記憶…
うーん…うん?今何時だろう…?
えーっと5時?あれ?早起きしたのかな?
だけどなんか夕焼けが見えるような…
あ、午後だ。もう17:00だ。確か2度寝したんだよね… あれ?あまりにも深すぎじゃない?
しかも、なんか服装が普段着になってる。パジャマで二度寝したような…ま、いいや。
「レモーン。起きてー。17:00だよー。ついでに夕ご飯買ってきてー」
「…」
起きないなー。ちょっとだけいじめちゃおうかな?
「ふふ…華さーん…ふふ」
「コショコショ…」
「ふにゃぁ⁉︎あ!華さんじゃないですか⁉︎」
「おはよー。いや、もう夕方だけどね」
「そんなに寝てしまっていたんですか⁉︎夕ご飯買ってきましょうか?」
「おねがーい。私はお寿司が良いなー」
「お寿司ってなんですか?」
あ、お寿司ないんだね。異世界から来た事を隠す為にこっちで見た事がある食べ物しか頼まなかったけどもうバレてるしこうやって気軽に言えていいねー。
「私が居た世界にあった食べ物だよ。やっぱりお弁当買ってきてー」
「はーい。行ってきますねー」
さて…
私が眠ったのはレントさん?レドミさん?が帰った後だったはずだ。それは確か朝早くだったはず。それなのに二度寝で17:00まで寝れるのかな?あの後、わたしには起きた思い出がないからずっと寝てたことになるけど、それじゃ変なところがあるんだよね。なんで服装が普段着になってるんだろ。ちゃんと私はパジャマで寝て、普段着で生活してるし、普段着で寝ることはなかなかない。というか普通普段着でわざわざベッドまで行って寝るかな?ソファーで良いじゃん。
これは…記憶を消されたのかな…?
「ただいま帰りましたー!」
あ、レモンが帰ってきちゃった。あとで考えようか…
「最近よく会いますねー」
「私だって会いたくて会っているわけじゃないんですが?」
なんで眠ったら神様に会うんだろう…というか神様によく会うとかおかしいよね?
「まさかレントに勝利するなんて。驚きましたよ。あれは私が直に育てたんですけどね」
いきなりすごい情報飛んできたよね?
「どうやって育てたんですか?」
「それは私がわざわざ現世に降りて、育て上げたんですよー」
またまたすごい情報きたんですが。
「あの子は最初は頼りなくて、いつも泣いている、母性をくすぐられるような子だったんですよ。けれどあの子は勇敢だったんですよ。だから育ててあげたい、となったんです。ちなみに私が頑張って育ててあげたのであの子はレベル1194です。上限を超えているんですよね」
えーと?レントさんは人外?
「いえ、私が育てあげたらいつのまにか上限超えていたんですよ」
つまり最強じゃない?
「ええ。あの世界で一番強い子ですよ。わたしには勝てませんが」
それじゃ私は…世界チャンピオンじゃん。有名になっちゃう…人がたくさんきちゃう…
「あの子は最強ですが、王様等にはレベル1194というのはバレていないのであんまり有名じゃないですよ。むしろあなたの方が有名ですよ」
あ、そっかー。特にそれ以上聞きたいこともないなー。あ、
「ちなみになんで私はここにいるんですか?」
「私からお伝えしたいことがあったんですよ」
やっぱり神様が呼んでいたんだよね。勝手に体が神様のところに行ってたら怖いもん。
「今日あなた、記憶なくしましたよね」
「え?記憶を無くす…ですか?」
たしかに、違和感はあったけど…やっぱり無くしてたんだ…
「何があったか知りたいですか?」
「え?教えてもらえるんですか?」
「はい。良いですよ。というより貴方が消…」
急に目の前が暗くなり、私は気絶した…