな早朝にぃ…」

「いやさ、私の可愛さっていうか…美しさっていうか…この世界基準で見て、私って美少女?」

「それを私に聞くんですかぁ〜?もしかしてぇ、皮肉ですかぁ〜?」

「いや、充分リープも可愛いじゃん」

「えへへ〜。そうですかぁ〜?ありがとうございますぅ〜。嬉しいですぅ〜」

「それで、私の美少女度ってどのくらいなの?」

「えっとぉ〜、神レベルだと思いますよぉ〜」

え?そんなに凄いの?

「正直に言ってぇ、この国の男性の99%ぐらいがぁ、華さんを見た瞬間恋に落ちると思いますよぉ〜」

そ、それじゃ、最近会ってない村長さんも私に…ないだろうね。いや、そうなっていて欲しくない。

「それじゃあ、レモンとかリープはどのくらい美少女なの?」

「えっとぉ、レモンさんがぁ、この国に10人いるかいないかぐらいの美少女ですよぉ〜。それでぇ、私がぁ…これぇ、自分で言わなければいけませんかぁ?」

「いや、別に良いよ。後でレモンに聞くから」

「そうですかぁ〜。そういえばぁ、なんでレモンさんを起こさずにぃ、私を起こしたんですかぁ?」

「朝の清々しい時間に、レモンの大声を聞きたくないなっていうのと、寝顔がものすごく可愛くて抱きしめたくなっちゃったからかなぁ。リープの寝顔はギリギリ見ないようにしたから、普通に話せてるけど」

「そうなんですかぁ〜。もし華さんに寝顔を見せることに成功したらぁ、抱きしめてもらえるんですかぁ?」

「もし、見たら抱きしめたくなるかもしれないね。見ないようにするけど」

「残念ですぅ…」

後でレモンに聞くとリープはこの国で10人いるかいないかの美少女らしい。なに?この家には国トップクラスの美少女が3人いるってこと?すごいねこの家。



「…華さん、起きてください」

「…ね………」

「何を言おうとしているんですか?」

「………い…」

「なんですか?」

「…ねむい…」

「そうなんですか。それでは起きてください」

「なんて鬼畜な…というより、私はお昼ご飯を食べていたんですが…」

「今から話すのは、華さんにとっても重要なことですよ」

「…そうなんですか…眠いです…」

「聞いてなかったと言われてももう一回は言いませんよ?」

いつも通りとても長かったのでまとめなきゃ…なんでこの世界の人はこんなに話すのが長いんだろう…

・よく私が言ったことを覚えていましたね

・あなたには不老不死が付いているので、美しさは永遠に健在です

・もし有名になることが出来れば良いものをあげます

・あなたが有名になれば良いのであなたの弟子を使用するのもアリですよ

・まぁ、がんばってください

「…面倒くさいです」

「あなたにデメリットはないと思うんですけど?」

「有名になると、人がたくさん来るじゃないですか?つまりスローライフを送れなくなってしまいます」

「そうですか…気が変わった時はお願いしますね」

「そもそもなんで私が有名にならなければいけないんですか?」

「この世界が異世界人に対して強く当たっているのは知ってます?」

「それぐらいは知ってますね」

「それであなたに有名になってもらい、異世界人にも良い人がいるってことを理解してもらいたいんですよ」

「地味に考えていたんですね。凄いですね。やる気は起きませんが」

「そうですか…話が変わってしまいますが、華さんって変わりましたよね」

「え?それはそうですよ。異世界に行けば誰でも変わりますって」

「そういうものなんですか?」

「そういうものですよ。レモンとリープのお陰でもありそうですけどね」

「あの2人は可愛らしく、元気ですからね。これからもあなたを導いてくれます」

「そうですか。それじゃあ、帰っても良いですか?」

「もう少し雑談したかったんですけどね。それではさようなら」

「あ、待ってください。一個聞きたかったことがあるんです」

「なんですか?」

「私、夢への干渉OFFにしていたんですが、どうやって夢に干渉してきたんですか?」

「私は神ですからね。そんなものは、わたしには通用しません」

これ、使えないんじゃないかなぁ…



「華さん!大丈夫ですか⁉︎」

「…ふわぁ…あ、大丈夫だよ」

目がさめると目の前にレモンがいた。あ、なんか良い匂いする…これ膝枕だぁ…

「良かったです…心配しましたよ…」

「ご飯食べているときにぃ、華さんが急に倒れたんですよぉ〜。覚えてますかぁ〜」

「あ、覚えてる。なんか神様と会ってきたんだよね」

「もしかして、ルーン神ですか?」

「そういうのは分からないんだよねー…ルーン神ってどんな人なの?」

「私も会ったことはないんですけど…神の中で唯一の女性らしいです。しかも美しいらしいです」

「あ、多分そうだね」

「本当ですか!ルーン神はヤキトリを産み出したんですよ…あの人が鳥を焼こうと思ったらしいんです…天才ですよね」

「あ、そうだね。うん。とりあえずご飯食べたいなー」

「あ、分かりました…うぅ…せっかく、華さんを膝枕していたのに…」

良い匂いしてたし私も寝てたかったけどね。お腹すいたもん。



「そういえば私、2人と実際に戦ったことなかったよね。ちょっと模擬戦する?」

「い、良いんですか?」

「私は良いですよぉ〜」

なんか、神様の話聞いてたら割とあの人も考えがあったんだなって。けど、私が動くのは面倒臭いから、弟子の方を有名にすれば大丈夫なんじゃないかなって。

「それじゃあ、ちょっと洞窟行こうか」

「は、はい!あ、華さんの手、柔らかいですね…なぜか、腰が抜けてくるような…」

「そうですかぁ?たしかに手は柔らかいですがぁ」

「あ、魅了切ってなかった。ごめんね」

「ま、まさか、私を恋に落とそうとして…?」

「いや間違いだからうんそれじゃ行くよ」



「さて、それじゃあ、最初はレモンと戦おうかな」

「わ、分かりました!私の本気を見せます!そして、華さんに言うことを聞いてもらうんです…ふふふ…」

まぁ、負けないだろうし、良いかな。『縛り』つけてっと…

「それじゃあ、そっちから良いよ?」

「では行きます!『伝説の神剣レジェンダリーゴッドソード』です!」

「あ、そういえば今ステータスカンストしてるんだっけ…『3つの爆発スリーエクスプローシン』」

「『3色の盾スリーカラーズシールド』です!え⁉︎貫通してき…」

そうしてレモンを倒した。うん。ステータスカンストしっぱなしだったからだ…

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