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せめて異世界ではスローライフを送りたかった   作者: くくはちじゅういちさん
ウェルーンツニ町の大会
24/79

宿

そうして私達は21階の自分の部屋に着いた。

そして、借りた鍵を使用してドアを開けると…

そこには、ふかふかの布団が床全体に敷き詰められていた。

「ふふふ…どうですか?この部屋の光景は?最高ですよね?」

「…」

「もしかして…嫌でしたか…?」

「…」

「華さん…?」

この部屋は…

「とても良い部屋じゃんレモン!私この部屋気に入ったよ!」

「本当ですか?良かったです!」

実は私は異世界に転移する前、学校が無い日や終わった後は、毎日布団でゴロゴロするほどのだらけ者だったのだ。そんな私がこの部屋を見て喜ばない訳がない!

「レモン。私、レモンのこと大好き!」

「急に抱きつかないでくださいよー!けど私も華さんのこと大好きですー!」

私がこの部屋を見て冷静でいれる訳がないからレモンに抱きつくのもしょうがない!


それから5分経って、やっと落ち着いた私は、部屋を見てみることにした。

うん。布団しかない。テーブルも無いし、ソファーも無い。テレビはそういう概念が無いだろうから良い。そして、お風呂は、無いようだ。恐らく大浴場系だろう。

うん。これで終わりかな。


ふと、外を見てみると、もう真っ暗になっていた。そして空腹も感じてきた。レモンもきっとそう思い私に、

「華さん?そろそろご飯食べましょうか?」

と聞いてきた。ちなみにここの宿はご飯の提供が一切無いらしい。だからあんなにヤキトリを買ったんだね。うん、まあ、良いんだけどさ…

「もしかして…布団の上で食べるの?」

さっきも言ったと思うが、テーブルも無いのだ。これは…布団の上で食べろと…?

「あ、ごめんなさい。説明を忘れていました。ここの布団は特別な素材でできていて、タレはかかってもすぐ消えるんですよ。なので、ヤキトリを晩御飯用に買ってきたんです。」

タレがかかったらすぐタレを消す素材って何だろう…? 取り敢えず、布団は汚れ無いそうなので、安心して食べることはできた。(私が安心して食べれたとは言っていない。だってレモンがヤキトリ100本も買ってきてそれを二人で分けて食べたからね。私は5本でギブだったよ。あんなに味が濃いもの5本でギブだよ。あと、食欲魔人さんは95本を軽々と食べてましたよ。)


そうして、ご飯を食べ終わると、私達は大浴場に向かっていた。向かっていたというよりは私がレモンに着いていった感じだけどね。

ちなみにこの大浴場はなんと21階にあり、露天風呂もあるという。21階の露天風呂とか、怖い。

そうして、着いた大浴場には、たくさん人がいた。まあ、21階まで、部屋がある訳だから、人はたくさんいるよね。というより、この人たち、とてもスタイル良いんだけど。日本だったら、多分この人たち全員モデルデビューできるよ。

そんなスタイル良い人たちと一緒に入ったお風呂は…悲しかった…


さて、そんな気分は東京湾に沈めて、今私は布団の中に入っている。もう、夜だしね。ふあぁー。それじゃ、おやすみなさい…

と、私が心地よく、夢の世界へゴーしようとした時にレモンが、私の布団に入ってきた。(部屋の所々に布団があったので別々に寝ていた。)少し不快になりかけたが、レモンだし少しは許してあげよう、と思い、声を掛けずにまた夢の世界へ入り込もうとしたのだが…

レモンが、急に抱きついてきた。これはもう何かあると感じた私はレモンに

「どうしたの?レモン?」

と声をかけた。

レモンは私が起きていることに気がついてなかったようで、

「華さん!こ、これは、そのー…あの…ごめんなさい…」

と驚き、そして謝罪した。

なんで、レモンに布団に入ってきて、抱きついてきたのかと聞くと、

「寂しかったからです…」

と、答えられた。流石に私もそこまで器が小さい訳では無いので、レモンに一緒に寝ても良いし、抱きついてきても良いと伝えた。そのときのレモンの笑顔はかなり可愛かったなぁ。

ちなみにレモンに抱きつかれているとき、セクハラされそうになり、若干寝付けなかったのは別のお話である。


そうして、夢を見ずに私達は朝を迎えた。

この宿では朝の提供も無いので、早めにチェックアウトをして、下層へ出てご飯を買った。そのご飯は…ヤキトリだった… 朝からヤキトリって…重くない?


さて、今日から上層の探索をする予定だったので、私達は上層へヤキトリを食べながら向かった。

若干百合(薄)展開をのせましたが、まあ、これでR15になるなんてことはないでしょう。全くその要素は薄いんでね。

はい、という事でまた次回お会いしましょう。

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