上層①
上層は東京の様な感じで、お店がたくさんあった。
この中で私の目を引いたものは、闘技場の様なものと、カジノだった。
この2つを見に行こうとしたのだが、レモンは、「闘技場は15時から、開くのでまだ行く意味はないです。あと、カジノは… 破産するのでやめておいたほうがいいと思います。」と言っていた。カジノの事を言ったときに何か口ごもっていたので、もしかしてレモンがギャンブラーだったのではないかと思ったのはここだけの話だ。
一応、他にも行く場所は決めてあったのでそっちに向かう事にした。ウェルーンツニ町の大会の受付会場だ。
そうして、大会の受付会場へ行くと、そこは闘技『城』だった。レモンに聞くと、「闘技場は、魔物同士が闘ったり魔物と人が闘う場所で、闘技城は、人と人が闘うところです。」と言われた。
ちなみに城ではなかった。きっと、場所を分けたいがために、字を変えただけなんだろう。
さて、受付会場に行き大会の参加申請をしたのだが、大会に出れる実力があるかどうか測るため、小鬼と闘わされるらしい。
これは、責任者もやる必要があるらしく、レモンも闘う事になった。
ここでもし私が適当な呪文を打って、それがレベル1000じゃないと打てない魔法とかだったら大変なので、レモンのものをパクらせてもらう事にした。
ちなみにこの小鬼はレベル100さえあれば誰でも倒せるほど弱いらしい(レモン談)。確か私の最初のステータスが、レベル99だったから… 勝てない可能性もあったのか。ステータスいじれて良かった。今のうちにステータスいじろう。
こんな事を私がしている間に、レモンが小鬼を倒してしまっていた。確か、『ファイル』と聞こえたので、私も小鬼と対峙して、それっぽく指を指して、『ファイル』と唱えた。特に何も起きずに指から火が出て、小鬼に当たり、見事倒すことに成功した。初めて、魔法打ったんだけど、特に変わった感じもしなかったな。レベル1000だったからかな?
まぁ、そんなこんなありながら無事に大会の登録が終わった。それにしても大会の申請に、戦力チェックと名前を聞くだけってざっくりしている。乗っ取りとかありそうなんだけどね。
ちなみに、この大会に出る人は無料であの宿に泊まれるらしい。凄い。実は、町の外に適当に安全な家を創って、大会まで日を潰そうかと思っていたのだが、これは楽になったよ。レモンに創ってるところ見られないという保証はないからね。
この次に私達が向かった場所は…
カジノである。
「あの…やっぱりカジノはやめておいたほうが良いですよ。お金が無くなってしまいます。」
心配そうにレモンが言うが、私は止める気はなかった。なぜ、ギャンブル中毒でもない私がこんなに、カジノに行きたがるのかというと、それは町の前にあった看板に理由がある。
あの看板の下のほうに『…なお、この町にある、カジノでは特別な賞品を扱っておりますので…』とあったのだ。
これは行くしかないと、私は感じ、今に至る。
そして私はレモンを連れて、私はカジノの中に入っていったのだ…
先に言っておきます。
ギャンブルは止めておこう。
僕は学生なのでパチンコ等のギャンブルはした事も無く、興味もないのですが(こんな事言ってる人に限って、ギャンブル中毒になるらしいです…おお、怖い怖い)ギャンブルは良いものではありません。破産に追い込む悪魔の一種です。てことでやろうと思っていた人は止めておきましょうね。
これで、僕のギャンブルについての講義は終わりにします。それではまた、お会いしましょう。