目線の奥
一緒に、泣こうよ。
快晴とまではいかない晴れた空
それでも暖かく、爽やかな風が吹いていた
言葉の意味とその風は
似合わないはずなのに
美しいと思った
あなたにとって笑顔は、
続く言葉を音にできなかったのは
泣きそうなのは 苦しそうだから
真っ直ぐに見ているはずの瞳は
凪いだ海のようなのに
怖いと思った
言葉なんて面倒だ。
朗らかな表情と癒すような声は
どこまでも深く、浸透させていく
本当の心は何処に、そう尋ねないのは
風で舞った葉音のせい
そんな理由
違うんだ
みんな知っているから
意味なんて考えない
面倒だと口にするあなたの言葉はいつも
あなた以外には温かいから
見えない温度に気付いてと
願われた心は分かっているのでしょう
なら、分からないのは
ああ、そうか。
ようやく一つだけ、あなたがみえた。
じゃあ、一緒に泣きましょうか。