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イセカイGO!  作者: 葉月 優奈
七話:『纒 慎二』とクーデター
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レティアとノニールの登場で、宿屋の一室前はさらに混沌としていた。

俺たちの前にいるソーリックは、表情が険しい。

姿を隠すこともしない虎男は、顔を二人に向けていた。


「お前は勇者か?」

「ええ、そうよ」レティアは剣を構えて、虎男を見ていた。


「貴族の味方をするつもりか?」

「あなたの意味がわからないけど、少なくともあたしの仲間を傷つけるならあなたの敵になるかしら」

「こいつは、ルデースではありません」

ソーリックに対し兵士が耳打ちをする。その声が、近くにいた俺にも聞こえた。


「なるほどな、つまりは旅の勇者か」

「そうよ」

「だったら、この街を出ることだ。もうすぐこの街をめぐって、本格的な戦いが起こるだろう」

「それは、あたしが決めることよ。あなたに指示されるつもりはないわ」

レティアは、あいかわらず憮然とした表情でソーリックを見ていた。

はっきり言って、威風堂々と見下すに近い。

だが、そのレティアの態度に観念したのか周りの兵士に手で合図するソーリック。


「邪魔したな、サラ殿。今回はここで引かせてもらう。

だが、本心が変わったらいつでも来てくれ。自分たちは貴女の加入を歓迎する。ゆくぞ」

「はっ」ソーリックと兵士たちは、ゆっくりとレティアとすれ違うように階段の方に降りていった。

レティアも剣を収めて、去りゆく兵士たちを眺めていた。

まもなくしてノニールとレティアと合流した。


「さっきのあいつらはなんなの?」

「レジスタンスです」サラの言葉に、レティアは首をひねっていた。

「それにしても、みんな無事でよかったっす」ノニールも笑顔で俺たちの部屋に入ってくる。

「ラオルはどうだった?」

「そうっすね、すぐ消えちゃったっすよ」

「とにかく、一度部屋で話すわよ。今起きていること、今後のこと」

険しい顔でレティアが最後に部屋に入り、そのドアを閉めていた。



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